Mercedes-Benz Vision EQS
メルセデス・ベンツ ヴィジョン EQS
メルセデス・ベンツ、Vision EQSを日本公開。Sクラスセダン級EVの登場を示唆するコンセプトカー
EQシリーズが提案する大型ラグジュアリーサルーン
メルセデス・ベンツ日本は、第46回東京モーターショーでコンセプトカー「Vision EQS」を日本初公開した。
メルセデス・ベンツは、現在コンセプトの異なる3つのサブブランドを抱えている。本体の「メルセデス・ベンツ」はモダンラグジュアリー、高性能モデルに特化する「メルセデスAMG」はパフォーマンス・ラグジュアリー、最高峰に格付けする「メルセデス・マイバッハ」はアルティメット・ラグジュアリー。そして、電動化を象徴する「EQ」のコンセプトはプログレッシブ・ラグジュアリーだ。
今回日本で公開されたEQSは、すでに量産型が登場しているSUVの「EQC」、ミニバンの「EQV」に続くもので、EQシリーズ初のサルーンモデルの登場を示唆している。フルサイズサルーンのコンセプトであり、EQSの“S”はつまりSクラス級のEVの提案と読み取ることができる。
航続距離は最長700km、0-100km/h加速は4.5秒
Vision EQSは小型の高性能モーターを各アクスルに搭載し、350kWを超える総合出力、およそ760Nmに達する最大トルクを発生する。連続可変トルク配分機構を採用し、パワーの伝達を常に最適化。0-100km/h加速4.5秒という加速性能の一方で、最長700km(WLTPモード)の後続距離を標榜する。充電出力350kWの場合、20分未満で80%まで充電することが可能という。容量約100kWhの高効率リチウムイオンバッテリーは、もちろんダイムラーの完全子会社であるアキュモーティブ製だ。
「長距離用のサポートとして」自動運転レベル3を搭載するものの、Vision EQSはあくまでドライバー主体のクルマであることをメルセデスは明言している。曰く、「将来においても個人モビリティとスリリングなハンドリングを求めるお客様のご要望に十分お応えできる態勢を整えていく」という。ちなみに、EQSのセンサーシステムはモジュール式になっており、交換すれば完全自動運転レベルに拡張することも可能である。
安全装備を超えたLEDの活用法
「ワン・ボウ(ひと張りの弓)」と呼ぶ独特の有機的プロポーションに、24インチのホイールを合わせたEQS。ボディ全周を取り巻く光の帯“ライトベルト”をはじめ、229個の独立したスリーポインテッドスターを模したLEDをリヤに配置するなど、照明を各部の演出に活用しているのが特徴的だ。
また、世界で初めて“スター”と940個のLEDと188個の回路基板で構成するデジタルフロントグリルを採用。そこに、ホログラフィックレンズ モジュールをそれぞれ4基備える新型DIGITAL LIGHTヘッドライトも組み合わせる。これらが起動すると、あたかも宙に浮かぶような“スター”とピクセルによるライトマトリクスが、3次元のホログラフィ効果を生み出す仕組みだ。
ホログラフィックレンズのモジュール動作は毎分2000回転を上回り、メインモジュールと回転基板がほぼ人の目には見えなくなるため、各ヘッドライトのLED500個が宙に浮かぶように見える。サイズ1mm以下のLEDはそれぞれ個別にオン/オフ可能となっている。
小型LEDや高精度の回路基板を用いたライトマトリクスによる演出は、未来のメルセデス・ベンツの照明機能をほのめかすもの。今後、照明は安全装備としてだけでなく、将来的にはデザインの一部として、さらには人とクルマとのコミュニケーションツールとしてまで役割が広がることを示している。
インテリアは高級サルーンの新たな方向性
インテリアは、高級ヨットから着想を得た「ラップアラウンド(包み込む)」デザインが基本となっている。ダッシュボードはフロントトリム本体に融合するデザインとし、コクピットはヨットのデッキよろしく員を包み込むように配置している。ダッシュボードとセンターコンソール、アームレストを完全一体化し、空間に浮かび上がるようなデザインは、今後の同社製ラグジュアリーセダンの室内デザインの方向性を示すものという。
シートやトリム材には可能な限りサステナブルな素材を使用。ペットボトルの再生材で作られたマイクロファイバーのDINAMICAや、ナッパレザーのきめ細やかなシボを人工皮革で表現した素材などを随所に用いている。ルーフライナーの高品質なテキスタイルは、海洋ごみのプラスチックを再利用し作られた。
ウッド製の加飾パネルには、環境に配慮し管理しているドイツの森林で生産されたメープルの杢材などを使用。生産拠点までの輸送距離が短く済むのもCO2排出量の低減に寄与する。
有機的に立ち上がるセンターディスプレイやコネクテッド・ライトと呼ぶ情報を宙に投影する機構、嵌め込み細工のようなエアコンの吹き出し口、ローズゴールドの洗練されたスピーカーカバー、装飾の施されたホルダーにセットされた宝石のようなパフュームアトマイザーなどが、優れたクラフトマンシップを主張する。
機構、デザイン、クラフトマンシップなどのあらゆる面で、Vision EQSはメルセデス・ベンツが睨む今後のサルーンの進むべき道のひとつを提示するコンセプトカーといえる。
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