積算2534km ヘッドライト・ウオッシャー
text:Piers Ward(ピアス・ワード)
【画像】BMW 4シリーズ・クーペ 最新M4も登場 全87枚
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
新型コロナウイルスの影響は英国でも収まらず、BMW 420dの出番は少ない。冷えた夜に出かけようとしたら、ヘッドライトの汚れが酷いことに気づいた。
最近のクルマは、ヘッドライト・ウオッシャーが付いている例が少ない。雑巾で拭いたらかなりの汚れだった。装備しても良いと思うのだが。
積算2650km ボディに積もる雪
今年は降雪量が多く、BMW 420dに積もった雪を取り除くのに、手持ちの短いスクレーパーでは役立たずなほど。子供のプラスティック製スコップを拝借することにした。
ディーゼルエンジンを積んでいるものの、暖まるまでには時間がかかる。フロントガラスをきれいにしておいた方が、暖まるのも速いはず。まずは柄の長いスクレーパーを買うことにしよう。
積算2662km BMWの最近のデザイン
最近のBMWが展開するデザインには、疑問を感じている読者もいるだろう。BMWのデザイン部門を率いるアドリアン・ファン・ホーイドンクとドマゴイ・デュケックのインタビューを読んだことのある筆者も、今ひとつ納得できないでいた。
BMW 4シリーズの町中での反応は、あまりない。ネット上の話題性を反映するものなのか、ロックダウンでそもそも人通りが少ないのか、理由はよく分からない。
あるいは正面から見ない限り、4シリーズは全体的にエレガントなデザインだからかもしれない。運転中に通り過ぎても、フロントマスクを眺められる時間は短い。
デザイナーがコーディネートした4シリーズ
しかし、考えを改める機会があった。アドリアン・ファン・ホーイドンクに4シリーズについて尋ねた際、BMWのサイトからコンフィギュレータにアクセスしてくれた。
彼が選んだ仕様の4シリーズの画像は、正直悪くなかった。むしろ好きに思えた。
ドラバイトグレー・メタリックというボディカラーに、19インチのバイカラー・ジェットブラック・ホイールを履いたM440i xドライプのクーペだ。M440iの場合、420dとはフロントグリル外周の処理が異なる。
この組み合わせだと、物議を醸しだすフロントマスクが穏やかに見える。新しいM5クラブスポーツの広報用写真に用いられているカラーも、同様の理由で選ばれたのだろう。
インテリアには明るいブラウン、コニャックのレザーと、濃いめのブラウン、モッカのステッチという配色をファン・ホーイドンクは選んだ。筆者なら、こんな色は選ばないかもしれない。420dの落ち着いた黒が好みだ。
カーデザイナーが、自ら手がけたクルマをどう仕立てるのかを見ることは、とても興味深い。数ヶ月から数年を掛けて、細部に至るまでデザインを煮詰めている。クルマの見た目は、選ばれる仕様で大きく変わってしまう。
色の選択も同様。どんな傾向やトレンドが来るのかを予想し、先を見据えて選択できるカラーを決める。彼らが選ぶカラーは、市場がどんな嗜好へ進むのかを示すといえる。
近所の買い物でも積極的に出かけたい
長期テスト車のBMW 420dは、最近はほとんど走れていない。穏やかに運転できる優れたクーペにとって、とても残念な状態だと思う。
筆者は、自分が近所の買い物でも積極的に出かけたいと思っていることに気づいた。クルマに乗れるから。いつか感染が落ち着いたら、さらに遠くまで走りたいと願っている。
燃費は短距離中心ということで、15.9km/L前後。長距離を走れば、もっと伸びるはず。その頃には登場から時間も過ぎ、4シリーズのフロントグリルに対する意見も少し穏やかになっているかもしれない。
テストデータ
気に入っているトコロ
乗り心地:乗り心地が落ち着かないクルマで過ごす時間があり、減衰力の効いたBMWに乗った時は、安心したような気持ちになった。
気に入らないトコロ
レーンキープ・アシスト:新しい技術は批判を受けやすい。特にBMWのレーンキープ・アシストは、ステアリングを握る筆者の手とは相性があまり良くないようだ。
テスト車について
モデル名:BMW 420dクーペ Mスポーツ(英国仕様)
新車価格:4万2275ポンド(591万円)
テスト車の価格:4万8865ポンド(684万円)
テストの記録
燃費:16.0km/L
故障:なし
出費:なし
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