現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 敢えて古典的SUVのスクエアなフォルムに仕立て上げているのが好感度高し!「新型メルセデス・ベンツGLB」【試乗記】

ここから本文です

敢えて古典的SUVのスクエアなフォルムに仕立て上げているのが好感度高し!「新型メルセデス・ベンツGLB」【試乗記】

掲載 更新 14
敢えて古典的SUVのスクエアなフォルムに仕立て上げているのが好感度高し!「新型メルセデス・ベンツGLB」【試乗記】

使い勝手のよさはメルセデスのコンパクトモデルで随一

新型コロナウィルスの影響により、経済活動もままならないなかでも、メルセデス・ベンツ日本の新型車リリースラッシュは続いている。特に勢いが増しているSUV関連では、トップモデルであるGLSの発表を皮切りに、GLCクーペに環境性能に優れたプラグイン・ハイブリッドを、プレミアムクラスのGLEにはスタイリッシュなクーペモデルを追加。そして、販売における一番のボリュームゾーンにはGLAとGLBが投入された。今回はその中でも注目のニューカマーであるGLBに試乗した。

コンパクトSUVらしからぬレベルの高い走りっぷりを披露!「新型メルセデス・ベンツGLA」【試乗記】

GLAとGLBはコンパクトクラス用のFWDプラットフォームで仕立てられているが、見た目の印象は大きく異なる。GLAは外観からAクラスの面影が見て取れるいっぽうで、GLBは小型MPVたる通常ラインナップのBクラスとも違った独自の個性を主張。あえていうならGクラスの血統が感じられるスクエアなフォルムで、四隅の張りがあるため車体が共通のGLAよりもさらに堂々として見える。

GLBの実際のサイズは、GLAよりも225mm長く、80mm高い、全長4650×全幅1845×全高1700mm(GLB250の値)で、ホイールベースは100mm長い2830mmとなる。そのためGLBは3列目シートを備えた7名乗車を可能とした。

パワートレインはGLAと同様の150ps/320Nmを発生する2L直列4気筒ディーゼルターボと、224ps/350Nmの2L直4ガソリンターボを用意。駆動方式は前者がFWD、後者は4MATIC・4WDとなり、トランスミッションはいずれも8速DCTが組み合わされる。

装備面でもGLAとの共通項は多く、音声操作が可能なインフォテイメントシステム“MBUX”はもちろん、自動緊急ブレーキによる被害軽減/車線位時/衝突回避支援や、万が一の際に自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止するアクティブエマージェンシーストップアシストなどの安全運転支援システムを用意するなど、その充実ぶりは上級クラスにもまったくひけをとらない。

先にも述べたとおり、GLBには2種のエンジンが用意されるが、今回試したのはガソリン仕様の4MATICモデル。先に試乗していたGLAのディーゼル仕様よりも50kgほど重いが、パワーは70ps高く、トルクは30Nm太いこともあって、エンジンの吹け上がりや加速感はスムーズで上質。その印象は8速DCTのギアボックスも大いに貢献しているはずで、変速ショックをほとんど伝えないまま軽やかに高回転までギアをつないでいってくれる。




GLAと同じように峠道をいいペースで走ってみると、GLBのほうがホイールベースが長く車体が重いぶん僅かにアンダーステアが強めで、曲がりにくく感じられることもあるけれど、そもそものキャラクターを考えれば目くじらを立てることではない。どっしりとした高速直進安定性の高さと、ダンピングにコシのあるしっかりとした乗り心地のよさを存分に味わいながら、3列目シートを使った多人数でのロングドライブを楽しむのが、GLBの正しい使い方だ。




もっとも、この3列目シートはメルセデス自身が対応身長168cm以下とアナウンスしているので、小柄な人向けかもしくはエマージェンシー用と割り切ったほうが良い。通常は床下に格納してフラットな荷室スペースを作っておけるから、使い勝手のよさはメルセデスのコンパクトモデルで随一。ちょうどいいサイズの7人乗りを欲していた層はもちろん、ライフスタイルの幅を広げたいと思っていた人たちにとって、GLBは格好の相棒になるのは間違いない。




【Specification】メルセデス・ベンツ GLB 250 4マチック・スポーツ
■車両本体価格(税込)=6,960,000円
■全長×全幅×全高=4650×1845×1700mm
■ホイールベース=2830mm
■トレッド=前1600、後1610mm
■車両重量=1760kg
■エンジン型式/種類=260/直4DOHC16V+ターボ
■内径×行径=83.0×92.0mm
■総排気量=1991cc
■圧縮比=10.5
■最高出力=224ps(165kW)/5500rpm
■最大トルク=350Nm(35.7kg-m)/1800-4000rpm
■燃料タンク容量=60L(プレミアム)
■燃費=(WLTC)12.0km/L
■トランスミッショッン形式=8速DCT
■サスペンション形式=前マクファーソンストラット/コイル、後マルチリンク/コイル
■ブレーキ=前Vディスク、後ディスク
■タイヤ(ホイール)=前後235/45R20

公式サイト
メルセデス・ベンツ日本 https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/glb/glb-suv/explore.html

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
motorsport.com 日本版
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
レスポンス
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
motorsport.com 日本版
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
くるまのニュース
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
AUTOSPORT web
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
くるまのニュース
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
バイクのニュース
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レスポンス
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
Auto Messe Web
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
WEB CARTOP
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
Webモーターマガジン
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
motorsport.com 日本版
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
くるまのニュース
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
バイクのニュース
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
レスポンス
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
WEB CARTOP
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
くるくら
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

14件
  • 恰好いいしサイズも取り回しよさそうでいい感じだけど、エンジンと駆動方式の組み合わせは逆の方がよかったな。
  • 日本での価格設定がボッタくりすぎ、の一言に尽きる。

    本来は安くてナンボ、ベンツブランドだけど安くてカジュアルなことをウリに、
    アメリカメイン市場としてAクラスベースにカネ掛けずに開発、メキシコで作ってる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村