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ニューウェイ作の車両でF1王者になったハッキネン、フェルスタッペンの”精神”を考察「チームが問題を抱えていたら、集中などできない」

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ニューウェイ作の車両でF1王者になったハッキネン、フェルスタッペンの”精神”を考察「チームが問題を抱えていたら、集中などできない」

 1998年と1999年の2年連続でF1チャンピオンに輝いたミカ・ハッキネンが、昨年までタイトルを3連覇したレッドブルのマックス・フェルスタッペンについて語った。曰く、フェルスタッペンにとってはこれからが試練の時だという。

 ハッキネンは1991年にロータスからF1デビュー。ジョニー・ハーバートと共に製薬会社のCMに登場するなど、日本でも人気のドライバーとなった。その後マクラーレンに移籍したが、アイルトン・セナが突如残留を表明したために出場機会を失ったが、マイケル・アンドレッティの離脱に伴いレギュラーに復帰すると速さを発揮し、1998年と1999年にマクラーレンで2年連続チャンピオンに輝いた。

■F1王者ハッキネン、苦戦続くペレスに厳しい指摘「レッドブルの開発においてマイナス。もうルーキーじゃないんだ」

 そのハッキネンが、海外のYouTubeチャンネルに登場。3年連続タイトル獲得中のフェルスタッペンについて語った。

「フェルスタッペンは何年も続けて素晴らしい活躍をしてきた。もちろんそれ以前、F1の下のカテゴリーで活躍していた時のマックスも、素晴らしい才能を持ち、懸命に働き、規律も正しいドライバーだったけどね」

 そうハッキネンは語った。

「そしてF1で大成功を収めた。レッドブルとの旅が始まってすぐ、彼のパフォーマンスや勝利を渇望する姿勢は、他のドライバーよりも優れていると感じた。”勝ちたい”と感じる気持ちが強いんだ」

 今年のレッドブルとフェルスタッペンはシーズン序盤こそ昨年のような強さを見せつけていたが、シーズン中盤にかけてライバルチームが攻勢を強めると苦戦を強いられるようになった。フェルスタッペンでさえスペインGP以降勝利がない状況であり、ドライバーズチャンピオンシップではマクラーレンのランド・ノリスに62ポイント差、コンストラクターズランキングではレッドブルがマクラーレンに8ポイント差まで詰め寄られている。

 レッドブルはマシンのバランス問題に苦しめられている他、チーム内部での権力闘争やスキャンダル、チーム重役の離脱やフェルスタッペンとコンビを組むセルジオ・ペレスの不調と順風満帆なシーズンを送れているとは言い難い。そうしたことから今年のフェルスタッペンは、試練を課されているとハッキネンは語った。

「今年はターニングポイントになった。必ずしも彼のパフォーマンスや彼自身に問題があるというわけではない。しかし成功するにはチーム、マシン、そしてレースに勝つための個人的な集中と規律が必要なんだ」

「今のところ、今年のマックスは苦戦している。もちろん、シーズン最初には何度か勝利し、全てが順調に見えた。でも私の意見では、この成功が長続きしないのは明らかだったんだ」

「単純に言えば、チーム内での政治的なことや対立、チームメイトのサポートなど、これら全てがチームをポジティブな方向に後押ししていない。それが、マックスというか……マックスのパフォーマンスに影響を与えているんだ」

 F1で強さを維持するためには、集中し続けることができる環境が必要だと、チャンピオン経験者のハッキネンは語る。そしてハッキネンは、自身がタイトルを獲った時のマシンもデザインしたエイドリアン・ニューウェイがレッドブルを離脱することになったことも、フェルスタッペンの現在の状況に影響しているはずだと推測した。

「ドライバーは……常に明晰な精神状況でいなければいけない。そして、レースに集中し、体力、精神的な面でも集中しなければいけないんだ」

「チームが問題を抱えていたら……知っての通り、偉大なデザイナーであるエイドリアン・ニューウェイがチームを去ったこともそうだが、そういうことの全てが当然マックスのパフォーマンスに影響している。それは明らかだ」

「そして今、我々はマシンの開発とレッドブルが、他のチームと比べて前進できなくなってきたのを見てきたんだ」

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みんなのコメント

1件
  • OSA
    レッドブルのマシンデザインの責任者が退団後に他チームから高額でオファーを受けた時点でその能力や影響力に疑う余地は無い。
    ましてや時期を同じくしてチームの戦績は低迷。
    結果、ドライバーズタイトルもコンストラクターズタイトルも怪しくなってきた。
    これをチーム代表の責任と考えず、一体誰の責任だと言うのか?って話。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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