ポルシェ911とメルセデスAMGに変更あり。IMSA、ライムロック戦以降のBoPを公開

　IMSAは、ウェザーテック・スポーツカー選手権のGTクラスを対象としたBoP（バランス・オブ・パフォーマンス＝性能調整）を、7月13日付けで発表した。

　GTDプロ、およびGTDクラスに参戦している車両の競争力を均等化するために設定されているBoP。今回の変更は週末の第7戦ライムロック・パークと7月28～29日にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われるIMSA公認テスト、そして8月上旬に開催される第8戦ロード・アメリカの3イベントで適用されるものだ。

　この中でパフォーマンスに関係する数値の変更を受けるのは、メルセデスAMG GT3エボとポルシェ911 GT3 RのドイツメーカーのGT3カー2車種。前者は最低重量と最大出力、さらに燃料タンク容量のテーブルに調整が入った。

　具体的には車重が従来より10kg増えて1380kgに。一方、エアリストリクター径は34.5mmへと拡大され、4.4kW（約5.9ps）分のパワーアップを受け取っている。タンクキャパシティは1リットル増の105リットルだ。

　対して992型ポルシェは、前戦カナディアン・タイヤ・モータースポーツ・パーク（CTMP＝モスポート）から20kgの軽量化が認められ、マシンの最低重量が1320kgとなった。

　この他のメーカーのGT3車両についてはモスポート戦から数値の変更はない。なお、IMSAが複数レースを対象としたBoPを確認するのは、今回が初めてのことだ。

　8月6日（日）に決勝レースが行われる第8戦ロード・アメリカに向けての“最高峰カテゴリー”GTPクラスのBoPは、追って発表されるものと思われる。