今週末に迫った世界耐久選手権(WEC)第3戦スパ・フランコルシャン6時間レースに向けて、バランス・オブ・パフォーマンス(BoP/性能調整)が変更され、ハイパーカークラスではフェラーリが最も大きな調整を受けた。
しかしTOYOTA GAZOO Racing Europeのテクニカルディレクターを務めるデビッド・フローリーは、ライバルのフェラーリが前戦イモラ6時間レースで見せたアドバンテージをある程度維持するはずだと考えている。
■トヨタWEC、フェラーリのようなハイパーカー3台体制を検討中。しかし実現するなら2026年以降か
そしてフローリーは、今回のBoP変更がハイパーカークラスの各マシンを完全に接近させるに十分ではないとの考えを語った。
「同じような構図になるはずだが、ギャップは小さくなる」とフローリーは言う。
そしてフェラーリ499Pがハイパーカーのトップを維持するのかと尋ねられたフローリーは「そうだと思う」と答えた。
499Pはスパ戦に向けて、最低重量が12kg増加。最高出力が4kW(5.4PS)下げられた。一方でトヨタGR010ハイブリッドは最低重量4kg増、最高出力1kW(1.4PS)減となった。
トヨタは2023年よりも21kg重くなるが、最高出力は3kW(4PS)増。フェラーリは昨年より13kg重く、最高出力は3kW(4PS)下げられた。
スパ戦でもトヨタがフェラーリに対してパフォーマンス面で劣勢となることが予想される中、イモラでの勝利を再現するための頭脳戦を強いられるとフローリーは語った。
「ここで勝つにはクレバーさが必要だ」
フローリーはそう説明し、スパの週末がドライコンディションとなる可能性が高いという天気予報に言及した。
「今回は天候に助けられることはなさそうだ。だからさらにクレバーでいなければならない」
またフローリーはトヨタとポルシェの差について、ドライコンディションでは前戦イモラと同様の展開になるとして「とても接近していた。非常に小さなギャップだった。どっちに転んでもおかしくなかった」と振り返った。
イモラ戦ではフェラーリのファクトリーマシンとAFコルセのサテライトマシンが予選でトップ3を独占。決勝でもフェラーリがそのまま勝利につなげるかと思われたが、終盤に雨が強まる中でウエットタイヤへの交換が遅れてレースの主導権を失った。
それにより、小林可夢偉、ニック・デ・フリーズ、マイク・コンウェイのトリオが駆るトヨタ7号車が勝利を掴んだ。
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