F1オランダGPの決勝レースは、マクラーレンのランド・ノリスの圧勝に終わった。ドライバーズタイトル3連覇、オランダGPも3連覇中だったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を、赤子の手をひねるように叩きのめした。
本稿は、今回のノリスがいかに強かったのか……それを改めてグラフでご覧いただき、実感していただこうという趣向である。ノリスがあまりにも強かったため、このレースでは勝負の分かれ目となったポイントは無いと言える。
【F1分析】角田裕毅17位。まるで”一番悪いシナリオ”をあえて選んだみたい……それほどまでに不可解だったオランダGPのRBの戦略
■ノリス速すぎ……勝負の分かれ目はなし!?
上のグラフが、F1オランダGPの決勝レースでの、ノリス、フェルスタッペン、そしてノリスのチームメイトであるオスカー・ピアストリの3人のラップタイム推移をグラフ化したものである。
これを見ていただいてまずわかるのが、各車ともレース中ずっと安定したペースで走っていたということ……つまりデグラデーション(タイヤの性能劣化)の傾向がほとんど見られなかったというわけだ。これを考えても2ストップを成功させるのは難しく、2ストップしたドライバー(メルセデス、アストンマーティン、角田裕毅)は、軒並みポジションを落としてフィニッシュすることになった。まあ、これは余談である。
本題に戻ろう。レーススタートで先頭に躍り出たフェルスタッペンは、一気にノリスとの差を1秒以上に開き、DRS圏外に追いやった。これでフェルスタッペンは逃げ切りの体制に持ち込むのかと思いきや、ノリスには大いに余力が残っていた。
デグラデーションが少なかったとはいえ、フェルスタッペンのペースは10周を過ぎた頃から若干減速。するとノリスが一気に襲いかかり、オーバーテイク完了。その後のノリスは、フェルスタッペンよりも1周あたり0.5~0.8秒程度速いペースで走り、差を一気に築いていった。それがグラフの赤丸で示した部分である。
ピットストップを行ない、2台ともハードタイヤに履き替えた後も、ノリスのペースはフェルスタッペンよりも1周あたり0.5秒ほど速かった。フェルスタッペンが太刀打ちする術は、もはや残っていなかったのだ。
興味深いのは、グラフ上に青丸で示した部分だ。周回遅れを追い抜かねばならないという状況もあったはずだが、ノリスの平均的なペースがそれまでに比べると若干低下しているように見える。これはひょっとすると、ノリスが最終ラップにファステストラップを狙うことを見越し、ペースを落としてタイヤを労わっていたのではないかと想像したくもなる。そして使い古したはずのハードタイヤ、しかも最終ラップでファステストラップを記録し、ノリスは26点フルポイントを手にした。
ノリスは「まだマックスとは70ポイントの差があるんだ。だから今、(タイトルについて)何か考えるのは馬鹿げている」と語っているが、虎視眈々と大逆転に狙いを定めているのは、間違いないだろう。
あとは今後、ザントフールトとは異なる特性のコースでどれだけのパフォーマンスを示すのかというところが気になる。もしコース問わず速さを見せることとなれば、本当に大逆転の可能性が出てくる。
さて今回マクラーレンが速さを見せたが、ピアストリはフェラーリのシャルル・ルクレールに抑え込まれてしまったことで、表彰台を逃すことになった。ただ上のグラフの緑丸の部分を見ていただけるとお分かりいただける通り、ルクレールに抑え込まれるまでのペースは、ノリスのそれに匹敵していた。
ルクレールに抑え込まれたのは痛かったが、なんとか攻略することができれば、十分に1-2フィニッシュの可能性も見えていた、そんなオランダGPだったと言えよう。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
レクサス新型「最上級セダン」に大反響! 「デザインに驚いた」「“V8”の方がいい」「流麗でカッコイイ」の声も! “24年後半”発売の「LS」米国で登場!
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?