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佐々木歩夢、決勝でのタイヤ選択ミスを悔やむ「ドライコンディションだったらポイント争いはできていた」/第16戦日本GP

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佐々木歩夢、決勝でのタイヤ選択ミスを悔やむ「ドライコンディションだったらポイント争いはできていた」/第16戦日本GP

 モビリティリゾートもてぎで開催されたMotoGP第16戦日本GP。Moto2クラスに参戦する佐々木歩夢(Yamaha VR46 Master Camp Team)は21位で6日の決勝レースを終えた。

 今年からMoto2クラスにステップアップした佐々木。シーズン序盤は腕上がりや転倒などのトラブルも多く中排気量のバイクへの苦戦が感じ取られたが、第12戦アラゴンGPでは12位でゴールし初ポイントを獲得。ポイント圏内を争うことも増えてきた。

佐々木歩夢がRW-Idrofoglia Racing GPと2年契約締結。2025年からもMoto2への参戦が決定

 佐々木にとっては、今回がステップアップ後初の母国GP。Moto3クラスでは2年連続で表彰台に上がっていたこともあり、今季2度目のポイント獲得に期待がかかった。

 だが、そんな佐々木を待ち受けていたのは、1周目に降り始めた雨による赤旗、そして小雨という微妙な路面コンディションの中で迫られた難しいタイヤ選択だった。

 再開後、佐々木は雨の状況を見てレインタイヤでコースイン。しかし、再びスタートが切られたレースは、路面が次第に乾いていき、スリックタイヤを選択したライダーが上位を占めた。

「結果としては、完全にタイヤの選択ミスでした。最初のスタート後すぐ赤旗になったときは、S字(7、8コーナー)で雨が結構降っていたんですよ。ピットレーンも霧雨で……、あれだけ降ったらコースは完全にウエットかなと思ったんですけど、ピットで待機していた10分間で結構止んでいたみたいで……」

「タイヤ選択は自分で決定しましたが、チームは自分の選択に対して完全に『おお、そうだな』みたいな感じだったので、自分たちはそのままウエットで行きました」

「(赤旗再開後)レインタイヤで出て行ったらもう結構乾いていたので、その時はピットに帰ろうかなとも思いました。でも、そうするとタイヤを替える時間で結構遅れてしまうので……。スリックの人たちはアウトラップをけっこう気をつけて走っていたので、自分はウエットの選択でいいかなと思って走りました。ただ、2周目ぐらいにはもう完全にドライになってしまい、そのままレインタイヤで走り続けるという形でした」

 チームメイトのジェレミー・アルコバはスリックタイヤを選択し、自身最高位タイとなる4位を獲得。チームの中でもタイヤ選択に違いが生じ、それが明暗を分けた。

「チームメイトはギリギリでスリックに替えたみたいですが、自分はチームメイトが何のタイヤで行くかは知りませんでした。自分たちも結構バタバタしていたので、もうウエットの選択で!という感じでしたね」

 当初の期待とは違い、路面に合わないタイヤで我慢の走りをするしかなかった12周だった。



「今年の日本GPはいいとこなしというか、結構苦しんでしまったウイークでした。昨日の予選が終わった時点のリザルトは24番手だったのですが、全体的に見るとフィーリングもペースも順位だけで見るよりは良かったので、レースを本当に楽しみにしていました」

「最初のスタートも良くて5、6台抜けたので、ドライコンディションだったらポイント争いぐらいはできていたんじゃないかなと思います。そう考えると本当に悔しいです」

 悔しさとやるせなさを滲ませた佐々木だったが、ウイーク中にはRW-Idrofoglia Racing GPと2025年から2年契約を結び、来季もMoto2に継続参戦することを発表した。

「今週は少しも良いところを見せられず悔しい日本GPになってしまいましたが、来年の契約についても昨日発表できましたし、来年はもっと強い走りを見せられるように、明日からまた努力していけたらいいかなと思います」

 Moto2へのステップアップにあたり、佐々木はヤマハとメーカー契約を結びYamaha VR46 Master Camp Teamから参戦しているが、来季はヤマハの体制が変わることもあり、1年限りで袂を分つこととなった。

「自分がヤマハさんと来年一緒にレースをしないと決まった時にはすでに、Moto2のシートの余りが2つぐらいしかありませんでした。そこで来年はRWさん(RW-Idrofoglia Racing GP)と戦うのがベストじゃないかと思って決めました」

「RWさんはNTSという日本の会社がスポンサーをしています。NTSの生田目社長とはすごく仲が良くて、そういう人たちの助けもあってこの契約を結ぶことができました」

「今年1年目でMoto2の難しさを感じているなかで、もう2年かけてしっかりトップライダーになれるように、というのが自分の目標です」

 今季も残すところあと4戦。1週あけてアジア3連戦ののち、ヨーロッパに戻り最終戦バレンシアGPを迎える。

「残りの4戦は今年のベストで終われるようにしたいです。毎戦ポイントを争い、ポイント圏内でゴールして、1回でもトップ10で終われるようなレースができたらいいかなと思っています」

「セットアップなど改善しなければいけない部分はたくさんありますが、最後の4戦は特に自分の走りに集中して、来年に繋げられるような走りでシーズンを終われるように頑張りたいです」

 ウイーク中の金曜日、10月4日に佐々木は24歳の誕生日を迎えている。誕生日の日にはチームがサプライズでケーキを用意してお祝いしてくれたそうだ。

「もう24歳なのかという感じですが、レースをしていると本当に一年一年が早く過ぎていきます。一日一日を大事に、Moto2クラスでも早くトップを走れるようにしていきたいな、と感じるような誕生日でした」

 日本GPから切り替えて残り4戦、さらに上を目指せるか。来季の飛躍に繋がる走りを期待したい。

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みんなのコメント

2件
  • a11********
    タラればは、要らない。レースで大事なのは結果のみ。
  • はむたーまうんてん
    多分参加者の3/4ぐらいのライダーが同じ事思ってそう。否定はしない。わかる気もする。
    ただ、タラレバいうのはダサいよな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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