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孤高のミニバン「三菱 デリカD:5」新型登場!? の噂を完全否定する理由。残る希望は20年超えの生産継続

掲載 更新 53
孤高のミニバン「三菱 デリカD:5」新型登場!? の噂を完全否定する理由。残る希望は20年超えの生産継続

<すでに公式カタログサイトはモデル末期の扱いに…>

SUVとミニバンのクロスオーバーという稀有な存在の「三菱 デリカD:5」にフルモデルチェンジの噂が流れています。

>>三菱 デリカD:5のおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる

公式カタログサイトでデリカD:5のページを見ると、<販売車両の仕様についてのご案内>という注意書きがあり、現在は白、黒と3種類の2トーンのボディカラーしか選べません。また多くのグレードでオリジナルナビ取り付けパッケージ(メーカーオプション)が装着済みの仕様しか選べないようになっています。

メーカーがこのような対応をするというのは、多くの場合でモデル末期の対応であり、そのことからデリカD:5のフルモデルチェンジが近いという話になっているようです。

<仕様の縮小は工場移管にともなう一時的措置だった>

しかし、今回の仕様の縮小は生産終了を意図したものではなく、デリカD:5の生産工場が変わることによる措置と考えたほうが妥当です。

…というのも、デリカなどSUVモデルの生産を担ってきた生産子会社「パジェロ製造」が今年8月に生産活動を終了。パジェロ製造で生産されていたデリカD:5は岡崎工場に移管されたからです。つまり、今回の販売グレードに関する制限は、この移管に伴う“一時的な”措置と考えるのが妥当でしょう。

三菱自動車の現状を考えるとデリカD:5のフルモデルチェンジは考えづらいのです。今後は日産自動車とルノーのアライアンスで3社のプラットフォームやパワートレインを共有する計画が発表され、三菱自動車が独自に開発するのは中型クラスのプラグインハイブリッドのSUVだけになることも周知の事実です。

<デリカの孤高のメカニズムはアライアンスに合わない>

逆にいうとプラグインハイブリッドSUV以外は、日産もしくはルノーが開発したモデルを三菱自動車テイストに小変更することによって生み出されるということになります。デリカD:5のような孤高のコンセプトをもったSUVミニバンをルノー日産が用意するとは思えません。デリカD:5を存続させるには可能な限り継続生産を続けるしかないでしょう。

最終的に完全電動化されると、デリカD:5は存在が難しくなります。デリカD:5のメカニズムを考えても電動化に対応するのはほとんど不可能でしょう。あえていえば簡易的なマイルドハイブリッドくらいは可能かもしれませんが、そうであれば生産移管のタイミングでマイナーチェンジを実施してもおかしくありません。

現行型のデビューは2007年という超ロングセラーとなっているデリカD:5。はたして、かつてのデボネアのように20年を超えるモデルとなるのでしょうか。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)

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みんなのコメント

53件
  • D5からシャーシ、足周りなどはアウトランダーと共通、発売当初はエンジンも同じ。
    利益が見込めるのなら新型アウトランダーベースで新型デリカを作るんじゃないかな。
  • 車音痴には分からない三菱の良さ
    タイヤが飛ぶだのコケおろしているのは日本くらいです
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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