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ポルシェ、将来的なハイパーカーの発売を認める。ただし、当面の間は登場しない?

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ポルシェ、将来的なハイパーカーの発売を認める。ただし、当面の間は登場しない?

 1948年の『356』から現在まで様々なスポーツカーを世に送り出してきたポルシェだが、いわゆるスーパーカーやハイパーカーといったくくりでは『959』や『カレラGT』、そして『918スパイダー』、限定25台の『911 GT1 Straßenversion(ストリートバージョン)』も含めれば4台と言えるかもしれない。

 FIA世界耐久選手権(WEC)のLMP1に投入していた『919ハイブリッド』のストリートバージョンも計画されていたが、シリーズからの撤退に伴いお蔵入り……”幻の5台目”となっていた。

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 ただ、いずれにせよポルシェには長年に渡りフラッグシップはほとんど存在しなかったことになる。

 しかしポルシェCEOのオリバー・ブルーメは、当面は発売されることはないものの、将来的に918スパイダーに次ぐハイパーカーが登場することを約束している。

 ブルーメはCar Magazineの取材に対して「ハイパーカーは常にポルシェの戦略の一部だ」と語り、新たなハイパーカーは「投入する時期が来たら」登場するとしている。

 フラッグシップとしてまだ見ぬハイパーカーには、その地位を確かなモノとするためには新たな技術を採用する必要があるとブルーメは考えており、次のように続ける。

「ハイパーカーは将来、ポルシェとしての役割を果たすことになるだろう。しかし、まだ決まった訳ではない」

 そしてブルーメは、2025年までに登場する可能性は間違いなくゼロだと言及。すぐにはその姿を拝むことはできないようだ。

 ただ、現在ソフトウェアの問題から2024年まで遅れている『マカン』の次世代ピュアEVのローンチに向けてポルシェが注力していることを考えると、ハイパーカー開発は当面の間、優先事項にはならないだろう。加えて2025年頃には『718ボクスター&ケイマン』もEV化が行なわれ、『カイエン』の上位モデルに当たる大型ゼロ・エミッションSUVの発売が2020年代後半に控えている。

 ポルシェ初のEVとなった『タイカン』の2世代目も計画されており、『パナメーラ』のような大型EVモデルでラインナップを補完する可能性もあるという。

 年を追うごとに、ハイパーカーに大排気量のガソリンエンジンが搭載される可能性は低くなる。約10年前に登場した先代918スパイダーが既にプラグインハイブリッド(PHEV)車だったことを考えると、後継モデルはさらに電動化されることが予想される。

 ただ、ポルシェがガソリンエンジンを完全廃止しハイパーカー用のフル電動パワートレインを開発しない限りは、V型8気筒を搭載するか、ダウンサイジングした水平対向6気筒を搭載する選択肢も残っていくだろう。

 因みに、2023年からWECやIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権にポルシェが投入するLMDhマシン『963』は、ハイブリッド化されているものの、918スパイダー搭載の4.6リッターV型8気筒エンジンをベースにしたツインターボV8。”古き良き”ガソリンエンジン時代への別れとして、次のハイパーカーにはエキゾーストがあることを期待したい。

 そうでない場合でも、アイコニックな『911』がすぐにはフル電動化されないことがちょっとした慰めにはなるだろう。911のEVは2020年代に登場することはないが、非PHEVのハイブリッドモデルは今後2~3年のうちに登場する予定となっている。

 好むと好まざるとにかかわらず、ポルシェの未来は間違いなくEVだ。ポルシェは2030年までに同社の年間販売台数の80%以上をEVがシェアを占めると予測している。

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