マルティン、タイトル争い再逆転に向け最速発進。バニャイヤはトップ10圏外のスタートに｜MotoGPオーストラリアFP1

　フィリップアイランドでMotoGP第16戦オーストラリアGPのフリー走行1回目が行なわれた。トップタイムを記録したのは、プラマックのホルヘ・マルティンだった。

　天候が変わりやすいフィリップアイランド戦だが、初日は青空のもとセッションがスタート。気温は21度、路面温度31度のコンディションだ。

　なおオーストラリアGPでは、前戦インドネシアGPで転倒しレースを欠場していたアレックス・マルケス（グレシーニ）が初日から復帰。レギュラーライダーが全員集合した。

　シーズン終盤戦はフランチェスコ・バニャイヤ（ドゥカティ）とホルヘ・マルティンによるタイトル争いが展開されているため、このセッションも彼らの走りが注目された。インドネシアGPを転倒で終えてしまったマルティンだったが、オーストラリアGPのFP1は出だしからペースが良く、1分29秒882をマークしてトップタイムとした。

　オーストラリアGP最初の転倒者となったのは、マルク・マルケス（レプソル・ホンダ）。開始から10分が過ぎた頃にターン10でフロントを切れ込ませると、こらえきれずにクラッシュしてしまった。

　セッションはマルティンが序盤に記録したタイムが暫定トップのまましばらく進行。中盤にはマーベリック・ビニャーレス（アプリリア）が自己ベストを1分30秒232まで縮めて2番手となった。

　残り18分、アレックス・リンス（LCRホンダ）がターン6で転倒。彼は自力でコースを後にしていたが、まだ骨折した右足が完調ではないことから影響も懸念される。

　FP1も終盤となった残り3分、ビニャーレスがアタックをまとめあげ、暫定トップを更新する1分29秒777を記録。ただその後すぐにマルティンが1分29秒266をマークし、再びFP1トップはマルティンに戻った。

　バニャイヤが思うようにタイムを縮められていない中、マルティンは連続アタックで更にタイムを1分29秒039まで更新。これを超えるライダーは現れず、マルティンがFP1トップタイムとなった。2番手は最後に大きくタイムを更新したアウグスト・フェルナンデス（GASGAS）、3番手はビニャーレスだった。

　バニャイヤは最終的に11番手タイムでFP1を終了。前戦インドネシアGPでは予選Q2への直接進出を逃して厳しい状況に追いやられながらも決勝で勝利しているが、今回は午後のプラクティスで挽回したいところだ。

　日本人ライダーの中上貴晶（LCRホンダ）は、17番手タイムでFP1を終えた。