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ハースはアストンマーティンに届かず「ほろ苦い思い出」とオコン。小松代表はチームの成長とマシンの改善を称える

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ハースはアストンマーティンに届かず「ほろ苦い思い出」とオコン。小松代表はチームの成長とマシンの改善を称える

 2025年F1第24戦アブダビGPの決勝レースが行われ、ハースのエステバン・オコンは7位、オリバー・ベアマンは12位でレースを終えた。

 オコンは8番グリッドからミディアムタイヤでスタート。1周目にアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)に抜かれてひとつ順位を落とし、9番手に下がった。14周目にハジャーのピットストップによって8番手に戻ると、その後は他車のピットストップに伴い順位を上げ、オコンは4番手を走行していた19周目にピットストップを行ってハードタイヤに交換した。チームメイトのベアマンの後ろである17番手でコースに戻ったオコンは、23周目にベアマンを抜き、入賞圏内まで戻って最後は7位でフィニッシュした。

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 一方ベアマンはミディアムタイヤで11番手からレースをスタートし、リアム・ローソン(レーシングブルズ)に抜かれて12番手に後退。そのまま12番手を走行し、14周目にハードタイヤに交換した。19番手から追い上げたベアマンは、途中でオコンに抜かれたものの、10番手でチェッカーを受けた。しかし、レース後半にランス・ストロール(アストンマーティン)とポジションを争っていた際に、ベアマンは進路を複数回変更したとして、5秒のタイムペナルティとペナルティポイントを1ポイント科された(12カ月の累積ポイントは10)。これによりベアマンの正式結果は12位となった。

 ハースはコンストラクターズ選手権で79ポイントを獲得し、8位でシーズンを終えた。7位のアストンマーティンとは10ポイント差だった。昨年ハースは58ポイントを獲得して選手権7位だったため、今年はひとつ順位を下げたことになる。しかしレース後、小松礼雄代表は「今年チームが成長したこと、そして79ポイントを獲得したことを、我々は誇りに思うべきです」、「2年連続でマシンを改善し、いい調子でシーズンを終えられたのは素晴らしいこと。来年に向けた自信になります」と、拮抗した中団勢のなかで昨年以上のポイントを獲得したチームとその努力を称えた。

■エステバン・オコン(マネーグラム・ハースF1チーム)決勝=7位(57周/57周)8番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード2025年ドライバーズランキング=15位(38ポイント)

「このように今年を終えることができて、とてもうれしい。僕たちとしては本当に力強いレースだったと思うし、僕たちが達成し得る最大の結果だったと思う」

「僕たちはレース中ずっとフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)と戦っていた。彼は僕と中間セクターで並んでいて、本当に激しい戦いだった。とても接近していて、最後まで何度もオーバーテイクがあった」

「コンストラクターズ選手権でアストンマーティンを上回るには十分ではなかった。ほろ苦い思いではあるが、来年に向けての確固たる基盤を築く、素晴らしい最終レースだったことは間違いない」

■オリバー・ベアマン(マネーグラム・ハースF1チーム)決勝=12位(57周/57周)11番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード2025年ドライバーズランキング=13位(41ポイント)

「全体的にいいレースだった。僕たちは早めにピットインしたが、他のドライバーたちを抑えることができた。ストロールに対して進路変更を2回以上してペナルティを受けた。僕はレギュレーションで許可されているように一度トウから外れ、その後ストレートの残りの部分ではインサイドラインを守ったんだけどね」

「今は冬休みを楽しみにしている。今年は本当に強固な基盤を築くことができたので、とてもよいことだ。今年のすべてのことについて、チーム全員に改めて感謝したい」

[オートスポーツweb 2025年12月09日]

文:AUTOSPORT web
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みんなのコメント

6件
  • mak********
    ベアマンもムービングしてたのか。国際映像が流してくれんからわからんかった。角田と同じことしてたのか
  • nor********
    下位チームを戦略で上位に押し上げる小松さんは凄いよね。
    マグヌッセンを犠牲にした戦略でヒュルケンを入賞させたりとか普通じゃ考え付かない戦略を見せてくれた。
    レッドブルもホーナーやメキーズではなく小松さんを代表に起用していたら、角田を犠牲にしてフェルスタッペンを勝たせる戦略を編み出してチャンピオン獲れていたかもしれないよね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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