アルピーヌは、来月バーレーンで開催されるWEC世界耐久選手権のルーキーテストで、FIA F2ドライバーのビクトール・マルタンスを起用すると発表した。
23歳のマルタンスは、2024年シーズンの最終戦となる『バーレーン8時間』の翌日11月3日(日)に行われる1日限りのテストで、『アルピーヌA424』を初めてドライブすることになる。
WECルーキーテストにシリーズ推薦枠で参加する2名のドライバーが決定
このフランス人ドライバーは、シングルシーターの偉業でもっともよく知られている。ARTグランプリから出場した2022年のFIA F3選手権でタイトルを獲得した翌年にF1直下のFIA F2にステップアップを果たし、初年度は1勝を挙げてシーズン5位となった。
また、彼はすでにアルピーヌとのつながりがあり、2021年からフランスメーカーのF1育成ドライバーの一員となっている。
今季はF2レースを2戦を残した時点でランキング8位につけているマルタンスは、「このような機会を得られたことを非常に嬉しく思う」と語った。
「モータースポーツの世界で学び続けることを許してくれたアルピーヌ・エンデュランス・チームにとても感謝している。これは僕にとって、新しいエンジニアと新しいクルマで経験を積み続けるチャンスであり、自分の可能性を示す機会でもある」
「もちろん、シングルシーターの旅に集中しているが、このテストは僕が喜んで受け入れるチャレンジのひとつだ。僕の学習のためだけでなくチームが開発の一部として良いデータを得ることができるように、ルーキーテストを最大限に活用したいと思っている」
アルピーヌチームのフィリップ・シノー代表は、マルタンスについて次にように述べた。
「彼は私たちがよく知っている優秀なドライバーだ。アルピーヌ・アカデミーのメンバーでもあり、シミュレーターでF1チームと多くの仕事をしている」
「私たちは、彼に耐久プロトタイプのステアリングを握る新しい経験をさせたいと思っている。彼は私たちのハイパーカーに新鮮な視点をもたらすことができるだろう」
「これはプログラムのこの段階では、つねに興味深いことだ」
11月3日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されるルーキーテストの全エントリーリストは来週発表される予定だが、レシャド・デ・ジェラスとジリアン・ヘンリオンは先月、WEC主催者の推薦ドライバーとしてすでに同テストへの参加がアナウンスされている。
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