1月26日、WRC世界ラリー選手権第1戦『ラリー・モンテカルロ』の競技1日目“デイ1”が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合トップとなっている。凍結路面が混じる複雑なコンディションとなったラリー1日目を終えた各陣営から、ドライバーたちの声が届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合5番手
「本当に素晴らしいステージだった。僕は暗闇のなかを走るのがとても好きだし、このマシンのフィーリングにも満足できている。明かりを持った観客がたくさんいて、花火も見えたよ。本当にクリーンなステージだったけれど、場所によっては泥が多く、スピードを落とさなければならなかった」(SS1)
【順位結果】2024年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ SS2後
「今回は、前のステージよりも(路面に)泥が多かった。フィーリングを掴むのに苦労したが、走り自体は問題なかったよ」(SS2)
●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合7番手
「僕としては、今回はかなり悪いステージだった。ドライコンディションで(事前の)テストができていなかったから、マシンの感触を掴むのがとても難しかったんだ。タイヤも柔らかすぎたように思うけれど、次からはグリップの適したタイヤに変更したい」(SS1)
「セットアップの面では少しマシだったけれど、それでもまだ間違った方向に進んでいるように感じる。ここではすこし泥が出ていて、ステージ周辺に湿った部分が多く、タイヤの温度を保つことができなかったことにも苦労した」(SS2)
■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合2番手
「今はどうすれば解決するのかわかっているけど、マシンに小さな問題があったんだ。最初のステージのほとんどは、路面がとても荒れていたので、できるだけタイヤを守るためにクリーンな走りに専念した。SS2では、徐々に攻めた走りができるようになったよ。路面はかなり汚れていて、簡単ではなかったし、コンディションが常に変化して挑戦的なステージだった。自分の走りには満足だったけれど、今日のエルフィン(・エバンス)は飛ぶように速かったね」
●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合4番手
「最初のステージが始まって数km進んだところで、エンジンに少し違和感を覚えたんだ。幸い、ステージの終わりまで速さを維持できたので、それほど支障はなかった。2番目のステージはさらにコーナーも多くて、コンディションもつねに変化していくので、より難しかったね」
「明日に向けてセットアップを少し微調整するつもりだけど、今のセットアップも理想からそれほどかけ離れているわけではないと思う。それなりの走りができたし、マシンのバランスも良かった。夜のステージというものはいつもトリッキーだし、問題を抱えているとそれに気をとられてしまって、あまりフィーリングを味わえない。明日がどうなるか様子を見ようと思う。マシンがうまく機能すれば、自分たちがどこにつけているのかわかるだろう」
●アンドレアス・ミケルセン(#9 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合8番手
「夜のふたつのステージは、すこしストレスがあったので、それを乗り切って走行距離を稼ぐことがとても重要だった。このマシンは僕が慣れ親しんだものとはまったく違うので、まずは安全かつ安定した走りをすることが大事なんだ。マシンのフィーリングを感じられると、週末を通してすこしずつ力を増すことができるはずだからね」
「第2ステージの前にいくつか変更を加えたら、マシンはさらに僕の好みのフィーリングになった。これから細かなアジャストができるかをもう一度見直してみようと思う。これからのステージは、経験したものとはさらに異なるものになるはずなので、大きな変更は行わないつもりだ。いくつかのステージをこなしながら日を重ねることで、はるかに良いレベルになれると思う。明日が楽しみだよ」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合首位
「とてもいい夜だったよ。最初のステージではクリーンな走りができ、フィーリングに関しても問題はなかったように思う。路面の摩擦が大きく、タイヤに負担がかかるステージだったので、グリップを充分に使えているかどうかを判断するのは難しかったよ」
「2本目のステージはもう少し複雑で、湿っている路面とつやつやで滑りやすい路面が入り交じっていたため、グリップはかなり低い状態だった。今夜の目的は何よりもクリーンに走り切ることだった。もちろん今日の走りには満足しているけど、ラリーはまだ始まったばかりだ。フィニッシュまで道のりは長いよ」
●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合3番手
「今夜は簡単なスタートではなかった。このようなコンディションは予想していたけれど、自分たちにとっては難しい出走順だったと思う。路面がまたたく間に汚れていったからね」
「SS2はもう少しタイムロスを少なく抑えられると期待していた。まずまずのリズムと走りだったと思うけれど、路面はさらに滑りやすくなっていた。エルフィン(・エバンス)のペースにはついていけず、すでに少し遅れをとってしまったが、まだラリーは序盤だ。これからもいろいろなことが起こる可能性があるので、明日はもう少しいい戦いができることを願っているよ」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合6番手
「このラリーのスタートはつねに大きなチャレンジですし、すぐにいいフィーリングを掴むのは簡単ではありません。クルマはとてもよく走ってくれているので、もう少し自分のなかで楽に走れるゾーンを見つけたいと思います」
「今夜は、路面がどれくらいグリップするのか限界を見極めるのに苦労し、やや注意深くなり過ぎたことがタイムロスにつながってしまったと思います。それでも、このラリーはすべてのステージで最大限のプッシュをするのではなく、安定した走りをすることが重要なので、一歩ずつ改善していきたいと思います」
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