6月7日(金)、日本国内外のレースで大活躍したチーム・タイサンを代表として率いた千葉泰常さんが亡くなった。享年79。
千葉さんは電磁ポンプ等を手がける太産工業の二代目社長であるとともに、モータースポーツに憧れ、富士スピードウェイのオフィシャル経験などを経て1983年からチームを率い、JSPC全日本スポーツプロトタイプカー選手権に挑戦。JSPCではポルシェ962Cで四度のタイトルを獲得するなど、最強チームのひとつとして活躍してきた。同時にJTC全日本ツーリングカー選手権にニッサン・スカイラインGT-RやBMW M3を投入した。
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また、ル・マン24時間への挑戦もチーム・タイサンの歴史のなかでは大きな存在。2000年には初出場でGTクラス優勝を達成。2001~2003年、2006年、さらに2014年にもフェラーリで再挑戦するなど、チーム・タイサンにとっての大きな目標であり続けた。
1994年にスタートしたスーパーGTの前身であるJGTC全日本GT選手権では、1995年にチームチャンピオンを初めて獲得。チーム・タイサン/チーム・タイサンJrではGT1/GT500で1回、GT300では7回のチームタイトルを誇ってきた。
特に初年度の1994年には、グループCカーのポルシェ962Cを持ち込んだり、フェラーリF40を持ち込んだりとさまざまなトピックスを提供。ポルシェやフェラーリ、BMW、クライスラー・バイパーといったさまざまな車両でレースを戦ってきた。2012年には峰尾恭輔/横溝直輝組でGT300チャンピオンを獲得し、その後はニッサンGT-RニスモGT3を投入。2016年からはサードとのコラボチームでアウディを走らせ、2018年まで参戦を続けていた。
その後はEVレースやK4GP等に積極的に挑戦するなど、亡くなるまでモータースポーツを愛し、情熱を注ぎ続けてきた千葉さん。ともに戦った仲間たちを“ファミリー”と呼び愛し、我々メディアをはじめ多くのレース関係者に対しても大きな愛情をもって接してくれた人物だった。心から哀悼の意を表します。
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