2021年夏、アストンマーチンF1はレッドブルの空力責任者を務めてきたダン・ファローズの引き抜きを発表したが、彼の移籍については契約を巡って裁判沙汰となっていた。
しかし2022年1月18日、両チームはこの問題に関して和解に達したことを発表。ファローズは4月2日からアストンマーチンに加入し、マシン開発に携わることが可能となった。なお詳細な和解条件は公開されていない。
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この問題に関しては、当初レッドブルはファローズと2023年までの契約が残っているとして、早期解消を認めない姿勢を示していた。そのためファローズとアストンマーチンは契約の早期解消を求めて訴えに出ていたのだ。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、昨年7月時点では、次のようにコメントしており、ファローズの早期離脱は認められないと主張していた。
「ダンと我々の状況は、明確だ。彼は2021年のマシンに取り組んでいるし、来年用マシンのためにも働いている」
「彼には、まだかなりの時間がある。彼は、昨年末に契約を結んだばかりだ、2023年の半ばまで、かなりの期間がある。残りの契約期間中も、彼には間違いなく、忙しく働いてもらうつもりだ」
結果的にはファローズの移籍を認めることとなったレッドブル。チームの補強を進めているアストンマーチンは、今回の和解を歓迎している。
「我々はレッドブルと、ダンを契約から早期にリリースするという合意に達したことを嬉しく思っている。彼がチームに加わることを、楽しみにしている」と、グループCEOのマーティン・ウィットマーシュはコメントしている。
またファローズ自身は「レッドブル・レーシングでは多くの幸せな時間を過ごして来たし、達成してきたことを誇りに思っている。次のシーズン、そして新たなチャレンジを楽しみにしている」と語った。
重要人物を手放すことになったレッドブル。ホーナー代表は「ダンの長年にわたる優れた仕事に感謝している。彼の将来の成功を祈る」とコメントした。
アストンマーチンは2021年シーズンを、コンストラクターズランキング7位で終了。不本意な結果で終わったため、順位を上げていくためにも、できるだけ早くファローズを加入させることを熱望していた。
なおアストンマーチンは2022年の新車発表を、2月10日に予定している。
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