4月14日に岡山国際サーキットで行われた2024年スーパーGT第1戦の決勝。Studie BMW M4のニクラス・クルッテンは、スーパーGTデビューレースで3位争いを繰り広げ、見事にバトルを制していきなりの表彰台登壇を飾った。レース後に喜びの声を聞いた。
21歳のクルッテンは、フォーミュラを経て2021年からスポーツカー/GTカーレースに参戦。ニュルブルクリンク耐久シリーズやル・マン24時間などを戦い、2023年はGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのゴールドクラスドライバーチャンピオンに輝いたドイツ人ドライバーだ。
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2024年は日本でBMW M Team StudieからスーパーGT GT300クラスを戦うクルッテン。迎えたデビューレースでは、Green Brave GR Supra GTの吉田広樹とバトルを展開。タイヤ無交換と4輪交換という違いはあれど、残り7周で攻略に成功し、3位表彰台を獲得した。
表彰式終了後にクルッテンを直撃すると「素晴らしいデビューだった! もうこれ以上にハッピーなことはないよ。ポイントを獲得することが目標だったんだけど、いきなり表彰台に上がることができたからね」と興奮気味に喜びを語ってくれた。
「スーパーGTのタイヤにもまだ慣れていないし、公式テストではロングランができていなかったんだ。そんな状況から、まさか表彰台を獲得するなんて思っていなかったよ」
パートナーの荒聖治からステアリングを引き継ぎ、第2スティントを担当したクルッテン。自身のスティントでは「最初はとにかくタイヤを労って、セーブしながら」走行を続け、終盤に備えていたという。
Green Brave GR Supra GTの吉田とのバトルについては「すごく楽しかったね!」と振り返る。
「ヘアピンでのオーバーテイクは狙っていたよ。BMW M4 GT3は最高速がかなり速いし、あのときはGT500クラスのマシンが迫っていたから、吉田さんは少しスピードを落とす必要があったんだ」
「僕はそのタイミングでブレーキングを遅らせて、吉田さんに仕掛けたんだ。本当に僕に有利な状況で、タイミングもバッチリだったよ!」
「これからも表彰台を獲得して、そのうえで勝つことができればいいね。そのことを目標にして頑張るよ」
バトルを見守っていた荒も、クルッテンのドライブを「素晴らしい走りでしたね。予選でもすごく速かったですし、レースでも落ち着いていました」と称賛する。
「海外の選手が日本に来ると、スーパーGTのやり方や線引きなどの部分に苦労するんですけど、彼はすぐに適応していました。クリーンでGT500とのやり取りもすごく上手でしたし、本当に器用です」
昨シーズンはチャンピオンを争うも、第7戦で王者への権利を失った荒は「素晴らしいチームメイトと走ることができるので、今年こそは最後までチャンピオンへの権利を持って戦いたい」と続けた。
デビューでいきなり表彰台を引き寄せる走りをしたクルッテンとベテラン荒がコンビを組み、第3ドライバーにはブルーノ・スペングラーが控える強力布陣のBMW M Team Studieは、シーズンを通して楽しみなチームのひとつだろう。
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