中古で選ぶ、ちょっと面白いクルマたち
人や荷物を多く載せるからといって、クルマの面白さを諦めるべきではない。信頼性の高い、魅力的なファミリーカーも少なくない。
【画像】ちょっと古いけど楽しいファミリーカー【RS2やアヴァンタイム、XC90を写真で見る】 全62枚
今回は、走る楽しさや乗り心地、スタイルを兼ね備えた10台を、欧州車を中心に紹介する。
ボルボXC90(2002~2014年)
多くのメーカーが模倣したクルマ。折りたたみ可能なシート、高めの着座位置、そして力強さと美しさを兼ね備えた外観を持つボルボXC90は、それまでファミリーカーの代表だったミニバンに対し、恐竜にとっての小惑星のような存在となった。
ディーゼルエンジンは滑らかさに欠け、ATにもギクシャクしたぎこちなさがあるものの、家族を乗せて走る姿に異議を唱える人はほとんどいない。かのジェレミー・クラークソンも所有したことがあり、気に入っているようだ。
フォルクスワーゲン・ゴルフ・ヴァリアント(2004~2010年)
ファミリーから貧しい貴族まで、すべての人に愛されるゴルフ。どんな自動車ランキングにもよく名を連ねる、非常に汎用的で普遍的な名車だ。
フォルクスワーゲンは単に信頼性の高いクルマを作るだけではダメだと気づき、ライバルの後を追うようにゴルフ5を発売した。ディーゼルがまだ悪者扱いされていない時代だったので、欧州では2.0 TDIがよく選ばれた。
この年代のゴルフは、ほとんどの場合において信頼性が高いのだが、アルミホイールは腐食に悩まされることがあるので注意が必要だ。
フォード・フォーカス・ステーションワゴン(1998~2004年)
欧州でハッチバックの代表格となっているフォーカスだが、中でも初代モデルは、毎日の運転を特別なものにしてくれる、忘れがたい存在である。
フォーカス・ステーションワゴンは、ハッチバックモデルで特徴的な「ニューエッジ」のリアエンドを捨てた代わりに、520Lものトランクルームを獲得している。信頼性は比較的高く、日本市場にも導入されたが、状態のいい中古車を見つけるのは難しい。
ルノー・アヴァンタイム(2001~2003年)
世界で唯一の3ドア・ミニバン。おそらく、今後しばらく同じようなモデルが出ることはないだろう。当時最先端の生産技術(プラスチック製ボディのカットに高圧水ジェットを使用)と傑出したスタイリングが採用されたが、販売の助けにはならなかった。
もしアヴァンタイムに乗ることがあったら、独特な開き方をするダブルドアヒンジに注目してほしい。ドア自体は非常に長いが、このダブルヒンジのおかげで狭い駐車場でも乗り降りしやすくなっているのだから、見事なものだ。
フォルクスワーゲン・パサートW8(2001~2004年)
「羊の皮をかぶった狼」とはまさにこのこと。大人しく地味なスタイリングでありながら、とんでもないパワーを秘めているのだ。
1978年の発売以来、パサートはのんびり走るクルマの代名詞となっていたが、最高出力270psの4.0L W8エンジンを積んだパサートW8が2001年に登場すると、イメージは見事に覆された。
専用ホイール、小さな「W8」バッジ、4本出しマフラーなど、ノーマルと見分ける視覚的な手がかりは少ない。W8エンジンはパサートにしか搭載されず、しかも3年間しか販売されなかったため、非常にレアだ。
メルセデス・ベンツ300 TE(1985~1995年)
メルセデスが硬い花崗岩から切り出して作った頑丈なクルマ。3.0L直6の発生するパワーは控えめ(最高出力182psと最大トルク26kg-m)だが、クールさでは右に出る者はほとんどいない。
筆者が子供の頃、我が家には後ろ向きのトランクシート(6歳の子供が後続車にラズベリーを飛ばすのに便利)を備えた300 TEがあった。父がこのクルマを処分しようと思った時には走行距離20万kmを超えており、これまでで最も長く所有していたクルマとなっている。
ボルボ850 T5(1993~1997年)
ボルボ850エステートのレース車両は自然吸気の2.0Lガソリンエンジンに6速シーケンシャル・トランスミッションを搭載しているが、公道向けの市販モデルには最高出力225psの5気筒ターボエンジンが搭載されている。
トルクリミッターがあっても1速で10万kmは走れるだろうから、中古車ではフロントタイヤは要チェックだ。黄色いT5-RのMTは人気が高い。
フォードLTDカントリー・スクワイア(1979~1991年)
カントリー・スクワイアは40年にわたり販売されたが、注目したいのは1979年から1991年に生産された6代目だ。理由は、チェビー・チェイス主演の映画『ホリデーロード4000キロ(原題:National Lampoon’s Vacation)』だ。
80年代のノスタルジーが詰まったこの作品の中で、チェビー・チェイスとフォードLTDカントリー・スクワイアは切っても切れない関係にある。決してパワフルではなく、5.0L V8を搭載しているにもかかわらず147psしか出せない。しかし、劇中で顕著だったボディロールを考えると、それも悪いことではないのかもしれない。
BMW M5ツーリング(2007~2010年)
今回の記事で、首位のアウディに肉薄したのはBMWの高性能ワゴンだ。5.0L V10エンジンは、最高8250rpmまで回転する、過去四半世紀で最も偉大なエンジンの1つである。
信頼性の問題により、過去の所有者に傷跡を残してきたことは否めないだろう。しかし、毎日の通勤や買い物をファン・パブロ・モントーヤの最終ラップのように感じさせてくれるM5は、類まれなセンスの持ち主である。
アウディRS2アバント(1994~1995年)
走って面白いファミリーカーは、アウディRS2アバントなしに語ることは出来ない。現在に続く「RS」シリーズの原点で、アウディ80がベースになっている。
ポルシェがサスペンションとエンジンに手を加え、2.2L 5気筒ターボから最高出力315ps、最大トルク41.7kg-mを発生させた。このパワーはトルセン式のクワトロシステムによって制御されている。
パワートレインも素晴らしいが、何より評価したいのはデザインだ。アバントのボディスタイルは、過激さを表に出さないクールさとファミリー向けの実用性を兼ね備えた、今日でも美味しいレシピなのである。RS2は生産台数が3000台に満たず、希少価値が高い。
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