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DTM第10戦ザントフォールト:苦しむ王者ラストが一矢報いる今季初勝利

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DTM第10戦ザントフォールト:苦しむ王者ラストが一矢報いる今季初勝利

 ザントフォールトで開催されたDTMドイツツーリングカー選手権。15日に行われた第10戦は、ディフェンディングチャンピオンのレネ・ラスト(アウディRS5 DTM)が今シーズン初勝利を挙げた。

 予選は、前日ポール・トゥ・ウインを飾ったゲイリー・パフェットが連続ポールを獲得。2番手にフィリップ・エンゲ(BMW M4 DTM)、3番手にレネ・ラストが続く。

DTM第9戦ザントフォールト:パフェットが完勝でタイトル争いを一歩リード


 55分+1周の決勝レースは午後1時半にスタートを迎え、前日と同じくポールのパフェットがレースをリードする。3番手のラストは1周目終わりでピットインを行う作戦に。

 ペースの上がらないエンゲをパスカル・ウェーレイン(メルセデス-AMG C63 DTM )とポール・ディ・レスタ(メルセデス-AMG C63 DTM)が攻め立てる。


 4番手のディ・レスタは、5周目終わりでピットへ。5番手のブルーノ・シュペングラー(BMW M4 DTM)も続く。しかしラストの後ろでコースに復帰する。

 パフェットは6秒近くのリードを築いてトップを走行。エンゲは9周目終わりでタイヤ交換を行ったが、ラストだけでなくディ・レスタにも先行され、ポジションを落としていく。

 パフェットはその翌週にピットへ。8.5秒と少し時間がかかり、ラストが前で1コーナーへ突入する。

 トップを走るウェーレインは19周目終わりでピットへ。コースへはマイク・ロッケンフェラーの後ろで復帰し実質6番手とポジションを落とす。その翌週、ロイック・デュバル(アウディRS5 DTM)がピットインし、全車がタイヤ交換を終えラストがトップに浮上。パフェットが2番手、3番手にディ・レスタが続く。

 ここでジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)と競っていたシュペングラーがコースアウト。グラベルから出れずセーフティカーが導入される。

 残り17分を切った24周目にリスタート。アウトサイドからパフェットに並ばれたラストだったがトップをキープする。

 パフェットとは1秒以内、後続も数珠つなぎで走行するなか、ラストはミスのない走りでレースをコントロールし55分を迎えると、ファイナルラップもしかっりと走り切りトップでチェッカーを受けた。

 昨年初の王者に輝き、ディフェンディングチャンピオンとして2018年シーズンに挑んだラストだったが、前半戦は大苦戦。第5戦ブダペストの4位が最上位だったが、ようやく今季初勝利を手にした。


「長くスランプに陥っていたし、多くの不運もあったからとてもほっとしているよ。ゲイリー(パフェット)はとても速かったから勝てるとは思っていなかった」とラスト。

 2位に敗れたものの、前日に引き続き大量ポイントを獲得したパフェット。148ポイントとし、ランキング2位のディ・レスタとの差を27ポイントに広げている。

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