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ミック・シューマッハー、アルピーヌから来季WECハイパーカー参戦決定。メルセデスF1リザーブ継続も赤き皇帝の息子が青に染まる

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ミック・シューマッハー、アルピーヌから来季WECハイパーカー参戦決定。メルセデスF1リザーブ継続も赤き皇帝の息子が青に染まる

 アルピーヌは、新開発のLMDhマシンを携えて臨む2024年シーズンの世界耐久選手権(WEC)のファクトリードライバーを発表。7度のF1世界チャンピオンであるミハエル・シューマッハーの息子にして元F1ドライバーのミック・シューマッハーがアルピーヌからWEC最高峰クラスを戦うこととなった。

 奇しくも、ミハエル・シューマッハーも1991年にジョーダンからグランプリデビューを果たす前、ザウバー・メルセデスで耐久レースに参戦して腕を磨いた。

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 ミック・シューマッハーは来季、ニコラ・ラピエール、マシュー・バクシビエール、シャルル・ミレッシというアルピーヌの既存耐久ドライバーに加え、フェルディナンド・ハプスブルク、ポール-ルー・シャタンが加わった6名体制でWECに臨むことになる。

 2台のアルピーヌA424 LMDhに配属されるドライバーの組み合わせと最終的な公式カラーリングは、2024年2月7日に予定されている発表会にて明らかにされる。

 アルピーヌは2024年からのハイパーカークラス挑戦に向けて、オレカの次世代LMP2シャシーをベースに、メカクロームと共同開発した3.4リッター・シングルターボV6エンジンを搭載したLMDhマシン『A424』を開発してきた。

 シューマッハーは、10月にヘレスで行なわれたテストに参加しており、以前よりアルピーヌからWECデビューを果たすのではないかと言われてきた。

 シューマッハーは2021年から2022年にかけてハースからF1へ参戦したものの、2023年のシートを確保できず。今年はメルセデスのリザーブドライバーを務めつつ、2024年以降のF1再挑戦の機会を伺っている。

「アルピーヌと共にFIA WECハイパーカークラスに参戦し、新たな章が始まる」とシューマッハーは語った。

「マシンは素晴らしいし、走り出すのが待ちきれないよ。僕はシングルシーターで育ってきたから、クローズドコックピットでホイールが覆われたマシンを運転することは、自分のドライビングスキルを磨く絶好のチャンスなんだ」

「今年はレースが恋しかった。子どもの頃から大好きなことだし、他のドライバーがコースに出るのを見るのは、時々辛かったよ」

「耐久レースは僕にとって新たな挑戦でもあり、来年はアルピーヌと共に素晴らしい瞬間を共有できると確信している」

 なお、シューマッハーは2024年もメルセデスでF1リザーブドライバーを務めることとなった。

 シューマッハー以外の面々を見てみると、アルピーヌ/シグナテックと長い関係を持ち、2023年をA424の開発に費やしてきたラピエールは、以前からA424をドライブすることが予想されていた。

 バクシビエールは、アルピーヌが旧LMP1規定のマシンでWEC最高峰クラスに参戦していた時にもドライバーを務めたひとり。今年はアルピーヌ陣営でLMP2クラスを走ったが、来季から共に最高峰クラスへ復帰することとなる。

 一方で2021年から2022年にかけてラピエール、バクシビエールと共にアルピーヌで戦ったアンドレ・ネグラオは、不思議なことに今回発表されたラインナップにはいなかった。

 またミレッシは今年LMP2クラスをアルピーヌから走り、シャタンは2014年にアルピーヌ/シグナテックの一員となって以降は主にヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦してきた。

 ハプスブルクは過去3シーズンをWRTからLMP2クラスに参戦していたが、アルピーヌからハイパーカークラスへ参戦することが噂されていた。

 アルピーヌ・モータースポーツのブルーノ・ファミン副代表は、今回のラインアップ発表に際して次のように語った。

「A424プログラムにおいて重要なこの時期に、2024年にハイパーカーカテゴリーへ参戦する6人のドライバーを発表できて誇りに思う」

「(シグナテック代表の)フィリップ・シノーと共に、WEC最高峰カテゴリーでアルピーヌのカラーを代表するため、速さと安定感だけでなく、真のチームスピリットと優れたレースセンスを備えたドライバーを求めていた」

「我々は、この6人のドライバーを迎えることができたことを大変嬉しく思っている。彼らは皆、自身の経験とクオリティをプロジェクトにもたらしてくれるだろう。例えば、若さのシャルル、耐久レースで若いドライバーを指導する経験を持つニコラ、そして(モータースポーツの)最高レベルで培った経験を持つミックといったような感じにだ」

「彼が耐久レースに参加するのは初めてかもしれないが、彼のこのプロジェクトに対する熱意と、我々の仲間になろうという意志は伝わってくる」

 来季WECハイパーカークラスには新たに3メーカーが加わる予定となっており、アルピーヌもそのひとつ。ハイパーカークラスの2024年のグリッドにはトヨタ、プジョー、フェラーリ、ポルシェ、キャデラック、BMW、ランボルギーニ、アルピーヌといった自動車メーカーが並ぶこととなる。

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