世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間レースのフリー走行1回目が行なわれ、ポルシェ6号車がトップタイムとなった。
雲が富士山を覆い隠すような曇り空の下、スタートしたWEC富士最初のセッション。気温26度、路面温度は31度だが、湿度は80%とムシムシしたコンディションだ。
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90分間のフリー走行がスタートすると、まずはポイントランキング首位のポルシェ6号車が1分30秒台でタイムシートのトップに。僅差の2番手にトヨタ8号車が続き、それぞれの僚機であるポルシェ5号車、トヨタ7号車が1分31秒台のタイムでトップ4を占めるという状況が続いた。
そこにフェラーリ50号車が3番手に割って入ると、ポルシェ6号車やトヨタ8号車は一旦ピットへ。ドライバーを交代しながら、コースとマシンの感触を確かめた。
その後は大きなトラブルもなく、各車が淡々と周回を重ねていく。パフォーマンスを追求したランプランではないため、クラス上位のオーダーは変わらないまま、セッション残り時間が30分を切った。
しかし、残り20分のところで赤旗が掲示され、セッションは中断。ユナイテッド・オートスポーツの59号車がダンロップシケインでマシンを止めたためだ。その後、59号車は牽引されてパドックに戻った。
残り13分からセッションは再開されたが、最終的にトップはセッション序盤に1分30秒561をマークしたポルシェ6号車。0.010秒差でトヨタ8号車が2番手、フェラーリ50号車が3番手となった。トヨタ7号車は5番手だ。
フェラーリ51号車こそ10番手となったものの、フェラーリはカスタマーエントリーの83号車が6番手につけた。ドライコンディションで予選が行なわれた2022年のWEC富士ポールタイムが1分29秒234(トヨタ7号車の小林可夢偉)だったことを考えると、タイム的にもまだまだ小手調べといったFP1だが、今回もトヨタとポルシェ、フェラーリの三つ巴の争いが見られそうだ。
LMGT3クラスでは、佐藤万璃音も乗るユナイテッド・オートスポーツの95号車マクラーレンがセッション序盤にクラストップに立ち、そのままトップでセッションを終えた。
木村武史の乗るアコーディスASPチーム87号車レクサスはクラス11番手、小林洋史の乗るTFスポーツ82号車コルベットはクラス13番手だった。またDステーション・レーシングの777号車アストンマーティンはクラス10番手となっている。
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