13B-REW改NAエンジンを搭載して末長くSA22Cを楽しむ
エンジンパーツの供給に悩む旧型ロータリー搭載車への提案
「JZX100チェイサーのハッチバッククーペ仕様だと!?」違和感を無くすために各部を大加工! オーナーの技術と想像力に乾杯
1978年(昭和53年)、第2次オイルショックと本格的な排気ガス規制、スポーツカーにとって逆風吹きまくりの時期に発売されたのがサバンナRX-7(SA22C)。多くの自動車メーカーが排気ガス規制が強化されスポーツカーが出しにくい中で、あえてピュアスポーツとして発売された経緯を持つ。
当時は珍しかったリトラクタブルライトなどのスタイルはもちろん、1トンそこそこの軽量ボディ、Cd値0.36という卓越したエアロフォルム、フロントミッドシップでほぼ50対50という理想的な前後の重量配分などなど、排ガス規制には苦慮しながらも随所にスポーツカーらしいキーワードが盛り込まれ注目された。
また、デビュー翌年のデイトナ24時間レースではクラス優勝を成し遂げ、国内でもノーマルに近いプロダクションレースからJSSまで多くのレースで活躍。先代サバンナ(RX-3)時代からロータリーの魅力に気付いた走り屋たちも、レーシングカーをお手本にチューニングを重ねていった。
搭載される12Aロータリーターボエンジンは、グロスで165psと決してパワフルではなかったが、軽量ボディに高回転まで軽くまわるロータリーエンジンの組み合わせは絶妙で、十分にスポーティなフィーリングを感じられるものだった。
しかし、12Aに限らず最近は多くの旧型ロータリーエンジン搭載車にとってエンジンパーツの供給状態が悪いことが車両を維持を困難にしている。社外パーツがほぼ存在しない特殊なエンジンだけに、純正パーツが製産廃止になるとオーバーホールすらままならないからだ。
じつは、フジタエンジニアリングで作られたこの車両もそんな悩みを抱えた後、現状では部品供給の心配がないFD3S用の13B-REWエンジンをベースに、高圧縮のRX-8用ローターを組み込んだNAエンジンへと換装。同時に、低速ポートと排気ポートを若干加工(ニュルスペック仕様)して低速トルクを確保しつつ200psまで出力を引き上げた。
NAでも純正で大型のオイルクーラーが装備されていることからもわかるように、発熱量が多いのがロータリーエンジンの宿命。オーバーヒートの心配をなくすため、大型のラジエターに電動ファンやスワールポットも装備し、クーリング性能にも気を払う。
エンジンの制御はFD3Sのものをそのまま移植してパワーFCで行う。当時の制御に比べ、格段に高性能化されたコンピュータにより、アイドリングは850回転前後でしっかり安定。また、触媒もFD3S用を仕様し、エミッションコントロールも完璧な合法仕様に仕上げられている。
RSワタナベに合わせられたタイヤは、ハイグリップラジアルのアドバンネオバ。ただし、ハイパワーマシンではないのでサイズは195/60-14と軽快に走ることを考えたセレクトだ。
そして、室内のアクセントとなっているのがフジタエンジニアリングのオリジナルフロアマット。SA22C用も設定しているというからリフレッシュしたいユーザーにはオススメだ。
完成したチューンドSA22Cは、快適性も安定性も間違いなく当時の新車以上。絶対的な速さを求めるのではなく、長く旧型ロータリー車を楽しむためのフジタ流エンジンスワップチューニングというわけだ。
●取材協力:フジタエンジニアリング 大阪府堺市東区八下町1丁82-1 TEL:072-258-1313
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