現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 最新のラグジュアリーEV、キャデラック リリック登場! 「大いなる快適」のエッセンスを詳報する

ここから本文です

最新のラグジュアリーEV、キャデラック リリック登場! 「大いなる快適」のエッセンスを詳報する

掲載 更新 2
最新のラグジュアリーEV、キャデラック リリック登場! 「大いなる快適」のエッセンスを詳報する

Cadillac LYRIQ

キャデラック リリック

最新のラグジュアリーEV、キャデラック リリック登場! 「大いなる快適」のエッセンスを詳報する

次世代の高級車を提案する電動SUV

GMはキャデラックの新モデル「リリック」を発表。リリックはブランド初のフルEVで、航続距離は最長300マイル(約483km)を実現するという。発売時期は明言しておらず、現時点では「2022年に量産に入る」と述べるに留めている。

リリックが搭載するのは、GMが独自開発した新型バッテリー「Ultium(アルティウム)」。パッテリーパックの中に、大容量のパウチ型セルを垂直方向にも水平方向にも積むことができるフレキシブル性を特徴とし、様々な車両設計に対応する。蓄電容量も50~200kWhと幅広く設定できる。リリックには容量100kWh仕様を積む模様。駆動方式はRWDが標準、高性能仕様としてAWDを設定するという。

新型ハマーやホンダ車にも積む最新バッテリー

NCMA(ニッケル・コバルト・マグネシウム・アルミニウム)化合物を使い、カソード(正極)にアルミニウムを用いることでレアアースの使用量を削減。従来GMが用いてきたバッテリーに比較して、コバルトの扱いを70%抑えることができるという。

バッテリーシステムは専用のモジュール内に直接格納できるため、電池内配線もこれまでの90%まで減らすことができた。充電方法は急速DC及び普通ACの両方に対応し、前者は150kW超、後者は最大19kWの充電器に適応する。

アルティウムバッテリーの導入にあたってはLG化学との合弁会社を設立し、現在オハイオ州に生産工場を建設中。今後はリリックやハマーEV(2021年生産開始予定)、さらにはホンダの次世代EVにも搭載していく。

10億色超を表現する33インチディスプレイ

次世代の高級車の姿を提案するリリックのハイライトは、なんといってもキャビンの空間づくりにある。

コクピットには、エスカレードが“自動車業界初”として採用に踏み切った「湾曲したOLEDパネル」を搭載。33インチ超の巨大な高精細ディスプレイは、4Kテレビの2倍のピクセル密度をもつ。10億色以上の色相を表現可能(通常の液晶ディスプレイの64倍)で、黒の再現度も極めて高い。

ヘッドアップディスプレイにはAR(拡張現実)を応用。表示は2階層に分かれており、手前側に車速や進行方向、奥側にナビゲーション情報を表示するなど、種々データを3次元で投影することが可能となる。

「車外からの駐車」も可能に

ハンズフリー高速道路運転支援システム「スーパークルーズ」も採用。ライダーマップデータと高精度GPS、ドライバー監視システム、カメラ、レーダーセンサーの数々を活用して、アメリカ合衆国とカナダの高速道路であれば、条件さえ整えば20万マイル以上(約32万km)の範囲で“手放し”運転をアシストする。

また、超音波センサーを使った自動パーキング機能も搭載し、ドライバーが乗車していなくとも並列・縦列駐車が可能となる。

マイクの世界的権威が手掛ける音響空間

静かなEVにとりもなおさず求められるのが「良質な音響空間」だが、リリックにはまったく新しいロードノイズキャンセレーション技術を投入するという。複数のマイクロフォンや加速度計などを用い、タイヤの空洞共鳴音など耳障りなノイズを徹底的に排除する。

また、オーディオはマイクロフォンやヘッドフォンの世界的ブランドとして知られる「AKG」が、キャデラックのために専用のシステムを開発。19スピーカーのサウンドシステムが、アーティストのレコーディングスタジオ並みの音響空間を演出する。

ミニマル表現に宿る高級車の新たなデザイン言語

エクステリアのデザイン言語も一段跳びで進化している。EVゆえの“口を閉じた”フロントグリルは、漆黒のクリスタルを思わせる表情。繊細なLEDが描きだすライトは“振り付け”演出つきで、キーを持ったオーナーが近づくと配光を制御してお出迎えをするそうだ。

電動パワートレインのメリットを最大限活用した広大な室内は、収納などの実用的な要素はなるべく人の目に触れないように設計。スイッチ類をなるべく排除したミニマルな見映えを徹底し、近未来的な空間を作り出している。

近代家具的ムードが漂うキャビンの意匠

ディスプレイや照明などの先進テクノロジーだけでなく、バックレスト裏の加飾などにはコルビュジエやミース・ファン・デル・ローエによるデザイン家具のような意匠を見つけることができる。

これからの高級車は「移動を耐える空間」から「移動を楽しむ空間」へと変化していく。メルセデス・ベンツが間もなく導入する次世代Sクラスも、キャビン空間ではとくに「快適さ」に重きを置いているようだ。

そういう意味で、リリックのキャビンが「大いなる快適」を追求したモダンデザインの権威を思い出させるのは自明の理と言えるのかもしれない。

こんな記事も読まれています

F1オーストリアGPスプリント予選速報|フェルスタッペンがSQ1~3全てでトップタイムの完全制圧。角田裕毅SQ2敗退14番手
F1オーストリアGPスプリント予選速報|フェルスタッペンがSQ1~3全てでトップタイムの完全制圧。角田裕毅SQ2敗退14番手
motorsport.com 日本版
【MotoGP】プラマック、2024年限りでドゥカティ陣営離脱! 2025年以降はヤマハのサテライトチーム化を発表
【MotoGP】プラマック、2024年限りでドゥカティ陣営離脱! 2025年以降はヤマハのサテライトチーム化を発表
motorsport.com 日本版
[新型マツダ6]は直6ガソリン!? ロータリーエンジンの電動モデルも!? セダン・ワゴン改革が期待大すぎ
[新型マツダ6]は直6ガソリン!? ロータリーエンジンの電動モデルも!? セダン・ワゴン改革が期待大すぎ
ベストカーWeb
マセラティのV6「ネットゥーノ」搭載3車種をイッキ乗り!「MC20」「グラントゥーリズモ」「グレカーレ」の走りの違いは?
マセラティのV6「ネットゥーノ」搭載3車種をイッキ乗り!「MC20」「グラントゥーリズモ」「グレカーレ」の走りの違いは?
Auto Messe Web
ホンダ、新型フリードを6月28日に発売。e:HEV搭載ハイブリッドと1.5Lガソリンで250万円から
ホンダ、新型フリードを6月28日に発売。e:HEV搭載ハイブリッドと1.5Lガソリンで250万円から
AUTOSPORT web
ファッショナブルかつエレガントなメルセデス・ベンツCクラスの新しい4名乗りオープンカー「CLEカブリオレ」が日本デビュー
ファッショナブルかつエレガントなメルセデス・ベンツCクラスの新しい4名乗りオープンカー「CLEカブリオレ」が日本デビュー
カー・アンド・ドライバー
MotoGPオランダ|バニャイヤ絶好調! コースレコード更新でプラクティストップタイム。ビニャーレス2番手で追う
MotoGPオランダ|バニャイヤ絶好調! コースレコード更新でプラクティストップタイム。ビニャーレス2番手で追う
motorsport.com 日本版
ディフェンダーがピックアップトラックに!?ワイルド感あふれるモデルの正体は…?
ディフェンダーがピックアップトラックに!?ワイルド感あふれるモデルの正体は…?
グーネット
遂に「楽しい」電動スポーツ生誕! ロー&ワイドなボディにシザーズドア 新MGサイバースターへ試乗 
遂に「楽しい」電動スポーツ生誕! ロー&ワイドなボディにシザーズドア 新MGサイバースターへ試乗 
AUTOCAR JAPAN
人生初の愛車は日産「エクサ クーペ」部品取り車に「キャノピー」も所有するほど惚れた理由は、個性的なギミックにありました
人生初の愛車は日産「エクサ クーペ」部品取り車に「キャノピー」も所有するほど惚れた理由は、個性的なギミックにありました
Auto Messe Web
「未来のために白紙の状態から再スタート」新LMP2規定の仕切り直しにコンストラクター4社が同意
「未来のために白紙の状態から再スタート」新LMP2規定の仕切り直しにコンストラクター4社が同意
AUTOSPORT web
アストンマーティンF1、ストロールとの契約延長を発表。2026年までアロンソとのコンビを継続へ
アストンマーティンF1、ストロールとの契約延長を発表。2026年までアロンソとのコンビを継続へ
AUTOSPORT web
ハウガーがデュルクセンを0.008秒下して最速! フィーチャーレースのPP獲得。宮田莉朋大苦戦で21番手|FIA F2シュピールベルグ予選
ハウガーがデュルクセンを0.008秒下して最速! フィーチャーレースのPP獲得。宮田莉朋大苦戦で21番手|FIA F2シュピールベルグ予選
motorsport.com 日本版
名古屋まで100キロ信号なし“スーパー一般道”完成いよいよ秒読み! 国道23号「名豊道路」新IC名も決定!
名古屋まで100キロ信号なし“スーパー一般道”完成いよいよ秒読み! 国道23号「名豊道路」新IC名も決定!
乗りものニュース
ガスリーとの契約延長を喜ぶアルピーヌF1代表。オコンの後任は「時間をかけて決める」と主張
ガスリーとの契約延長を喜ぶアルピーヌF1代表。オコンの後任は「時間をかけて決める」と主張
AUTOSPORT web
異例の再有料化「八木山バイパス」 工事をNEXCOへ引き継ぎ 4車線化も間近!
異例の再有料化「八木山バイパス」 工事をNEXCOへ引き継ぎ 4車線化も間近!
乗りものニュース
「V12+6速MT」搭載! “700馬力”超え新型「斬新顔スポーツカー」世界初公開! 巨大ウイング&“センター4本出しマフラー”がカッコいい! 約4億円の「ヴァリアント」発表
「V12+6速MT」搭載! “700馬力”超え新型「斬新顔スポーツカー」世界初公開! 巨大ウイング&“センター4本出しマフラー”がカッコいい! 約4億円の「ヴァリアント」発表
くるまのニュース
メルセデスF1はついに殻を破った? ハミルトン悩ませた予選での苦戦原因を解明か。マシンよりも「単にタイヤの問題」
メルセデスF1はついに殻を破った? ハミルトン悩ませた予選での苦戦原因を解明か。マシンよりも「単にタイヤの問題」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

2件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村