2023年のスーパーGTにおいて、開幕前から大きな注目を集めていたARTA。しかしファンの期待とは裏腹に、シーズン前半戦を終えてランキング下位に沈んでしまっている。
ARTAは今季からGT500で2台体制を構築。無限(M-TEC)とのジョイントにより、2台の車両メンテナンスを無限が担当し、ドライバーは8号車がスーパーフォーミュラ王者の野尻智紀とスピードスター大湯都史樹のコンビ、16号車が福住仁嶺、大津弘樹と脂の乗った実力派中堅ドライバーのコンビとなった。彼らは開幕前テストから好タイムをマークしており、大いに注目を集めていた。
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しかしながら、今季前半4レースはARTAにとって思い描いたような順調なモノにはならなかった。
8号車は波乱の開幕戦岡山で3位に入ったものの、第2戦富士では表彰台を争いながらもファイナルラップ直前にガス欠症状が出て戦線離脱。第4戦富士も上位争いを展開しながら、野尻のスピンもあって11位に終わった。獲得ポイントは開幕戦で得た11ポイントのみで、ランキングは12番手となっている。
一方の16号車も、毎戦のようにペナルティを受けて順位を落とす苦しい前半戦だった。第2戦富士は「タイヤ装着不完全での給油」によりドライブスルーペナルティとなり上位争いから脱落、第4戦富士も「給油中のタイヤ交換」により、2番手でチェッカーを受けながらもレース後に40秒が加算されて3位降着となった。獲得ポイントは16で、ランキングは10番手だ。
計5台のホンダ陣営において、ポイントランキングが陣営4番目と5番目となっているARTA。鈴木亜久里監督は前半戦を振り返り、ミスが足を引っ張ってしまっていると語った。
「ピット作業のミスが多かったのと……ほとんどミスだね」
「誰かがひとつミスをすれば、それがチームのミスになってしまいます。だからそれをどういう風に解決するか、ですが、それはひとりひとりの意識ですよね」
「みんなプロだから、ミスした人が自分が一番悔しいと思っているはずです。悔しいと思った人が今後そこをどうフォローしていくかですね」
そう語る鈴木監督。しかしながら、チームを信頼しているようで、後半戦に向けては「全く心配していない」と力強く述べた。
「全然心配していませんよ。シーズンが終わったらちゃんと前の方にいますよ」
「クルマも速いしドライバーも間違いなく速いんだから、そこさえ直れば全然速いのは目に見えているので、何も心配していないです」
また具体的な展望として鈴木監督は、やはり第5戦鈴鹿、第6戦SUGOの直近2レースが極めて重要だと語る。この2レースでは、ランキング上位の3号車Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)、36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)がサクセスウエイトにより燃料流量をかなり絞られた状態で戦うことになるため、彼らが足踏みする可能性が考えられる。ランキング下位に沈むARTAとしては、この2レースで一気に点差を縮め、サクセスウエイトが緩和される終盤戦で勝負に出たいところだ。
「今回のレースはすごく肝になると思います。ここでミスせずにポイントを獲れば、次のSUGOはNSXにとって悪くないコースですからね。最終戦でガチで勝負していく上でも、ここ2戦はランキング上位2チームは厳しいと思うので、その間にキャッチアップしたいですね」と鈴木監督は言う。
ARTAにとって最後のGT500王座は、2007年の伊藤大輔、ラルフ・ファーマン組。奇しくもこの頃も、童夢がARTAとDOME RACING TEAMの2台をメンテナンスする“2台体制”だった。
2台体制のメリットは計り知れないと語る鈴木監督は、再び力強いコメントを残してインタビューを締めくくった。
「あの時は童夢が2台のチーム体制でやっていました。2台というのはすごく大きなメリットです」
「だから全く心配してないよ。今年も来年も強くなるのは目に見えていますから。絶対強くなるから」
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