もくじ
ー モータースポーツに大きな影響を与えた男
ー デーモン・ヒル(1996年世界チャンピオン、セナのチームメイト)
ー ロン・デニス(マクラーレン・グループ会長兼CEO)
ー マレー・ウォーカー(セナに最後にインタビューしたF1コメンテーター)
ー イアン・ハリソン(事故当時のウィリアムズの監督)
ー デニス・ラッシェン(1982年にフォーミュラ・フォード2000のマシンを用意)
ー ラルフ・ファーマン(1981年にフォーミュラ・フォード2000でヴァン・ディーメンFR81をドライブ)
ー テリー・フラートン(カートのチャンピオン、セナのライバル)
モータースポーツに大きな影響を与えた男
アイルトン・セナがイモラ・サーキットで行われたサン・マリノGPにおける事故で亡くなってから25年が経過した。しかし、彼は彼のことを知る多くのひとびとの中で生き続けている。
2014年に行われたインタビューを振り返ってみると、あのブラジル生まれの天才レーサーがモータースポーツ、テクノロジー、そして大衆文化に与えた影響の大きさが確認できる。
デーモン・ヒル(1996年世界チャンピオン、セナのチームメイト)
「わたしがアイルトンとともに過ごした時間はわずかでしたが、その中でも彼が非常に真摯なひとであると感じました。わたしはフォーミュラ1に参加するまでのあいだ、彼についてさまざまなことを見聞きしていました」
「チームに加入した当初、わたしはその事前情報と実際に目の前に座る彼とを照らし合わせてみました。その両者に大きな差はなく、彼は自分自身に対しても正直な人間であると感じました」
「彼から学んだとを思い起こしてみましたが、彼はわたしとは別の次元おり、仕事上は多くのことを得られなかったように感じます。彼はわたしを家に招待してくれるようなひとではありませんでした。しかしわたしが世界チャンピオンになれた時、彼の考え方がわかったような気がしました。彼は非常に純粋で、類い稀かつ貴重な存在であったのだと思います」
ロン・デニス(マクラーレン・グループ会長兼CEO)
「われわれが1983年に彼を最初にテストしたとき、彼は自身が優位に立つことに非常に積極的でした。彼は直前にテストを受けた若いドライバーがタイヤにダメージを与えたことを指摘し、新品タイヤを要求したのです」
「彼は確かに速かったのですが、1984年の時点ではわれわれにはアラン・プロストやニキ・ラウダがおり、彼と契約することはできませんでした。素晴らしいドライバーは、チームの重要性を認識し、チームが良い方向に向かうために適切な行動ができるものです。アイルトンがマクラーレンへの参加を望んだ理由のひとつには、ホンダ製エンジンがあったようです」
「アイルトンはエシャーに家を借りており、ほとんどのミーティングはそこで行われました。契約金についての話し合いの中で、最終的にコイントスで決めることになりました。そこでも誰がそのコインを投げるかでも揉めました。彼の家にはダークブラウンの長いパイル地のカーペットが敷かれていました。しかしコインはカーペットの外のフローリングにまで飛んでいきました」
「結局のところ、われわれは最初の1シーズンを50万ドルでどうかと話していましたが、最終的に3年間で150万ドル超の契約になったと記憶しています」
マレー・ウォーカー(セナに最後にインタビューしたF1コメンテーター)
「わたしは日曜日の朝、イモラで彼に最後のインタビューをしました。皆はメディアとドライバーが仲が良いものだと思っているようですが、それは珍しいことです。セナは非常にプライベートな男でした。プロとしては素晴らしいですが、とてもフレンドリーとは言えませんでした」
「彼が話をするときは、それが母国語でないにも関わらず非常に雄弁でした。わたしは彼のことを良く知っているわけではありませんが、ひとびとは彼のことを暖かく親切な男だと考えていました彼との信頼関係を築けたひとは、わたしの知らない彼の一面を見ることができたのでしょう」
「彼は類いまれな才能を持つと同時に、神秘的な面も持つ人間でした。そんな男に当時は出会ったことがありませんでしたし、それからも彼に匹敵する人物を見たことはありません」
イアン・ハリソン(事故当時のウィリアムズの監督)
「セナがウィリアムズに加入した当時、彼との間には若干の距離があったように感じます。6シーズンを過ごしたマクラーレンを離れたセナがわれわれを値踏みしているように感じました」
「わたしが彼にファクトリーで初めて会った時、彼は非常に大人しく礼儀正しい人物でした。彼は非常に合理的で、ともに働きやすいタイプだと思いました」
「彼は要求も多かったのですが、決して声を荒らげるようなことはありませんでした。1994年の初戦ではスピンしてリタイアすることもありました。彼はすぐにチームの元に戻ると謝罪し、同じミスをしないと誓いました。それほど誠実な人間だったのです」
「イモラでの週末、ルーベンス・バリチェロとローランド・ラッツェンバーガーの事故の後、メディカルセンターに向かった彼は非常に慈悲深い反応を見せました。彼は命の重みを良く理解しており、そんな彼とわずかな時間しか過ごせなかったことが残念です」
デニス・ラッシェン(1982年にフォーミュラ・フォード2000のマシンを用意)
「セナが活躍していた当時、現在のようなデータ解析もなければシミュレーション技術もありませんでした。ただ単にタコメーターだけが頼りでした。われわれが驚いたのは、彼はあらゆる天候においてすべてのコーナーでどれだけのグリップが得られるかを把握していたことです」
「これは彼がすべてのひとに対して持っていた大きなアドバンテージです。オーストリアのオステライヒリンクでおこなわれたFF2000では、1周目にして後続に5秒もの差をつけて戻ってきました。彼はそれほどの生まれ持った感覚を持っており、皆が彼に注目するようになったのはその時からではないでしょうか」
「メカニックからはアリーとも呼ばれていたアイルトンは、非常にプライベートな人間でした。しかし、自分のことをサポートしてくれたひとのことはいつまでも覚えているようでした。わたしも彼と定期的に連絡を取り続けており、1994年にも話をしたことを覚えています」
「その時彼はF1を楽しめていないように思えました。彼の使うボディランゲージは変わり、微笑みも消えていました。彼はその時点ですでにF1から逃げ出そうとしていたのかもしれません」
ラルフ・ファーマン(1981年にフォーミュラ・フォード2000でヴァン・ディーメンFR81をドライブ)
「わたしが彼について感銘を受けたのは、彼が正真正銘の男であったということです。彼は非常に礼儀正しく、自分に対してしてくれたことへの感謝を忘れませんでした。その一方で、非常に向上心が強かったと記憶しています」
「勝利に対して貪欲なのはわたしも同じでした。しかし、彼は勝利を挙げた週も月曜日にはファクトリーを訪ねてエンジンやシャシーに対して不満を言い、改善を要求していました。これは完璧を求める当時20歳の彼の欲求でした。わたしは彼が正しかった場面をなんども目撃しており、彼のいうことをいつも信じていました」
「彼がブラジルでのカートの経歴を持ってこの世界に来てから実際に成果をあげるまで、2年間を要しました。わたしは彼の実力について良く見聞きしていましたので、彼が英国に来る前から彼の成功を確信していました」
「そして何よりうれしいのは彼がF1に転身した後にも定期的に連絡をくれたことです。実際、彼がロータスに所属していた時にも彼はわたしに会いに来てくれていました。彼は非常に可愛らしい男であると同時に、素晴らしいレーシングドライバーでした」
テリー・フラートン(カートのチャンピオン、セナのライバル)
「セナはカートを始めるやいなや、才能を発揮してわたしの前に立ちはだかりました。しかし、彼が次のステップに進むためにはいくつかの課題があったのも事実です。ですが、わたしとともに戦った3年間の間に、彼はそのすべてを解決してしまいました」
「彼はさらに完璧なドライバーになりました。たしかに彼は元々速かったのですが、技術面での裏打ちが必要だったのです。そして彼に欠けていたものは感情のコントロールでしたが、これについては最後まで完全には解決できていなかったかもしれません。コース上では常に冷静かつ計算高い彼ですが、時折カッとなることがありました」
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