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来季2024年に向け早くも競技規則を修正。予選“クイック6”導入と共通ハイブリッドのパワーを2倍に/BTCC

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来季2024年に向け早くも競技規則を修正。予選“クイック6”導入と共通ハイブリッドのパワーを2倍に/BTCC

 すでに10月初旬にチャンピオン決定戦を終え、アシュリー・サットン(NAPAレーシングUK/フォード・フォーカスST)がシーズン12勝を挙げ、年間最多獲得ポイントを更新しての“4冠”チャンピオンに輝いたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権は、早くも来季2024年に向けた改革プランを発表。予選フォーマットを変更し、短い3つのセグメントを特徴とする“Quick Six(クイックシックス)”のフォーマットを導入するとともに、導入3年目を迎える共通ハイブリッド機構のシステム出力を2倍にすることが決定された。

「我々はつねに、チャンピオンシップにさらなるエネルギーをもたらすことを目指しているが、競争の誠実さを維持することも重要だ」と語るのは、シリーズを運営するTOCA代表を務めるアラン・ゴウ。

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「従って、我々の新しい“クイックシックス”フォーマットは、BTCCの予選に競争力と激しさの融合をもたらすと信じている。 また予選の3つのセグメントすべてでコース上の車両の数を減らすことができ、ドライバーにとってもパフォーマンスの発揮や安全性の面で役立つはずだ」

 新方式ではFP2終了時に、各ドライバーが奇数位か偶数位かでグループ分けされ、それぞれ10分間のセッションを割り当て。各グループの上位6台が予選Q2となる“トップ12”に進出する。

 このQ2で最速とした6台が、最初のレースの上位6グリッドを決定する10分間の最終Q3セッションに進むことになり、このシステムはインディカーの予選形式からインスピレーションを得たという。

「私はインディカーがロードコースでこのシステムを採用する方法を、兼ねてより称賛してきた。これはBTCCにとって理想的であり、短く、シャープで激しいアクションを提供するという我々のポリシーに沿っている。チームとドライバーにとっては、短い各セグメントで予選ラップを素早く“刻む”というプレッシャーが、これまで以上に確実にのし掛かるだろう」

 一方、シリーズに導入されているハイブリッドシステムにも新たな改訂が加えられ、ドライバーが利用できるハイブリッド使用量に応じ、昨季も変更された割り当て量をさらに引き上げ、今回はドライバーがシステムの使用を選択するたびに提供される実際の出力を2倍にすることが決まった。

■エクストラパワーを歓迎する新王者サットン
 このパワー量を増やすという決定は、今季初めにスネッタートンで実施されたグッドイヤーのタイヤテストを受けて判断が下されたもので、このテストではサットンを軸に、トム・イングラム(ブリストル・ストリート・モータース・ウィズ・エクセラー8/ヒョンデi30ファストバック Nパフォーマンス)、コリン・ターキントン(チームBMW/BMW 330e Mスポーツ)らに追加のパワーを利用しながら失速を挽回する機会が与えられた。

 新しいパワーレベルは、ハイブリッドとターボブーストの両方を組み合わせることによって利用可能になり、ドライバーは現在使用しているのと同じステアリングホイールに取り付けられたボタンを介してシステムをいつ使用するかを選択できる。

「2023年はシステムに最初の調整が加えられ、チャンピオンシップに向け前向きな一歩となったが、2024年に何が起こるのかも事前に味わってきたよ!」と、エクストラパワーを歓迎する新王者サットン。

「スネッタートンでのテスト中に、TOCAと協力して来季に向けたいくつかの異なるオプションを試すことができた。今後は2倍のパワー供給を受けて、間違いなくレースにスパイスを加えることができるはずさ」

「ハイブリッドターボブーストを備えたクルマと備えていないクルマの差は非常に大きくなるため、防御するのはかなり困難になるだろう。このシステムを介してクルマが互いに並走できるようになり、従来はできなかったコーナーでの追い越しも可能になるかもしれないね」

 シリーズ責任者の傍ら、FIAではツーリングカー・コミッション理事の要職にも当たるゴウは「ハイブリッドシステムの信頼性が非常に高いことが証明されており、その全体的なパフォーマンスをさらに開発し、引き上げる時期が来た」と述べた。

「先だって“クイックシックス”予選の導入についても述べたように、我々はつねにチャンピオンシップにさらなるエネルギーをもたらすことを目指しており、この最新の開発はまさに文字どおり、それを実現したものになるはずだ」

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