アルピーヌは、F1チームのオペレーションディレクターを務めてきたロブ・ホワイトが離脱することを発表した。
ホワイトは2004年にルノーに入社する以前、コスワースのF1エンジンプロジェクトに携わり、チーフエンジニアを務めていた。
■「オコンはチームプレイヤーになれない」その悪評が生まれた過去の遺恨と改善策。場合によってはF1シート喪失の可能性も?
その後、2016年までルノーのパワートレイン部門拠点があるヴィリー・シャティヨンで副マネージングディレクターを務め、2016年にシャシー部門の拠点があるエンストンに移り、チームの運営面を統括してきた。
アルピーヌは今季、開幕からの8戦でわずか2ポイントの獲得に留まっている。徐々にパフォーマンスは上向いてきているものの、チームはさらに再編成を進めている。
チームは次のように声明を発表した。
「チーム全体の運営再編成の一環として、ロブ・ホワイトの離脱を確認することができる」
「ロブは最近までエンストンでオペレーションディレクターを務めていた。チームは、彼のエンストンとヴィリー・シャティヨンでの長いキャリアの中で、2005年と2006年にチャンピオンシップを制したエンジンプロジェクトを率いたロブの努力に感謝している。彼の今後の活躍を祈っている」
チーム代表のブルーノ・ファミンは、テクニカルディレクターのマット・ハーマンと空力部門チーフのディルク・デ・ビアの離脱に伴い、3本柱のテクニカル・リーダーシップ体制を導入した。
2024年のF1マシンであるA524は開幕当初、最低重量を10kgオーバーしていると報じられ、パフォーマンスも低調だったが、軽量化のためのアップデートが投入され、ポイントを争うことができるかどうかという位置まで浮上している。
アルピーヌは昨シーズンのサマーブレイクを前に、ローラン・ロッシCEO、そしてチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーやスポーティングディレクターのアラン・パルメインなど首脳陣が一斉にチームを去った。
それ以来アルピーヌは人材の出入りが激しい状況が続いており、最近ではわずか3ヵ月でマクラーレンを離脱したデビッド・サンチェスが、エグゼクティブ・テクニカルディレクターに就任している。またかつてルノーF1チームの代表を務めたフラビオ・ブリアトーレが、特別アドバイザーとしてチームに加わる可能性も浮上している。
一方、先日のモナコGPではオープニングラップで同士討ちが発生し、チームの頭痛の種となっている。
オープニングラップでエステバン・オコンがチームメイトのピエール・ガスリーをパスしようとして接触し、危うくダブルリタイアを喫するところだった。
別件のクラッシュで赤旗が提示され、ダメージを負ったガスリーのマシンは修復され、レースを完走できたものの、オコンのマシンは接触で宙に浮き地面に衝突してダメージを負った。40分間の中断では修復できず、レースを続けることはできなかった。
オコンには10番手スタートだったガスリーをサポートするよう指示が出ていたこともあり、ファミン代表は激怒。オコンに対して厳しい処罰を行なう可能性を示唆している。
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