X3後継? 次世代SUV発見
ドイツの自動車メーカーであるBMWは、X3の後継となるような次世代の電動SUVを開発しているが、今回そのプロトタイプが目撃され、全体的なシルエットが始めて確認された。
【画像】次期「X3」ってどんな感じ? BMWの次世代モデル【ノイエ・クラッセSUVのプロトタイプとコンセプトカーを写真で見る】 全37枚
このモデルは2026年前後に発売予定のEVで、今年初めのIAAモビリティ2023で公開された「ビジョン・ノイエ・クラッセ・コンセプト」に見られるような新しいデザインを採用する。プロトタイプにはデザインを隠すカモフラージュが施されていたが、いくつかの特徴を掴むことができる。
フロントグリル、フロントおよびリアのライト、アルミホイールは新デザインとなっているほか、フラッシュ式ドアハンドルを採用することがわかる。
他のクルマと並んだ写真を見ると、サイズ感は現行型のiX3に近いようだ。iX3は、X3と共通のCLARプラットフォームをベースとした電動SUVである。つまり、この新型EVは次期アウディQ6 eトロンやメルセデス・ベンツEQCのライバルということになる。
BMWは引き続きSUVに注力
インテリアに関しては、数々の新機能の導入が期待される。ビジョン・ノイエ・クラッセと同様に、パノラミック・ヘッドアップディスプレイ、ジェスチャーコントロール、ボイスコントロールを備えた、第9世代のiDriveシステムが採用される見込みで、全体的にサステイナビリティと室内空間を重視した、「暖かく」「親しみやすい」環境を目指すものと思われる。
車名や仕様などは明かされていないが、ビジョン・ノイエ・クラッセの発表会のプレゼンテーションで少しだけ紹介された。BMWは今後もSUVセグメントにしっかりとコミットしており、人気の高いX3、X5、X6、X7の電動後継車の登場が示唆されている。
BMWのオリバー・ジプセCEOはすでに、「(2025年から)2年間で6車種のノイエクラッセ・モデルを発表する」と明言している。「SUVからセダンまで、すべてのお客様に対応するものを用意する」という。
デザイン責任者のドマゴイ・デュケック氏は以前、取材に対しこう語っている。「BMWは3ボックスを強く信じており、ノイエ・クラッセでは(3ボックスのような)製品もいくつか出てくるでしょう。しかし、BMWはSUVも手がけていますし、将来的にSUVのニーズもあります」
6車種のノイエ・クラッセのうち最初に登場するのは、3シリーズと同サイズのセダンであり、ビジョン・ノイエ・クラッセを市販化したものになる。エネルギー効率は現行型よりも20%向上すると言われているが、SUVでは25%向上するという。航続距離は現行iX3の460kmに対して約580kmとなる計算だ。
また、最大270kWでの充電が可能なため、次世代バッテリーは小型化し、iX3よりも広い室内を実現するはずだ。
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