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【クラシックなEVハッチバック】新型ルノー5 価格は280万円前後か 新技術採用でコスト削減

掲載 更新 8
【クラシックなEVハッチバック】新型ルノー5 価格は280万円前後か 新技術採用でコスト削減

現行のゾエより3割安く

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)

【画像】ルノー5プロトタイプ【現行の人気EVと写真で比較】 全140枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

2024年に発売される新型EVハッチバックのルノー5は、価格が約1万8500ポンド(約285万円)になると予想されている。

クラシックな「5」の名称を復活させたこのモデルは、ルノーの業績を立て直すための新事業計画の一部であり、ルノー・グループの小型EV用プラットフォームCMF-BEVを採用する。

ルノーのルカ・デ・メオCEOは、オンラインイベント「ElectroPop」で講演し、新しいプラットフォームと改良されたバッテリー技術を使用することで、現行のゾエよりも約33%安い価格で5を販売することができると述べた。

Zoeのエントリーモデルが2万7505ポンド(約420万円)であることから、5は約1万8500ポンド(約285万円)と考えられる。

さらにルノーは、新型5に新しいパワートレイン技術とニッケル・マンガン・コバルト系(NMC)バッテリーを採用し、2030年までに1kWhあたりのコストを80ドル(約8900円)前後に削減する。また、5の航続距離は約400kmになるという。

写真のルノー5プロトタイプは、ルノーが1972年から1996年まで生産していたオリジナルの5からデザインのヒントを得ている。このモデルは、2025年までにルノーが発売する14台の新型車(EV含む)のうちの1つだ。

また、ルノー4の新バージョンである4ever(フォーエバー)も登場する。

人気モデル復活でブランド活性化

ルノーは新事業戦略「Renulution」を発表した際に、新型5のコンセプトを明らかにした。5プロトタイプは、2025年までに販売台数の30%をEVにするという同社の目標を達成するための重要な要素となる。

デ・メオCEOは、フィアット時代に500の復活に尽力した人物だ。

「わたしは経験から、カルト的な製品を再発明するとブランド全体に火がつくことを知っています。これは、多くの人が買える価格のカルト的なクルマです。そして、これはルノーブランド全体の始まりに過ぎません」

ルノー5プロトタイプはEVのみのモデルで、デザインは、カルト的な名車であるシュペールサンクやR5ターボなど、初代5の様々なバージョンからヒントを得ている。ヘッドライトは初代のデザインをモデルにしており、フロントマウントのEV充電ポートは、ラジエーターグリルがあった場所に配置されている。

ルノーのデザイン責任者、ジル・ヴィダルは次のように述べている。

「ルノー5プロトタイプのデザインは、当社の伝統を受け継ぐカルトモデルであるR5をベースにしています。現代性をシンプルに体現し、都市的、電気的、魅力的な、時代に合ったクルマです」

5プロトタイプの市販モデルがいつ発売されるのか、また車両の詳細については明らかにされていない。

プロトタイプでは、ワイドなリアホイールアーチと、R5ターボを彷彿とさせるレッドストライプのカラーリングが採用されており、高性能バージョンの登場も期待できる。

2025年までに世界で7台の新型EVを発売するという目標を掲げているが、「5 EV」の生産開始時期は明らかにされていない。シティカー(都市型車)と称されるこのモデルは、小型電動ハッチとして大きな成功を収めているゾエに取って代わる可能性がある。

ルノーは昨年、電動SUVであるメガーヌEビジョンを発表しており、CMF-EVプラットフォームを採用した最初のクルマとして、来年には生産を開始する予定だ。

ルノー5の歴史

1972年に発売された初代ルノー5は、フランスの小型車市場でルノー4とシトロエン2CVの間の大きなギャップを埋めるモデルとして開発された。ルノーのエンジニアには、フランスの自動車購入者の幅広いニーズを満たす小型車の開発が求められた。

最終的には、デザイナーのミシェル・ブエが描いたオリジナルのスケッチに近いデザインが採用され、当時としては少し型破りなものとなった。ルノー4とルノー6のコンポーネントを多く使用し、前輪駆動で2種類のエンジンから選択できた。

5は大ヒットし、1980年には世界で最も売れたクルマの1つとなった。1976年には、世界初の本格的なホットハッチであるルノー5アルピーヌ(5ゴルディーニとも呼ばれる)も誕生した。

1980年には、ミッドシップのターボエンジンを搭載したカルト的なクラシック・ラリーカー、R5ターボが登場した。

1984年に発売された第2世代の5ではエクステリアを一新。新しいプラットフォームを採用したシュペールサンクとして知られている。1990年に発売されたクリオに取って代わられたが、1996年まで一部の市場で販売されていた。

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みんなのコメント

8件
  • 安いね。
    ますますホンダeが売れなくなる。
  • 今回もホイールベースは左右差があるのか?
    ルノー5はカタログデータでは左が2,401mm右が2,449mmとなっていた。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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