現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > グリッケンハウス、WEC富士戦の欠場が決定。シリーズでの将来に暗雲垂れ込める……プライベーターの時代は終わった?

ここから本文です

グリッケンハウス、WEC富士戦の欠場が決定。シリーズでの将来に暗雲垂れ込める……プライベーターの時代は終わった?

掲載
グリッケンハウス、WEC富士戦の欠場が決定。シリーズでの将来に暗雲垂れ込める……プライベーターの時代は終わった?

 ジム・グリッケンハウス率いるグリッケンハウス・レーシングは、今年もシーズン途中で世界耐久選手権(WEC)での戦いを中断。9月10日の第6戦富士6時間レースと11月4日の最終戦バーレーン8時間レースのアジア2戦へ向けて機材を輸送する前に、頼みの綱だった資金提供を得ることができなかった。

 これにより今年も、富士スピードウェイでグリッケンハウス007が走ることはなくなった。

■WECモンツァ戦でハイパーカーお披露目のイソッタ・フラスキーニ、今季中の参戦はナシ? 来季のフル参戦に向けて開発専念へ

 バーレーン戦にはまだ参戦の可能性が残されているものの、スポンサー獲得が間に合うかどうかについてジム・グリッケンハウスは悲観的な様子だ。

「今年をいい形で継続し、来年に繋げられるような真剣なスポンサーが見つからない限り、継続する意味はない」とジム・グリッケンハウスはmotorsport.comに語った。

「まだ我々は色々な人と話をしているから、バーレーンにはまだ可能性がある」

「でも、それまでに何も決まってなければ、来年に向けて何かが得られる可能性はかなり低い。終わりが来るまで終わらないけどね」

 グリッケンハウスは昨シーズン、富士とバーレーンの2戦を欠場。2023年シーズンへの参戦を公表したのは12月になってからだった。

 またグリッケンハウスは、WECハイパーカークラスに大手メーカーの参戦が相次ぐ中、インディペンデント系チームが対抗するのはますます難しくなっていると考えている。

「我々がWECに参戦した時と今では全く違う。世界中全てのメーカーが参戦を望んでいるように思える」とジム・グリッケンハウスは説明する。

「プライベーターの時代は終わりつつあると思う」

 WECのル・マン・ハイパーカー(LMH)規則では、各メーカーに車両の性能向上のための開発トークン「エボ・ジョーカー」が5つ与えられており、グリッケンハウスは007を開発していくことの重要性を強調している。

 ただ、今季WECの5勝を分け合うトヨタとフェラーリの「大砲の餌食」にはなりたくないとも語っている。

 グリッケンハウスは、これまでニュルブルクリンク24時間レースへの参戦プログラムも進めてきたが、今年はWECへ集中するために参戦を見送り、2024年へ向けて動いていた。

「ニュルブルクリンクは我々にとって、より理にかなっている。我々が公道向けに作っているクルマのプロモーションになるからね」とジム・グリッケンハウスは言う。

「もちろん、コストもはるかに低い」

 今年のWEC富士戦ではグリッケンハウスが欠場するため、ハイパーカークラス12台を含む計36台がエントリーすることになる。

 エントリー数は前戦モンツァと同じだが、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権との兼ね合いで欠場していたハート・オブ・レーシングのアストンマーチン・ヴァンテージGTEがWECに戻ってくる。

 LMP2クラスでは、FIA F2選手権にも並行して参戦中のファン・マヌエル・コレアが9号車のプレマ・オレカ・ギブソン07のドライバーラインアップに復帰。ドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)ノリスリンク戦とのバッティングのためにWECモンツァ戦を欠場したミルコ・ボルトロッティも僚機63号車で復帰となる。

 LM GTE Amクラスでは、フェラーリのファクトリードライバーであるダニエル・セラが、CarGuyがバックアップするケッセル・レーシングの57号車フェラーリ488 GTE Evoに復帰。セラはブラジリアン・ストックカー・プロシリーズ参戦のためWECモンツァ戦を欠場し、その代役をケイ・コッツォリーノが務めた。

こんな記事も読まれています

23インチでも上質な乗り味に感服!【ランドローバー レンジローバースポーツ】
23インチでも上質な乗り味に感服!【ランドローバー レンジローバースポーツ】
グーネット
息子が目撃したグッドウッド・リバイバル 純白のハンスゲン・スペシャル(2) 世界水準の厳しい現実
息子が目撃したグッドウッド・リバイバル 純白のハンスゲン・スペシャル(2) 世界水準の厳しい現実
AUTOCAR JAPAN
Cタイプが買えないなら作ればイイ! ベースはジャガーXK120 純白のハンスゲン・スペシャル(1)
Cタイプが買えないなら作ればイイ! ベースはジャガーXK120 純白のハンスゲン・スペシャル(1)
AUTOCAR JAPAN
リカルド予選18番手「感触は良くなったが、タイムが向上しない。新パーツへの理解を深める必要がある」/F1第10戦
リカルド予選18番手「感触は良くなったが、タイムが向上しない。新パーツへの理解を深める必要がある」/F1第10戦
AUTOSPORT web
【正式結果】2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 決勝
【正式結果】2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 決勝
AUTOSPORT web
940万円のホンダ「プレリュード」出現!? 5速MT搭載の「スペシャリティモデル」がスゴい! 23年落ちなのになぜ「新車価格」超えた? “極上車”が米で高額落札
940万円のホンダ「プレリュード」出現!? 5速MT搭載の「スペシャリティモデル」がスゴい! 23年落ちなのになぜ「新車価格」超えた? “極上車”が米で高額落札
くるまのニュース
HKSファンなら愛車にペタリ…HKSがロゴステッカー4種類を発売
HKSファンなら愛車にペタリ…HKSがロゴステッカー4種類を発売
レスポンス
乗用車じゃ当たり前の技術ハイブリッド! 大型トラックはいまだ「プロフィア」だけなのはナゼ?
乗用車じゃ当たり前の技術ハイブリッド! 大型トラックはいまだ「プロフィア」だけなのはナゼ?
WEB CARTOP
江戸は「坂」の多い町 物資を運ぶ苦労は並大抵ではなかった!
江戸は「坂」の多い町 物資を運ぶ苦労は並大抵ではなかった!
Merkmal
雨の第3戦SUGOは安全面を考慮し赤旗終了。近藤真彦会長「最後までレースができなかったことをお詫びします」
雨の第3戦SUGOは安全面を考慮し赤旗終了。近藤真彦会長「最後までレースができなかったことをお詫びします」
AUTOSPORT web
高速道路上に「なかったはずのトンネル」が出現!? 風景がめちゃくちゃ変わる大工事 これからスゴイことに!?
高速道路上に「なかったはずのトンネル」が出現!? 風景がめちゃくちゃ変わる大工事 これからスゴイことに!?
乗りものニュース
トヨタが手がけたホンキのアソビグルマ──新型クラウン・クロスオーバーRS“ランドスケープ”試乗記
トヨタが手がけたホンキのアソビグルマ──新型クラウン・クロスオーバーRS“ランドスケープ”試乗記
GQ JAPAN
野尻智紀&岩佐歩夢のコンビでSF王座争いリードするTEAM MUGEN。しかし現状には満足せず「安定感が足らない」
野尻智紀&岩佐歩夢のコンビでSF王座争いリードするTEAM MUGEN。しかし現状には満足せず「安定感が足らない」
motorsport.com 日本版
ハミルトンが予選3番手、PPと0.3秒差「実際にはそれほど差はないはず。優勝争いに加わりたい」メルセデス/F1第10戦
ハミルトンが予選3番手、PPと0.3秒差「実際にはそれほど差はないはず。優勝争いに加わりたい」メルセデス/F1第10戦
AUTOSPORT web
アルピーヌF1、カルロス・サインツJr.争奪戦に名乗り! 新加入ブリアトーレが早速動いた!?
アルピーヌF1、カルロス・サインツJr.争奪戦に名乗り! 新加入ブリアトーレが早速動いた!?
motorsport.com 日本版
「5ナンバー車」かと思ったら「7ナンバー」だったのですが… 分類番号700番台はレア? どんな車につくのか
「5ナンバー車」かと思ったら「7ナンバー」だったのですが… 分類番号700番台はレア? どんな車につくのか
乗りものニュース
「あなたはやってる?」 乗車前の「推奨行為」ってナニ? 教習所で教わるもやってる人は少ない安全確認とは
「あなたはやってる?」 乗車前の「推奨行為」ってナニ? 教習所で教わるもやってる人は少ない安全確認とは
くるまのニュース
「英国最大のバイクブランド」がスイスの高級時計メーカーと再コラボ! 世界270台限定!! 「特別なスポーツバイク」は何が魅力?
「英国最大のバイクブランド」がスイスの高級時計メーカーと再コラボ! 世界270台限定!! 「特別なスポーツバイク」は何が魅力?
VAGUE

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村