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ロールス・ロイス・カリナンに注目の“ブラック・バッジ”が登場。夜を支配するキング・オブ・SUV

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ロールス・ロイス・カリナンに注目の“ブラック・バッジ”が登場。夜を支配するキング・オブ・SUV

Rolls-Royce Cullinan Black Badge

ロールス・ロイス カリナン ブラック・バッジ

ロールス・ロイス・カリナンに注目の“ブラック・バッジ”が登場。夜を支配するキング・オブ・SUV

SUVの頂点が新世代の顧客を狙う

ロールス・ロイスは2019年11月7日、カリナンに“ブラック・バッジ”シリーズを追加すると本国で発表した。

「ドライバーオリエンテッドなロールス・ロイス」という意外性のあるメッセージのもと、黒の衣装とスポーティな仕上げをまとわせる“ブラック・バッジ”シリーズが若年層を中心に支持を得ている。その人気を裏付けるように、2016年にレイスから導入し、以降ゴースト、ドーンへとラインナップを拡大してきた。

そしていよいよ、ロールス・ロイス初のSUV「カリナン」の“ブラック・バッジ”が登場した。

ラグジュアリーSUVと“夜”の親和性

今から3年前の2016年のジュネーブ・ショーで、“ブラック・バッジ”はロールス・ロイスのパーマネント・ビスポークシリーズとして登場した。ターゲットとしたのは、スーパーラグジュアリー界における新世代のカスタマー。ロールス・ロイスの“オルター・エゴ(もうひとりの自分)”として誕生したブラックバッジの大胆でダイナミックな表現は、伝統的慣例にとらわれない新しい顧客層を惹きつけた。

一方、若く冒険心に溢れる顧客の思いに応えるべく、カリナンは2018年に登場。いかなる場所へも難なく快適に旅立つことのできるオフロード性能と快適性を合わせもつモデルとして、スーパーラグジュアリーSUVの頂点を標榜した。

世界のあらゆる地に自由に移動し、自らの人生を満たすことを求める新世代の顧客と、ロールス・ロイスの提案する新しいSUVの親和性は申し分がなかった。かくしてカリナンは荒野や岩場を制した。ワイルドな世界の次に目指したのは、都会の未開拓地帯。そうロールス・ロイスは説明する。

黒を装うスピリット・オブ・エクスタシー

ブラックバッジの外装色は、ロールス・ロイスの通例通り4万4000通りのパレットから選ぶことも、個別のビスポークカラーを注文することもできる。とはいえ、一番多いのが同シリーズを象徴する黒を選択する顧客だろう。幾層にも重ねた塗面とラッカー仕上げに、手作業で10回もの磨きを加えることで鏡のようなボディが生み出される。もちろん、その深みを湛えた肌には、息を飲むような繊細なコーチラインが人の手により描かれる。

船首に佇むスピリット・オブ・エクスタシーもまた、ハイグロスブラックのクローム仕上げとなる。“彼女”の足元のプレート部分までが同様のブラック仕上げになっているのは、ブラック・バッジシリーズ唯一だ。

ロールス・ロイスの“ダブルRバッジ”も、通常とは逆の「クロム地ベースのブラックロゴ」から「ブラック地ベースのクロムロゴ」に反転。フロントグリルの枠やサイドフレーム、左右エアインテークのインサート、トランクリッドのハンドル、エキゾーストパイプのクローム部分はダーク調でまとめている。全体的な黒基調と美しいコントラストを生み出すべく、グリル内の縦型バー部分はまばゆく光るポリッシュ仕上げになっている。

足元には専用デザインの22インチ鍛造ホイールを装着。ブレーキキャリパーも初となるハイグロス・レッド塗装仕上げとし、クルマの持つ高い制動能力を主張する。

21日かけて完成するカーボントリム

内装には、サー・ヘンリー・ロイスの「理想のものが存在しなければ、創ればいい」という哲学に則り、デザイナーやエンジニア、職人がまったく新しいカーボン製トリムにチャレンジした。三次元の織り地の上に6層のラッカー塗装を施し、72時間かけて硬化。さらに鏡面になるまで手作業で丹念に磨きあげていく。この工程だけでかかる日数は、実に21日間。そして、内装に使われる23ピースすべての仕上げ品質が均一かどうか、職人が徹底的に検査する。

スピリット・オブ・エクスタシーやパンテオングリル、ダブルRバッジと並ぶロールス・ロイスのアイコンになりつつあるのが「スターライト ヘッドライナー」。手作業で配された1344本の光ファイバーが夜空を再現、8パターンの流れ星をランダムに発生する仕組みも搭載している。

また、無限の可能性を表現した数学的シンボルも控えめにあしらっている。このレムニスケート(連珠形)は、かつてマルコム・キャンベル卿がロールス・ロイスのエンジンを搭載して水上速度記録を打ち立てたパワーボート「ブルーバード K3」に無限のエンジンパワーを意味する記号として配されていたもの。その栄光の証が、ブラックバッジの持つ溢れるようなパワーを表す記号として採用された。

ブラックバッジの顧客は内装空間にもドラマティックな色調を求めるため、カリナンのカラー&トリムデザインチームは、レザーの新色としてフォージ イエローを設定。荷室のフロアから2座のピクニックシートとテーブルを引き出せる「ビューイングスイート」や、電動格納式の棚「ビスポーク レクリエーション モジュール」にこのカラーリングを採り入れることもできる。

600ps&900Nmまで増強したV12の威力

6.75リッターV型12気筒ツインターボエンジンのパフォーマンスは、そのままでも十分過ぎるほどの余力をもつが、ブラック・バッジの特性に合わせてノーマル比で29ps&50Nm増強した600ps&900Nmに向上している。

ZF製の8速ATやスロットル特性、サスペンションのセッティングも専用となり、低速域の快適でマナーの良い挙動はそのままに、ダイナミックな走りにもビビッドに応じる機動性も身につけているという。また、ブレーキの制動ポイントも見直し、ペダルの遊び部分も減らした。ブレーキディスクのベンチレーションも改良し、一定の制動力が常に得られるように設計している。

ドライバーを主役に据えるブラックバッジのシフトレバーには「low」と書かれたボタンが備わる。これを操作すると新しく採用されたエキゾーストシステムにより、V12が一層荘厳なバッソ・プロフォンド(バスの中でも特に低く深い声域)を奏でるという。

キング・オブ・ナイトの誕生

ロールス・ロイスCEOのトルステン・ミュラー・エトヴェシュは語る。

「ブラック・バッジは、これまでのロールス・ロイスの顧客とは異なるお客様へ訴えかけるシリーズです。ルールを壊し、自らの意志に則り成功を収める、そんな方々に向けて。非常にダイナミックで、美しくも反逆的な部分を持ち合わせたプロダクトは、社内でもおおいに論議を呼びました。実際のところ、2016年の導入以来、世界を新たに切り拓くタイプの皆様に大変ご支持頂いています」

「ロールス・ロイスの“オルタ−・エゴ(もうひとりの自分)”として誕生したブラック・バッジという存在を、デザイナーやエンジニア、熟練職人のひとりひとりが追求しました。そうしてクリアになったのが、“我々の製品は歴史的な名門のブランドの軒の下のみに安穏としているものではなく、スーパーラグジュアリーマーケットに新たな場所を定めるものである”ということ。そしてついに、ロールス・ロイス史上もっとも大胆で、もっとも濃密な『キング・オブ・ナイト(夜の王)』、カリナンの“ブラック・バッジ”が誕生したのです」

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