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クルマ好きが注目するアフターパーツ目白押し!国際オートアフターマーケットEXPO 2022【前編】

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クルマ好きが注目するアフターパーツ目白押し!国際オートアフターマーケットEXPO 2022【前編】

国際オートアフターマーケットEXPO 2022(IAAE)、クルマのアフターマーケットビジネスの活性化を図ることを目的に、クルマの売買・整備・メンテナンスをはじめ、クルマを取り巻く環境・インフラなど、さまざまなアフターマーケットに関する最新情報や業界動向を展示・実演・セミナーを通して情報発信する展示会だ。

今年で19回目の歴史ある展示会だが、ここ数年はコロナ禍でオンライン開催になり、リアル開催は2019年以来3年ぶり。もともとB to B(企業間の取り引き)を前提のイベント。実物に触れられ、商品のデモンストレーションを見ながら、担当者と直接商談できるのはリアル開催ならではの強みだ。電動化が進むなかでアフターマーケットを取り巻く状況は大きく変わりつつあり、新たな商機につなげたいという期待感が高まり、国内出展社数は過去最多の224社にのぼった。

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ビジネスユースがメインなので東京オートサロンのような派手さはないものの、エンドユーザーにもおなじみのパーツブランドや自動車メーカーが出展。興味深いアイテムをピックアップしてみた。

■生駒商事「ブレーキアシストシステム用フロントガラス」

ADAS(先進運転支援システム)の代表的な機能がブレーキアシスト。車体前やフロントガラスに設置されたレーダーやカメラで障害物やクルマを検知しているが、フロントガラスにはカメラを取り付けるブラケットが組み込まれているので、純正品はとても高価だ。万一飛び石などでガラス交換が必要な場合、純正品以外の選択肢になるのが、純正同等の機能を備えた「優良品」だ。

生駒商事のWIND SHIELD(ウインドシールド)は優良ガラスのトップブランド。純正供給メーカーと共同開発し、カメラが正しく作動するようにガラスのコンビネーションや厚み、透過率などを車種ごとに最適化。さらに、地デジアンテナやヘッドアップディスプレイ、遮音膜、寒冷地仕様のデアイサー(熱線)といった純正ガラスの機能も組み込んでいる。カメラを取り付けるブラケットもガラスに付属しているので移設作業がスムーズに行える。ADAS対応フロントガラスは230車種以上・1000アイテム以上を揃えている。

■ディクセル「軽自動車用ブレーキKS」

軽自動車で人気のカテゴリーがスーパーハイトワゴン。車重がかさむためにブレーキへの負荷が大きい。ディクセルのKSは軽自動車のフロントディスクブレーキを対象にしたアイテムで、ブレーキパッドとディスクローターをセットにした。パッドは独自の3層構造(ピストン側から減衰ラバー、ステンレスプレート、振動減衰レジン)を採用し、振動を吸収・減衰することで不快な鳴きを抑制。ディスクローターは表面にパッドが馴染みやすいように研磨を施し、サイド部には防錆コーティングを施されている。車重が重いハイトワゴンにも十分な制動力を発揮し、自然な効きとダスト低減を両立。

例えばN-BOX(JF1/ターボ)の場合、純正品はフロント用パッドとディスクで2万8160円だが、ディクセルKSは1万1000円。交換工賃を考えるとパッドだけでなくローターも同時交換するのが経済的。お手頃価格で新車並みのフィーリングが蘇る。適合車種は2000年以降に発売された軽自動車の約99%をカバーする。

■ブリッド「ゲーミングチェア/コンフォルテISOFIX」

ドライビングシートのトップブランド、ブリッドが提案するのは、高機能のBRIDE/edirdシートをインドアで使えるようにする「マルチキャスターPRO」。好みのシートとマルチキャスターを組み合わせることで、長時間着座するゲーミングやe-Sports、テレワーク、オフィスワークにぴったりの快適チェアに変身。キャスターは耐久性の高いナイロン素材をベースに、フローリングに優しいポリウレタン素材を一体成形。5本脚のキャスターフレームは高強度のアルミ製で、高さを調節するガススプリングは体重120kgに対応。写真は左からユーロスターII、ストリームス、ディーゴIIIライツとアームレスト付きマルチキャスターPROの組み合わせ。

創業以来、ブリッドと同じ愛知県でチャイルドシートを作り続ける老舗ブランド、リーマン社とのコラボ製品も出店。最新の側突対応強化の安全基準「R129」に適合し、簡単・確実に取り付けられる回転式のチャイルドシートだ。子育て中のママ・パパの目線で考え抜かれた使い勝手のよさや安全性の高さにも注目。シート両サイドの回転ボタンでドア側/座席側双方からスムーズにアクセスでき、低座面・低重心設計で座面の高いクルマにも楽に乗せ降ろしができる。さらに、大型サイドプロテクション+低反発ウレタンを両サイドにダブル架装した3層構造で側面衝突から赤ちゃんの頭部をガード。愛知県愛西市の工場で作られる信頼のメイドインジャパン製品だ。

■エムリット「NDロードスター専用エアコンフィルター」

抗菌繊維とPM2.5を捕捉する帯電加工を施した特殊形状繊維を組み合わせた「インスパイア」や、走行距離の多い業務用車両向けに抗菌性能を強化した「プロフェッショナル」など、用途に応じた多彩なエアコンフィルターをラインアップするエムリット。エアフィルターの技術を応用し、医療用レベルの微粒子捕集効率を誇るN95スペックのフィルターを内蔵したエムリットマスクも好評だ。

IAAEにデモカーを展示してアピールしていたのが、発売開始から1年が経過したNDロードスター専用のエアコンフィルター。

NDロードスターの純正エアコンフィルターは金網状で、比較的大きなゴミはキャッチできるものの、粒子の小さいチリやホコリは捉えきれない。そこで、エンジンルーム内の外気導入フィルターと車内側の内気循環フィルターの2つのフィルターで花粉やPM2.5を捕捉。車内の空気をキレイにするだけでなく、異物の混入を防げるのでエアコンユニットの保護にも役立つ。開発の際にデモカーでテストを繰り返し、純正エアコンと同等の風量を確保している。RFとアバルト124スパイダーにも装着可能で、価格は3463円。

■日本特殊陶業「アイアクセル」

後付けできるアクセル/ブレーキペダルの踏み間違い防止装置。電子制御式スロットルとケーブル式のどちらにも取り付け可能で、対応車種は2022年3月現在で80車種以上。産業機械メーカーの英田エンジニアリングが開発した製品だが、NGKスパークプラグでおなじみの日本特殊陶業が販売代理店になっている。

動作の仕組みは、アクセルペダルを一定の角度より奧に、強く踏み込む(約10kgの踏力)ことでアクセルペダルのレバーが解除され、反対にブレーキペダルを押し込むレバーを動かして制動力を発生させる。急ブレーキにならないように緩やかに停止するように設計されている(時速30kmで作動位置から30mの位置で停止)。アイアクセルの作動前に警告ブザーが鳴り、高速道路の合流や追い越し、坂道発進などアクセルを強く踏み込む場面での誤作動を防ぐ。

アイアクセル作動後は、アクセルペダルを初期位置に戻すまでアクセルが解除された状態になるので、作動後にアクセルペダルを踏み続けてもクルマは加速しない。写真左が電子スロットル用、右側がケーブル式用。作動状態はダッシュボードに取り付けたLED表示器の点滅・点灯で確認できる。本体価格は17万6000円で、作業工賃を含めると20万円前後。国交省認定の後付け安全運転支援装置に適用される国のサポカー補助金は終了したが、自治体によっては補助金を受けられるケースもある。

■エムケーカシヤマ「各種ブレーキ」

摩擦材のプロフェッショナル企業で、主力の自動車用ブレーキ製品は発売開始から50年以上の歴史を持つ。同社の「ウインマックス」ブランドでは、スポーツタイプのブレーキパッド「ARMA(アルマ)」シリーズや、ジムカーナ、ダートラ、ラリーで国内トップシェアを誇る「itzz」シリーズをラインアップし、スポーツカーユーザーやモータースポーツ愛好家に支持されている。

摩擦材だけでなくパッドの裏金(バックプレート)も自社製造できるのが強みで、優良部品メーカーとしては国内初のクリップオンタイプのシム付きパッドをリリース。

さらに、純正パッドが販売中止などで入手が難しくなった国産クラシックカー向けに「エムケークラシック」を設定するなど、ブレーキ総合メーカーとしての強みを生かした商品展開を行っている。

そのほか多数出展があったが、GRパーツ、ホンダ ビートとアクティ用の補修部品は後日レポートする。

〈文と写真=湯目由明〉

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