MotoGP第2戦ポルトガルGPのフリープラクティス1回目が行なわれた。トップタイムを記録したのは、マルク・マルケス(グレシーニ)だった。
ポルトガルGP初日は夜のうちに降った雨の影響が残っていたため、Moto3クラスのセッションが途中で終了。レーシングラインは基本的にドライだが、ウエットパッチが一部に残る中で続くMoto2クラス、MotoGPクラスのセッションが行なわれた。
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サーキット周辺は曇り空に覆われており、気温は20度、路面温度18度のコンディションでMotoGPクラスのFP1は始まった。
なお舞台となるアルガルヴェ・インターナショナル・サーキットは、今シーズンのレース開催に向けて、グラベルトラップの石をより安全なものへと入れ替え。合わせてアスファルトのランオフエリアが削減され、エアフェンスも追加されるなど安全性向上の取り組みが行なわれた。
今シーズンはアルガルヴェでのテストを行なっておらず、ライダー達にとってはポルトガルGPがテストデータ無しで挑むことになる最初のグランプリだ。
序盤は各ライダーが探り探りの走行となり、タイムも1分42秒台(レコードは1分37秒台)に留まった。ホコリが舞うコースコンディションで、今後セッションが進むにつれてコンディションが改善し、タイムも縮まってくることが予想された。
コース上ではグレシーニへと今季移籍し開幕戦から見せ場を作ったマルク・マルケスが、ドゥカティファクトリーチームのエネア・バスティアニーニの後ろを追いかける場面もあった。
FP1が折り返しとなった頃、1分42秒738を記録して暫定トップタイムに浮上してきたのが新人のペドロ・アコスタ(GASGAS)。開幕戦でマルク・マルケスと争った注目の新人が2戦目に更に速さを増してくるかどうかも、注目ポイントとなっている。
残り15分を切ると、ポルトガルGPが母国戦のミゲル・オリベイラ(トラックハウス)が1分41秒107まで自己ベストを更新した。ただ徐々に他ライダーもペースを上げていき、その直後にマルク・マルケスが1分40秒927を記録した。
セッション最後のアタックでは、それまで目立つ走りは見せていなかったブラッド・ビンダー(KTM)が一気にタイムを縮め、1分40秒689を記録し暫定トップに浮上した。
他のライダーも一斉にアタックに向かってこれを塗り替えにかかると、最後はマルク・マルケスが1分40秒484をマークし、再びトップに。セッションはこれで終了し、ポルトガルGPのFP1はマルク・マルケスが最速となった。2番手はマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、そして3番手がビンダーだ。
MotoGPは初日午後に行なわれるプラクティスの上位タイム10名が予選Q2に進む。マルク・マルケスは今回予選Q2への直接進出を目標としていると話していたが、昨年のポールシッターである彼がドゥカティ2戦目でトップタイムを記録したことで、今後のセッションに向けさらに注目度が高まったと言えそうだ。
なお日本メーカー勢はアレックス・リンス(ヤマハ)が7番手で最上位。ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ)が10番手で続き、中上貴晶(LCRホンダ)は最後尾22番手だった。
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