F1前半戦が終了した段階で、ベテランジャーナリストのピーター・ナイガード氏が、全10チームそれぞれの良かった点と悪かった点を挙げる形で、ここまでの14戦の戦いを振り返った。今回は、コンストラクターズ選手権で7位に位置するハースの前半戦レビューだ。
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【F1前半戦レビュー:RBの“プラス”と“マイナス”】史上最高の日本人F1ドライバーになりつつある角田/苦しむ僚友
■プラス:小松体制のもと、コンスタントなアップデートを実現
ハースはここ最近で最も良いシーズンを送っている。VF-24はシーズン開始時には速さで6番目だった。春に一時後退したものの、サマーブレイク前の数戦で持ち直し、トップ5チームのすぐ後ろの位置に戻ってきた。
新しいチーム代表小松礼雄が、ハースが抱えていた、永遠に解決不可かと思われていた問題のひとつを解決したようだ。ハースはF1に参戦して9年目になるが、シーズン中のマシン開発に関して、ライバルチームに常に遅れを取っていた。
細かいことにこだわって管理するアプローチを取っていたギュンター・シュタイナーを外して、技術的背景を持つ小松氏を起用したのは成功だった。ハースはチーム史上初めて、定期的にアップグレードを導入している。
■マイナス:ヒュルケンベルグに太刀打ちできないマグヌッセン
2024年はケビン・マグヌッセンにとって、ハースでの7シーズン目にあたるが、今のところ最も失望させられるシーズンとなっている。2014年のマクラーレン時代にはジェンソン・バトンと、ハースでの2017年~2020年にはロマン・グロージャンと同等、もしくは上回る速さを発揮したマグヌッセンだが、現在のチームメイト、ニコ・ヒュルケンベルグの予選スピードには太刀打ちできない。
ヒュルケンベルグはQ3の常連であるのに対し、マグヌッセンはしばしばQ1で敗退する。レースでのマグヌッセンはヒュルケンベルグと同レベルの速さを発揮できるが、グリッド後方からスタートするために、良い結果を出すにはたくさんのハードルを乗り越えなければならない。そのため、ヒュルケンベルグの22点に対して、マグヌッセンは5点しか獲得できていないのだ。
2023年、2024年と続けて低調のマグヌッセンが、F1でのキャリアを立て直すのは、ほぼ不可能に思える。サウジアラビアとマイアミの数週間において10ポイントのペナルティポイントを科されたことで、通常の攻撃的なスタイルが幾分妥協を強いられていることも、マイナスに働き続けるだろう。
■データ(2024年シーズン第14戦終了時)
コンストラクターズ選手権の順位:7位
チームメイト勝敗(予選):マグヌッセン対ヒュルケンベルグ 3:11
チームメイト勝敗(スプリント予選):マグヌッセン対ヒュルケンベルグ 2:1
チームメイト勝敗(ポイント):マグヌッセン対ヒュルケンベルグ 5:22
2025年の予定ラインアップ:エステバン・オコン、オリバー・ベアマン
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