インディ500のプラクティスがスタート！ 初日首位はパワー。佐藤琢磨は3番手発進

　インディカー・シリーズの第6戦、今年で105回目の開催を数える伝統のインディ500の走行が5月18日にスタートした。初日のプラクティスは、チーム・ペンスキーのウィル・パワーがトップタイムをマークした。

　今回のインディ500は、5月18日から4日間プラクティスを行ない、22～23日に予選を実施。28日にレースを想定した最終プラクティス”カーブデイ”を挟んで、30日に決勝レースが行なわれるという日程となっている。

　プラクティス初日は、現地時間午前10時からまず2時間のオープニングプラクティスが行なわれた。このセッションは雨がぱらつき、コーションが4度出された。そんな中でトップタイムをマークしたのが、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング（RLLR）のグレアム・レイホール。タイムは40秒2776で、0.0053秒差でスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）が続いた。

　このセッションの後、ルーキー・オリエンテーションと、長らくオーバルでのレースに出場していないドライバー「リフレッシャー」のためのテストが行なわれた。ルーキー・オリエンテーションの対象となったのは、RC・エナーソン（トップガン・レーシング）のみ。しかしマシントラブルのため、エナーソンはプログラムを完了できなかった。

　またJ.R.ヒルデブランド（A.J.フォイト）とステファン・ウィルソン（アンドレッティ・オートスポート）はリフレッシャー用プログラムの対象とされた。

　その後、現地時間午後3時から3時間のプラクティスが実施された。このセッションでは、インディ500の優勝経験者が上位を占める結果となった。

　トップタイムをマークしたのは2018年にインディ500を制したパワーで、57周走行したうちの35周目に39秒7403のベストタイムをマーク。2014年ウイナーのライアン・ハンター-レイ（アンドレッティ・オートスポート）を僅差で抑えた。

　ディフェンディングチャンピオンの佐藤琢磨（RLLR）は、58周走ったうちの13周目に39秒7998をマークし、3番手となっている。

　トウ（スリップストリーム）なしのスピードでは、エド・カーペンター（エド・カーペンター・レーシング）とそのチームメイトであるコナー・デイリーがトップと3番手を確保。ディクソンがその間に割って入った。

　アンドレッティ・オートスポートのコルトン・ハータは、このセッションで最多の72周を走っている。一方、セバスチャン・ブルデー（A.J.フォイト）はエンジントラブルにより出火。早くもつまずいてしまった形だ。

　プラクティス2日目は、12時から6時間に渡って行なわれるが、ルーキー・オリエンテーションを完了できていないエナーソンのために、午前11時にコースオープンとなる予定だ。