メルセデスのバルテリ・ボッタスは、2020年シーズンにチャンピオンを争うためには、自分自身が”マイナーアップデート”する必要があると語った。
メルセデスに在籍して3年目のシーズンを戦い終えたボッタス。2018年は未勝利に終わったが、2019年は開幕戦オーストラリアGPで優勝を果たし、勝利の雄叫びを挙げた。また第3戦中国GPから3戦連続ポールを獲得し、第4戦アゼルバイジャンGPでシーズン2勝目を達成した。
■ボッタス、ラリーでリフレッシュ! ポール・リカールで開催のイベントで優勝
これまでとは異なり、自信に溢れる姿を見せるようになった彼の変貌ぶりは、『ボッタス2.0』と呼ばれたほど。最後までチームメイトのルイス・ハミルトンにプレッシャーをかけ続けることはできなかったものの、キャリアベストのランキング2位でシーズンを終えた。
シーズンを終え、来季ハミルトンを下すためにはどれだけのステップアップが必要なのかと訊かれたボッタスは、motorsport.comに次のように答えた。
「実際、上位3チーム間での競争は激しくなる一方だと思う。ルイスを倒すのはいつでも難しいことだけど、他のドライバーを倒すのもそうなんだ」
「だけど、自分にはスピードと能力があるんだ。だから奇跡を起こす必要はないと思う。全てを微調整しなくちゃいけないから、(必要なのは)『ボッタス2.77』だと言っておこう」
シーズン通算4勝を挙げたボッタス。成績次第ではリザーブドライバーのエステバン・オコンにシートを奪われる可能性もあったが、シーズン途中で1年の契約延長を果たした。
「完璧なドライバーになるために必要なあらゆることや、勝利や結果を出すために違いを生むことなど、全ての面で改善できた、とても良い1年だった」と、ボッタスは振り返った。
「チームと共に、進歩を続ける必要がある。昨年から今年にかけて、自分自身のミスからも多くのことを学んできた。それが、僕がより良いドライバーになるために役に立ったんだ」
「言うまでもなく、今季もっと良くすることができた週末も多くある。だから、ペースが良くなかった理由やミスをした理由を見つけるために、チームと共に見直しをするポイントがたくさんある」
「細かいところまで確認することで、そこから学ぶことができる。自分のパフォーマンスの一貫性や結果に何が影響していたか、細かいこと以外にひとつの原因を指摘することはできない」
ボッタスはオフシーズンに入り、ボール・リカールで開催されたラリーイベントに参加。シトロエンDS3 WRCに乗り、見事優勝した。
オフシーズンの予定について、ボッタスは「ポリッジ(オートミール)を食べて過ごし、ポリッジのスポンサーを探す」とジョークを飛ばしたが、2020年に向けてオフシーズンは極めて重要になると認めた。
「昨年のオフシーズンは、自分自身と向き合うことができたが、もう一度それができるか試してみよう」
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