2015年5月14~16日、 世界ツーリングカー選手権・第4戦にあたるドイツ・ラウンドは伝統のニュルブルクリンク・フルコースで開催された。WTCCとして初となるニュルブルクリンクでは24時間耐久レースとの併催となり、ツーリングカーレースの祭典というにふさわしいイベントになった。
ニュルブルクリンクの南北合わせたフルコースの全長は25kmもあるため、レースは3周で戦われる。予選はダウンフォースを抑えた空力設定を選んだシトロエン C-エリーゼWTCCが強烈な速さを見せつけ、J.M.ロペスは8分37秒327を叩き出し、24時間レース出場車の1.6Lターボクラス車と比べても圧倒的に速くGT3に匹敵するパフォーマンスを見せつけた。2番手はシボレー・クルーズのH.ヴァレンテ、3番手がシトロエンのS.ローブだった。
レース1は、ポールポジションから飛び出したロペスが独走し、ローブが2位、ミューラーが3位となり、シトロエンが表彰台を独占。マー・チンホワは5位に入った。
リバースグリッドで行なわれるレース2は、5番手からスタートしたミューラーが逃げ切り、今季2勝目をあげた。10番手からスタートしたロペスは1周目で6番手に上がり、最終ラップでごぼう抜きを演じて2位でフィニッシュという驚くべきパフォーマンスを見せつけた。
ホセ・マリア・ロペス(シトロエン・トータルWTCC)は「誰もがここで勝つことを望む。僕らみんな、勝ちたいと思うレースはここだった。このレースで優勝できて本当にうれしい」
セバスチャン・ローブ(シトロエン・トータルWTCC)
「ほかのレースと比べて、マシンでの感覚が素晴らしかった。まるで飛んでいるみたいなときもあったよ。ロペスの後ろにいたとき彼のマシンが空中に浮いているのが見えた。路面のギャップで飛び跳ねて…とても良いね」
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