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ロータスが最後のミッドシップエンジン・スポーツカーとなる「エミーラ」を発表

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ロータスが最後のミッドシップエンジン・スポーツカーとなる「エミーラ」を発表

ロータスが新世代スポーツカー・シリーズの「エミーラ」を初公開。ミッドシップ搭載のパワーユニットは3.5L・V6スーパーチャージャーエンジンとメルセデスAMG製の2.0L直4ターボエンジンの2機種を設定

 英国ロータスカーズは2021年7月6日(現地時間)、新世代スポーツカー・シリーズの「エミーラ(Emira)」を初公開し、デリバリーを2022年春から開始(日本向けは2022年春以降に生産を開始)すると発表した。

英国ロータスがエリーゼ/エキシージ/エヴォーラの生産終了を発表するとともに、新シリーズのスポーツカー「タイプ131」プロトタイプの生産をアナウンス

 ロータスカーズは2028年に創立80周年を迎えるが、そこに向けて「Vision80」プランを策定し、新たな経営戦略を鋭意推し進めている。メインとなるのは、開発および生産体制の抜本的な見直しと、販売車種の刷新だ。
 体制の面では、まず現在稼働している2カ所のサブアッセンブリー施設を統合。英国ノリッジ市の中央オペレーションに移転し、生産台数の増加をサポートする。また、本社のヘセルでは1億ポンド(約155億円)の投資を行って生産設備を拡充。同時に、約250名の雇用創出を画策している。新しい人材は、ロータスカーズとエンジニアリングコンサルタント部門であるロータスエンジニアリングの両方における企画設計や製造などを担当。そしてロータスエンジニアリングは、2021年後半に英国ウォーリック地方でアドバンスドテクノロジーセンター(Advanced Technology Centre)を開設する予定である。
 販売車種については、エリーゼ/エキシージ/エヴォーラの生産を2021年内に終了。そして、新型スポーツカー・シリーズの「タイプ131」を新たに生産する。その一環としてラインアップするのが、今回発表された「エミーラ」だ。なお、車名のエミーラは“Eh-meer-ah”と発音する古代言語で、現代では“司令官”や“リーダー”と解釈。「10年後にブランドの完全なEV化という新時代に入る前に、内燃エンジンを備えたロータスをリードするエキサイティングな新しいスポーツカー」という意味を、車名に込めている。

 メーカー自ら「ロータスが造り上げた最高で最後のミッドシップエンジン・スポーツカー」を謳うエミーラは、その言の通り電動化されていない純内燃機関の新型車で、新しいロータスのスポーツカーアーキテクチャーに基づいて新設計した押出し結合のアルミニウムシャシーに、ミッドシップ配置のパワーユニットを採用した、2シーターのピュアスポーツカーに仕立てている。
 肝心のパワーユニットは、エキシージやエヴォーラに採用していた3.5リットルV型6気筒DOHC・VVT-iスーパーチャージャーエンジン+MTまたはATを専用セッティングで採用するほか、メルセデスAMG製の“i4”2リットル直列4気筒DOHCターボエンジン+DCTを新搭載。最高出力は365~405ps、最大トルクは430Nmの発生を予定し、0→100km/h加速は4.5秒以下、最高速度は290km/h、CO2排出量は180g/km以下を実現する計画だという。

 足回りに関しては、日常走行での使用に合わせて調整したうえで、ロータスのダイナミックなパフォーマンスとハンドリングを最適にブレンドした「ツアー」を標準仕様として設定。そして、より強化されたダイナミックケーパビリティとフィーリングのためにわずかに硬いサスペンションにセットした「スポーツ」を、ロータスドライバーズパックのオプションで用意する。また、シューズは2仕様ともに20インチを採用するが、タイヤは標準仕様にグッドイヤー・イーグルF1スーパースポーツを、ロータスドライバーズパックにミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2を組み合わせた。

 エクステリアについては、すでに発表済の電動スポーツカー「エヴォーラ(タイプ130)」のコンセプトを引き継ぎながら、アーティスティックシェイプを施したサーフェイスと技術的なディテールを備えた最新のスポーツカースタイリングを創出する。基本フォルムは、エッジを利かせたボンネットに、後部に向かって次第に引き締まっていくシュリンクラップされたキャビン、力強いリア回りに切り込まれたアーティスティックシェイプなどによって、新世代のミッドシップスポーツカーらしさを表現。各部のデザインにもこだわり、フロント部はツインブレードを配した縦型のオールLEDヘッドランプに、新たなロータス・エンブレムを装着したボンネット、大型のエアインテークを組み込んだ新造形のバンパーなどを採用して、印象的なマスクを演出。一方、サイドビューは抑揚のあるフェンダー造形やエンジンへの吸気および冷却を担うエアインテーク、流れるようなルーフラインなどによって、ミッドシップスポーツらしい躍動感を具現化する。そしてリアセクションは、スリムなハイレベルブレーキライトでリンクされたフラットなC字型のLEDライトクラスターやホイールアーチ両端に配したエアアウトレット、バンパー上のパネル面に装着した“LOTUS”ロゴ、ダウンフォースを高めるディフューザーなどを装備して、アグレッシブな後ろ姿を実現した。ボディサイズは全長4412×全幅1895×全高1225mm、ホイールベース2575mmに設定。車両重量は1405kg以下を目標値としたうえで、運動性能を最大限に重視した前後重量配分に仕立てるという。

 内包するインテリアは、純粋な人間工学に基づいたデザインを採用したうえで、素材の品質や収納スペースの拡大、卓越したフィット感と仕上がり、豊富な先進技術などを高度に統合したことが訴求点である。ダッシュボードはドアトリムと一体化して乗員を包み込むようにアレンジし、合わせてソフトにトリミングした数タイプの内装仕様を設定。センター部に配したマニュアル車のシフト基部は、エリーゼなどと同様に半露出タイプのギアリンケージで仕立てる。また、ステアリングにはメタリックスポークとコントロール操作系を備えたフラットボトムタイプのスポーツステアリングホイールを採用した。一方、シートに関しては4方向電動調整機構を組み込んだスポーツタイプを標準で装着し、オプションとして12方向電動調整を備えたプレミアムスポーツシートを用意。機能装備として、センター部にスマートフォンの充電スペースと2つのカップホルダーを、アームレスト部にUSBポートと12Vソケットを、ドア部に500mlのペットボトルが入るポケットやトレイを、シート後方に208リットルの収納スペースを、エンジン後部に151リットルのトランクルームを配備した。
 インフォテインメントシステムの拡充にも抜かりはない。ダッシュボード中央には10.25 インチタッチスクリーンを、ドライバー前部には12.3インチTFTドライバーディスプレイを配し、ここに必要な情報を見やすく、かつ操作しやすく表示。また、ミラーリング機能のApple CarPlay/Android Autoも採用し、さらにオーディオには英国KEFの10チャンネルプレミアムサウンドシステムを設定する。ほかにも、キーレスゴーやクルーズコントロール、雨滴感知ワイパー、電動格納式ドアミラー、リアパーキングセンサー(オプションでフロントセンサー付き)、自動防眩バックミラー、カーテンエアバッグ、ローンチコントロール (ロータスドライバーズパックの一部)、盗難車両トラッカーなどを装備。先進運転支援システム(ADAS)には、アダプティブクルーズコントロールや衝突防止システム、疲労感知アラーム、道路標識情報、車速リミッター、車線逸脱警告、後退時安全確認警告機能、レーンチェンジアシストなど、最新のシステムを組み込んだ。

 なお、エミーラの生産は本社のヘセルおよびノーリッジ近くに設けた新しい施設であるロータスアドバンストストラクチャー(LAS)にて実施。当初のボディカラーはヘセルイエロー/シャドーグレー/マグマレッド/ニンバスグレー/ダークバンダント/セネカブルー(ローンチエディションで選択可)の6タイプを、インテリアカラーはブラックナッパレザー/レッドナッパレザー/グレーナッパレザー/タンナッパレザー/ブラックアルカンタラ+グレーステッチ/ブラックアルカンタラ+レッドステッチ/ブラックアルカンタラ+イエローステッチの7タイプを、ホイールは10スポークキャストホイール/10スポークグロスブラックホイール/Vスポークシルバー鍛造ホイール/Vスポークグロスブラック鍛造ホイール/Vスポークダイヤモンドカット鍛造ホイールの5タイプを、ブレーキキャリパーカラーはブラック/レッド/イエロー/シルバーの4タイプを設定している。

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みんなのコメント

6件
  • フェラーリに似てるね!
  • 1.4tが蓮のエンジン車花道とは如何に。エリーゼとエキシージのタイプRにして欲しかった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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