2021年F1第6戦アゼルバイジャンGPの予選が行なわれた。ポールポジションを獲得したのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)で、2戦連続となった。
チャレンジングなバクー市街地サーキットで行なわれる今回のアゼルバイジャンGPは、フリー走行の時点からいつもとは違う様相を呈していた。レッドブルとフェラーリは前戦モナコGPからの好調を維持している一方で、メルセデスは初日から苦戦。ルイス・ハミルトンはFP3で3番手に食い込んだものの、バルテリ・ボッタスは最後まで上位に入ることができないまま予選を迎えた。なお、FP3でトップタイムを記録したのはピエール・ガスリー(アルファタウリ)だった。
18分間で行なわれるQ1では、クラッシュにより2度赤旗が掲示された。1回目は各車が最初のアタックを行なっているタイミングで、ランス・ストロール(アストンマーチン)がターン15のウォールにヒットし、マシンをコース上にストップさせてしまった。FP3で発生したトラブルの影響でパワーユニット交換を行なったジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)は、このセッション中断時間にも助けられて無事作業を完了し、セッションに合流することができた。
2回目の赤旗の原因となったのはアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)。こちらもストロール同様、今回鬼門となっているターン15でクラッシュしてしまった。この時点ではレッドブルのワンツーとなっていたが、再開後にハミルトンが1分41秒545を叩き出してトップに。そのままQ1を首位で通過となった。ただ、チームメイトのボッタスは12番手にとどまった。
そのボッタスのひとつ前のポジション、11番手でQ1を終えたのが角田裕毅(アルファタウリ)で、3戦ぶりのQ1突破となった。一方、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)、ミック・シューマッハー(ハース)、ニキータ・マゼピン(ハース)、そしてクラッシュしたストロールとジョビナッツィがノックアウトとなった。
Q2は全車がソフトタイヤでアタック。各車1度目のアタックを終えた時点では、1分41秒630のセルジオ・ペレス(レッドブル)にハミルトン、ルクレール、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)が続くというオーダーとなったが、1回目のアタックでタイムが伸びなかったフェルスタッペンが同じタイヤで再度アタックして1分41秒625をマーク。レッドブルのワンツーとなった。
残り1分半というタイミングでダニエル・リカルド(マクラーレン)がターン3でクラッシュしたため、Q2はそのまま赤旗終了。角田は2回目のアタックで1分41秒654という好タイムを叩き出しており、4番手でキャリア初のQ3進出を成し遂げた。Q2敗退はセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、リカルド、キミ・ライコネン(アルファロメオ)、ラッセル。トップのフェルスタッペンから5番手のルクレールまでわずか0.034秒、トップ10がコンマ6秒以内にひしめくという僅差のセッションだった。
Q3の最初のアタックでスーパーラップを記録したのはルクレール。ハミルトンのトウ(スリップストリームによるアドバンテージ)も得て1分41秒218を記録し、トップに立った。ハミルトン、フェルスタッペンもこのタイムには及ばず2番手、3番手に終わった。アルファタウリの2台は新品ソフトタイヤが残り1セットしかないこともあってか中盤にようやくコースインし、ガスリーが4番手、角田が8番手タイムを記録した。
セッション最終盤はコースに残ったアルファタウリの2台を含め、全10台が等間隔を保ちながらラストアタックに向かっていった。しかし、ターン3で角田が止まりきれずクラッシュ。これで予選は赤旗終了となり、ルクレールの2戦連続となるポールポジションが確定した。ルクレールは前戦モナコGPでもポールポジションを獲得しながらも、トラブルによって決勝を走ることができなかったため、今回そのリベンジができるか注目だ。
走行初日に苦戦気味だったハミルトンはフロントロウを確保。一方速さがありながらも3番グリッドに終わったフェルスタッペンは予選後に不満げな表情を浮かべていた。ガスリーが自己ベストタイの4番グリッドで、以下サインツJr.、ランド・ノリス(マクラーレン)、ペレス、角田、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、ボッタスという予選順位となった。
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