富士スピードウェイで開催された『スーパーGT×DTM特別交流戦』。24日(日)のレース2決勝は、終盤の大波乱をよそに、レースを終始リードしたナレイン・カーティケヤン(#64 Modulo Epson NSX-GT)が優勝を飾った。
ウエットコンディションで行なわれたレース2予選で最速だったのは、中嶋大祐(#16 MOTUL MUGEN NSX-GT)。しかし、フリー走行での車両交換により5グリッド降格を受け、6番手からのスタートとなった。なお、今回のレースは中嶋にとって現役最後のレースとなることが発表されている。
【タイム結果】スーパーGT×DTM特別交流戦レース2:大荒れのレースをカーティケヤン制す
中嶋に代わって、ロイック・デュバル(#28 BMC Airfilter Audi RS 5 DTM)がポールポジション。カーティケヤンがその横、2番手フロントロウについた。
決勝スタート前、富士スピードウェイの上空は鉛色の雲が垂れ込めたものの、雨粒は落ちて来ず。気温、路面温度ともに21度で、ところどころウエットパッチが残るものの、路面はほぼドライコンディションとなった。
2周のフォーメーションラップを終え、”インディ方式”の2列縦隊でレースがスタート。デュバルがトップをキープし、上位4台に順位変動はなかったが、後続は300R付近までサイド・バイ・サイドのバトルを繰り広げた。
カーティケヤンはデュバルを射程圏に捉えて2周目に入ると、1コーナーへのブレーキングで白煙を上げながらデュバルをオーバーテイク、トップに立った。また、中嶋大祐はレネ・ラスト(#33 Audi Sport RS 5 DTM)をパスし4番手に浮上した。
レース序盤はホンダNSX-GT勢が好調。4周目までにカーティケヤン、山本尚貴(#1 RAYBRIG NSX-GT)、中嶋大祐、塚越広大(#17 KEIHIN NSX-GT)というオーダーでトップ4を独占。対してアウディ勢は5周を終えて、デュバルが5番手、ラストが6番手に下がった。
BMW勢はマルコ・ヴィットマン(#11 BMW M4 DTM)が7番手。小林可夢偉(#00 BMW M4 DTM)は、石浦宏明(#38 ZENT CERUMO LC500)やマイク・ロッケンフェラー(#99 Akrapovic Audi RS 5 DTM)と9番手を争った。
7周目、5番手を走っていたデュバルに異変。左リヤタイヤがパンクしてしまい、スロー走行で緊急ピットイン。残り時間40分あまりというタイミングでタイヤ交換を強いられた。
また、デュバルのマシンからデブリが脱落した影響で、セーフティカー(SC)が出された。このSC走行中に、20番手を走っていたアレッサンドロ・ザナルディ(#4 BMW M4 DTM)がピットイン。翌周には13番手にいたブノワ・トレルイエ(#21 Audi Sport Japan RS 5 DTM)もピットに入った。
12周目に入った残り時間36分からレース再開。1コーナーに向けてカーティケヤン、山本、塚越のトップ3が横並びで飛び込んだ。カーティケヤンがトップを守り、塚越が2番手に浮上。山本は一時、5番手までポジションを落とすが、ラストと中嶋大祐を続けて交わし、3番手となった。
一方、ヴィットマンとラストが激しい5番手争いを展開。最終コーナーでは、ラストがコース外に飛び出してしまい、ヴィットマンに1コーナーでオーバーテイクを許してしまった。
中嶋大祐が、最終パナソニックコーナーで山本をオーバーテイクし3番手に浮上する一方、ヴィットマンとラストがピットイン。レース残り30分となった14周終わりのタイミングだった。翌周には4番手の山本を始め、スーパーGT勢も続々とピットインを行なった。
上位陣では中嶋大祐がピットインを遅らせた。17周を走り終えてピット作業を済ませると、カーティケヤンの前、実質トップでコースに復帰することに成功。しかしタイヤが暖まるまでに、カーティケヤンを含めて後続にオーバーテイクを許し、ピットストップ前に6番手を走っていたラストにまで抜かれてしまった。
ところがその後、1コーナーへのブレーキングでラストのタイヤがバースト。デュバルと同じ左リヤのタイヤがダメージを負い、丸々一周スロー走行を強いられた。
これで2度目のSC出動。このタイミングで、小林を含む数台がピットストップを行ない、タイヤをリフレッシュした。上位では山本も2度目のピットストップを敢行した。
この時点で、トップを走るのは1度目のSCでタイヤを交換したトレルイエ。ザナルディが2番手となり、カーティケヤン、塚越、ヴィットマン、中嶋大祐というトップ6となった。
山本は新しいタイヤを得ながら、隊列の最後尾21番手。#23 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生、#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの平手晃平も、2度目のピットストップで新しいタイヤを履いてリスタートを迎えた。
残り時間10分というタイミングでリスタート。カーティケヤンが良い蹴り出しを見せ、ザナルディを交わして2番手となった。
すると、コカ・コーラコーナー出口で接触が発生。これで塚越と野尻智紀(#8 ARTA NSX-GT)がダメージを負い、マシンを止めてしまった。
さらに、第13コーナーでは、国本雄資(#19 WedsSport ADVAN LC500)と大嶋和也(#6 WAKO’S 4CR LC500)が接触しスピン。これを避けようとした後続のマシンが玉突き状態となり、中嶋一貴(#36 au TOM’S LC500)と38号車の石浦、3号車の平手がマシンをピットに戻してレースを終えた。
さらには、ジェームス・ロシター(#12 カルソニック IMPUL GT-R)も、1コーナーのランオフエリアでマシンを止めた。ボンネットがめくれ上がってしまい、前が見えない状態となってしまったのだ。
これで、このレース3度目のSCが出動した。1度目のピットインがSC中だったため、ピット義務を消化できていなかったトレルイエはピットインしており、トップはカーティケヤン。2番手にヴィットマン、3番手にはデュバルがつけた。2度目のSC出動時点では12番手だったデュバルだが、混乱に乗じて一気に順位を上げた。
4番手は小林。SC出動直前には、デュバルと激しくバトルし、コース外に飛び出してデブリを踏む場面もあったが、マシンに問題はなかったようだ。
このSC走行中にレース残り時間がゼロとなった。そのままSCフィニッシュとなるかと思いきや、ファイナルラップを残しレース再開。今回は”インディ方式”ではなく1列でのスタートとなり、早めに加速を開始したカーティケヤンがポジションを守り、トップでチェッカーを受けた。
デュバルは2番手を狙い、ヴィットマンを追走。GRスープラコーナーでインに入るが、ヴィットマンも引かず横並びのまま最終のパナソニックコーナーへ。ヴィットマンは縁石いっぱいまで膨らみ、デュバルはランオフエリアへと押し出された。だがアクセルを踏み続けたデュバルが、ヴィットマンの前でコースに復帰。2番手でチェッカーを受けた。
しかし、レース後にデュバルはコース外走行で1秒のタイム加算ペナルティが科されたため、結果的にヴィットマンが2位、デュバルが3位と順位が入れ替わった。
4位は山本。2度目のSC走行中には21番手だったが、新品タイヤのメリットを活かし終盤の10分で一気にポジションを回復した。これが引退レースとなる中嶋大祐は、前を走る小林にパッシングを浴びせかけるシーンもあったが逆転はならず。5位が小林、6位が中嶋大祐となった。
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