1月10日(金)、千葉県の幕張メッセで開幕した東京オートサロン2020に出展しているTOYOTA GAZOO Racingは、トヨタとして約20年ぶりのWRC直結モデル、『GRヤリス』(GR4)を発表した。
2020年夏頃の発売を目指すGRヤリスは、本日1月10日の午前10時から6月30日(火)まで、TOYOTA GAZOO Racingの公式サイトでGRヤリスの先行予約の受付を開始される。車両本体価格は先行予約特別モデルの特別仕様車RZ“First Edition”が396万円(税込)、RZ“High performance・First Edition”が456万円(税込)の予定だ。
WRCの知見を注ぎ込んだ『GRヤリス』トヨタ、東京オートサロン2020で世界初公開
WEC世界耐久選手権やWRC世界ラリー選手権を戦っているTOYOTA GAZOO Racingは、モータースポーツ活動で培った経験を市販車に活用したスポーツモデルを『GR』シリーズとして販売。2019年の東京オートサロンでは『コペンGRスポーツコンセプト』を発表し、同年秋には市販モデルを投入している。
今回発表されたGRヤリスは2020年2月10日に発売される新型コンパクトカー『ヤリス』をベースにしたスポーツカー。TNGA(Toyota New Global Architecture)に基づいて開発されたコンパクトカー向けのGA-Bプラットフォームを採用している。
登壇したトヨタのGazoo Racing Companyの友山茂樹プレジデントよると、この車のコンセプトは「ラリー王国トヨタを不動のものとするウェポン」として、世界ラリー選手権で通用する市販4WDスポーツ、時期WRカーのベースとなるようなクルマの開発に着手するよう豊田章男社長の指示を受けて製造。
友山氏は「市販車を改造してレースに勝つクルマを作るのではなく、レースで勝てる市販車を作るというこれまでとまったく異なった発想で開発された車」として、強烈な意気込みをアピール。新たに専用ファクトリーを設立して日本全国から技術の高い熟練工を招集するという、開発から組み立てまですべてを見直して製造された車であることを明かした。
セリカGT4以来、20年ぶりの本格的な4WDスポーツ車の開発となったこのGRヤリスだが、まだドライバーの“モリゾウ”こと豊田社長からは合格点をもらえていないとのこと。「発売直前まで改善を続ける」ことを友山プレジデントは語った。
“ストロングスポーツカー”GRヤリスのパワートレインは、直列3気筒1.6リッターターボエンジン+新開発電子制御4WDの組み合わせで、トランスミッションは6速MTを採用。
インテリアに目を向けると、スポーツモデルらしく機能性を第一にしたシンプルな設計。メーターパネルは大径で見やすく、レッドゾーンは7000rpmから刻まれる。センターコンソールには、4WDモード切り替えスイッチも用意されている。
グレードは前後にトルセンデフを装着したハイパフォーマンスグレード、前後オープンデフの標準グレード、モータースポーツのベース車となるRCグレードの3つを用意。車両価格は、特別仕様車RZ“First Edition”が396万円(税込)、RZ“High performance・First Edition”が456万円(税込)のとなっている。
グレードは前後にトルセンデフを装着したハイパフォーマンスグレード、前後オープンデフの標準グレード、モータースポーツのベース車となるRCグレードの3つを用意。車両本体価格は、特別仕様車『RZ“First Edition”』が396万円(税込)、『RZ“High performance・First Edition”』が456万円(税込)となっている。なお、ベースとなる『ヤリス』の車両価格は139万5000~249万3000円なので、GRヤリスはベースモデルの倍以上の価格となっている。
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