もくじ
どんなクルマ?
ー 競技用を市販車に 逆のアプローチ
ヴァルキリー国内発表 デザイン責任者/VIPセールスマネージャーとのQ&A
どんな感じ?
ー 力強いが、たんに「大味」ではない
ー 走り 能力が高いだけに細部の配慮求む
「買い」か?
ー 世界クラスのフォードGT 「追っ手」も
スペック
ー フォードGTのスペック
どんなクルマ?
競技用を市販車に 逆のアプローチ
いかにもスーパーカー然としたフォードGTは、今後4年間で合計100台が英国オーナーの元へ届けられる予定だ。前世代のフォードGTと比較すると約4倍の販売数で、価格は3倍に跳ね上がっている。
フォードには6000件以上の購入に関する問い合わせがあり、生産予定台数は合計1000台に増やされたとのこと。それでも前モデルの生産台数の約1/4ほどである。
ピックアップトラックやハッチバックの輸出には苦労しているようだが、スーパーカーの販売数に関しては余り神経質ではないようだ。古いイタリアのレースカー同様に、希少価値を持たせることの重要性を理解しているのだろう。
生産は、昨年のル・マンに初めて参戦しクラス優勝を遂げたフォードGT FIA GTEを生み出したカナダの企業、マルチマティック社によるもの。
5月のレポートにもあるが、市販されるフォードGTはコンペティションマシンを公道用に作り変えたもので、一般的なスーパーGTが市販車をベースに競技用マシンを生み出すのとは、逆の手法だ。
英国ではわずか100名のオーナーが味わえる、カーボンファイバー製ボディと656psを発揮するエンジン持つスーパーカーは、公道でどんな走りをするのか、気になるところ。今回、ヨーロッパに届けられた2台のうちの1台をフォードから借りることができたので、レポートしたいと思う。
どんな感じ?
力強いが、たんに「大味」ではない
ランボルギーニとは全く異なるスタイリングだが、それ以上に、フォードGTは力強く、とても注目を集める存在だ。
ワイド&ローなプロポーションを持ち、エグゾーストノートはうるさいが、挙動は非常に整えられたもの。素直で恐怖感のない路上での性格は、ライバルとなるミッドシップのエキゾチックカーと同程度に扱いやすいクルマだと言える。
そして核心。フォードGTは、アヴェンタドールほどの完成度を持っている訳でもなく、マクラーレン720Sほど速い訳でもない。しかしながら、極めてエキサイティングで特別な印象を感じさせるクルマなのだ。
座り心地の良い固定式のバケットシートに、450mm程の調整しろを持ったスライド可能なペダルとステアリングホイール。フォード社が展開するモータースポーツから派生した、サーキット走行を待ちわびているようなクルマだ。
コクピットは、彫刻的な造形のカーボンファイバーと、まばらにレイアウトされる金属のスイッチ類とのコントラスト、職人技のようなフィッティング精度が特徴的な空間だ。そして、ドライバーとパッセンジャーとの距離が近い。
インストゥルメントパネルはフラットなモニターに表示され、それほど洗練された印象はない。ステアリングホイールには、スイッチやコントロール・ノブが密に並んでいる。
走り 能力が高いだけに細部の配慮求む
エンジンをスタートさせると、ひとを魅了するような甘い音ではなく、手段を選ばないような圧倒的なサウンドが襲ってくる。レスポンスは非常に鋭く、8500rpmからレッドゾーンとなる。かなりの注目を集めることだろう。
走行しはじめると、ストレートカットされたギアのメカニカルな回転音や振動はなく、ツインクラッチギアは驚くほど滑らかだ。ロードリーガルなレーシングカー、というほどのスパルタンさはない。
フォードGTにはウェット、ノーマル、スポーツ、トラック、Vマックスの5種のドライブモードがあるが、乗り心地は微妙だ。トラックとVマックスは車高が50mm下がり、スプリングレートは倍にまで硬くなる。アダプティブダンパーも備わり、ノーマルやコンフォートで発進すれば、平均的な路面なら流れるように追従してくれる。
しかし路面からの突き上げが大きくなるとサスペンションの処理が追いつかなくなる。ブッシュ類の変形やノイズなどは感じられないが、乗り心地は常にガタガタだ。
一方、ドライバーズカーとして見た場合、驚くほど強力なトラクション、手応えやレスポンスなどが煮詰められたステアリングフィール、安定したグリップとコミュニケーション豊かで、運転が上手になったように感じるシャシーが印象が公道の乗り心地を覆い隠す。
ただ、ボディ・コントロールは第一級のレベルであっても、他の同クラスのスーパーカーと比較すると、ボディサイズが大きすぎ、俊敏さも若干欠けてはいる。さらに気になる点と言えば、サウンドの変化に乏しいエンジンが挙げられる。
それと、イギリスでは路肩側に座ることになる左ハンドル専用ボディのため、視界が良くなく、運転を難しく感じさせてしまう。
スロットルを踏み込めば、スーパーカーらしい息を呑むような加速ができるだけに、フォードには細かい部分の見つめ直しと市場での戦い方を再考してほしい。
「買い」か?
世界クラスのフォードGT 「追っ手」も
世界クラスのコンペティションマシンに見合う、ずば抜けたグリップとパフォーマンスを持ち、公道での走行を(ある程度)可能としたクルマであることは間違いない。
ただ、追っ手にはメルセデス-AMGプロジェクト・ワンやアストンマーティン・ヴァルキリーなどがいる。
フォードGTのスペック
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「トヨタにも常識にとらわれないクルマがあってもいいんじゃないか」という社長のひと言から開発された国産初の量産ミッドシップスポーツ
「そろそろ市販化!?」「クーリーレプリカ欲しい」スズキの新ネオクラシック「GSX-8T / GSX-8TT」最新情報まとめ
「”R”は伊達じゃない!」一時代を築いた名2スト・ヤマハRZシリーズの系譜
【試乗】純エンジン車のピュアスポーツ「アルピーヌA110」を買うなら最後! 生産終了直前にラストを飾る3モデルに一気乗りした
PHEVなのに398.2万円から。BYDシーライオン6は、まさに「価格破壊」。静かで快適な移動を求める人も、必見のクルマだった件
軽自動車に「普通車っぽい“白いナンバー”」を付けたいです! 「黄色いナンバーは軽自動車って感じがしてイヤ…」な人に朗報! どんなナンバーを選べばいい?
「新田原基地に行くので”新田原駅“来ました」→まさかのワナ! AIすら騙される「落とし穴駅」とは ミスったらもう間に合いません
自衛隊も使う最強戦闘機「F-35」の隠れたアキレス腱とは? “解決のための重要拠点”じつは日本にありました
国交省が「車を直しなさい!」怒りの命令! 「東大阪PA」に集結の“超・迷惑車両7台”をその場で検挙! 「爆音」「ハミタイ」「フルスモ」の“不正改造車”を一斉摘発 大阪
ホンダ「“新”N-BOX」発表に反響多数! 「軽自動車に見えない」「引き締まってる」 価格206万円からで“電動スライドドア”も標準装備! 精悍さアップの特別仕様車「ブラックスタイル」とは?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?