いすゞ自動車が大型トラックに天然ガス車を追加

いすゞ自動車が、大型トラック「ギガCNG車」を発表した。

CNGは圧縮天然ガスを指し、いすゞは、これまで小・中型トラックや路線バスといった都市部の短・近距離輸送向けに展開してきた。今回、長距離輸送が可能な大型トラックのCNG車を新たに投入し、燃料の多様化を図ることで、都市間トラック輸送でのCO2排出量を低減するなど、環境負荷の低減に貢献する。

今年10月にフルモデルチェンジした新型ギガのキャブを採用。一回のガス充填で東京－大阪間の走行が可能だという。エンジンは燃料供給装置にMPI（マルチポイントインジェクション）方式を採用した、新型6UV１エンジンを搭載。また、各気筒の吸気ポートにインジェクタを配置し、燃料の噴射量やタイミングの精密制御することで、高い浄化性能や、都市間走行で使いやすいパワー＆トルクと省燃費性能を確保した。

また、トータルセキュリティーによる安全性の向上を図り、プリクラッシュブレーキでは、衝突被害軽減ブレーキ機能に加え、移動障害物に対する衝突回避支援機能を標準装備。さらに、車線逸脱警報（LDWS）やミリ波車間ウォーニング、IESC（電子式車両姿勢制御システム）、EBS（電子ブレーキシステム）を標準装備する。

今回、一部車型のみの販売でスタートし、来年夏以降に順次車型追加とともに本格投入を予定だという。

価格は2742万8760円。