2005年と2006年にF1ワールドチャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソ。そのアロンソは昨年限りでF1を退き、現在はTOYOTA GAZOO Racingの一員としてWEC(世界耐久選手権)に参戦。また、今季のインディ500にも”カーナンバー66”を背負って挑戦することになっている。
ただF1を離れたとはいえ、苦戦が続くマクラーレンを復調軌道に乗せるべく、アロンソの手腕に期待する声も多く上がっていた。つまり、アロンソによる最新マシンのテストドライブである。そしてマクラーレンは、その計画が実際に持ち上がっていることを認めた。
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「彼は厳選されたテストで、MCL34と2020年用のMCL35の開発を手助けすることになるだろう」
マクラーレンはそうコメントしている。
今シーズン中には公式テストが4日間設定されている。そのうち2日間は、F1参戦2戦以下のドライバーが走行しなければならないが、アロンソは残り2日のいずれか1日を担当することになると思われる。
チームはまた、アロンソはアンバサダーの業務の一環として、ドライバーやエンジニアに助言を与えることになるとも示唆している。
アロンソも、この新たな役割に就くことを歓迎しているようだ。
「僕は昨年限りでF1を引退した。そしてこの新しい役目と、この精神的な拠り所とも言えるチームと密接に関わり続けることができるということを、とても嬉しく思っている」
そうアロンソは語った。
「もちろん、僕らは5月にインディ500に挑戦する。それをとても楽しみにしているんだ。でもそれは、僕らが共に行うことができる多くのことの、ほんの始まりに過ぎない」
「若い才能を育てることについては、特に興味を持っている。マクラーレンの次世代のF1ドライバーを育てることになるかどうかはさておき、彼らの本当の可能性を解き放ちたいのだ」
「これはチームにとっても、僕にとっても、とても重要なことだ。そしてそれは、僕の役目の中でも、特にやりがいを感じられる部分になることだろう」
マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンも、アロンソの”存在”に期待を寄せる。
「どんなレースチームにとっても、自身の経験を通じてサポートをしてくれる、フェルナンドのような誰かを近くに抱えていることは、とても価値があることだ」
そうブラウンは語る。
「彼の洞察力と視点は、我々のドライバーとエンジニアの双方に歓迎されることだろう。彼の偉大さ、そしてその性格は、我々のパートナーやファンにとって、依然として魅力的なもののだ」
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