レッドブル社の企業プロジェクトおよび投資担当CEOのオリバー・ミンツラフは、レッドブルF1に所属するマックス・フェルスタッペンは現在の契約に満足していると述べており、そのフェルスタッペンへの関心を公言したメルセデスF1のトト・ウォルフ代表の言動は不適切だと主張した。
ウォルフとレッドブルの経営陣の間では、意見が一致したことがない。また、モータースポーツ界ではまったくの新参であるミンツラフが、レッドブルのモータースポーツプロジェクトを運営している今だからこそ状況が変わるだろうと考えることに根拠がないことはすでに証明されている。
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ミンツラフは、メルセデスがすでに2025年に向けて公然とマックス・フェルスタッペンを獲得しようとしていることに言及し、次のように主張した。
「フェルスタッペンは非常に満足しており、契約を満了したくないとは一言も言っていない。彼が移籍を望んでいるかどうかについて、私は何の心配もしていない」
「マックスはまだここで長期契約の下にあるし、彼はその契約を履行したくないとは一言も言っていない。彼が移籍を検討しているかどうかについて、私は何の懸念も抱いていない。今、物事は再び落ち着くことになるだろう。それはマックスが望んでいることだし、我々も同様だ」
「マックスは最速のマシンを求めていて、我々にはそれがある。マックスは世界チャンピオンになりたいと望んでいる。我々とともにいれば、彼には最高のチャンスがある」
そしてミンツラフは、フェルスタッペンをメルセデスに引き入れようとしていることを公然と認めているウォルフについて、自身の問題に取り組むべきだと語った。
「トト・ウォルフと、おそらくは他のチームが、長年後れを取った後に受けているプレッシャーは理解できる。トト・ウォルフは自分の課題に集中すべきだ。彼には十分な課題がある」
「敬意の問題もある。他のチームの人物について何度も話を繰り返すことは、適切なことではない」
これらの発言を受けてウォルフは、ミンツラフの語ったすべてのことに非常に素っ気ない態度をとり、この件についてコメントするときに彼の名前を挙げることさえ拒否し、「その人物が何を言っているのかまったく分からないので、それについてコメントする必要はない」と語った。
しかし話題が進められ、フェルスタッペンがレッドブルとの契約を満了することをミンツラフは1000%確信していると伝えられたウォルフは、せせら笑って言い直した。
「1000%? 私ならそんな発言はしない。この世には100%しかないからだ。それ以上はない。冗長な発言だ……」
もちろん、ふたりのオーストリア人が辛辣な言葉を交わすのはこれが最後とはならないだろう。また興味深いことには、長年にわたって公に激しい対立を続けていたのに、今ではウォルフとヘルムート・マルコがパドックで友好的な会話をしているところが定期的に見られるようになった。これはウォルフがレッドブルで内部分裂が起きていることを認識しており、マルコがクリスチャン・ホーナー側の悩みの種であり続けるようにしたいと考えていることの表れだろう。
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