ビュイックとサーブの位置付けについて

Question

以下の2点の疑問に対する回答をお待ちしております。どちらかだけでも構いませんので、宜しくお願い致します。

①ビュイックが、米国自動車メーカーのGMのブランドの1つである事は言うまでもありません。GMの最高級メーカーと言えば、米国内のみならず、世界中で高級車として有名なキャディラックがありますが、ビュイックはそれに次ぐブランドであるとも言えます。実際のところ、米国民のビュイックに対する認識はどのようなものなのでしょうか？

②スウェーデンの自動車メーカーであるサーブですが、本国（スウェーデン内）では高級車として認識されている、という話を聞いた事があります。実際のところは、スウェーデンにおいてはどのような認識を受けているのでしょうか？

整理致しますと、①②共に疑問点は、その国の中では高級車として認識されているのかどうか、という点です。

Answer 1

ビュイックは、GMの創業者のデュラントが次々と企業を買収してGMを作り上げて行く、その出発点になった会社です。ヤナセの前身にあたる三井の自動車部が最初に手掛けた車でもあります。要は"老舗"です。

かつてのGM５大部門の中ではキャデラックと同格の高級車で、キャデラックの派手さはないものの保守的で上品、キャデラックは成り上がりも乗っているけど、ビュイックは代々続くいいとこの家しか乗ってないという感じ。イギリス車で例えるとロールスロイスやベントレー、ジャガーといった車に対するデイムラーやローバーのような位置付けです。ただ、時代が進むにつれてオールズモビルとキャデラックの間というポジションが定位置になり、今では整理されたオールズやポンティアックの市場も引き継がなきゃいけなくなり、存在があいまいになっています。

サーブやボルボといったスウェーデンのメーカーの製品は、どちらも基本的には実用車だと思います。ただ、世界の中であの規模で生き残って行くには高級路線しかなかったんです。また、かつて世界が西側と東側に分かれていたとき、スウェーデンなどの北欧の国はスイスやオーストリアとEFTAという組織を組んで、両者の中間の立場にいました。だから、ボルボは共産圏の政府の公用車としてよく使われていました。

また、欧州各国では自国の車はもともと高価な値付けになっています。人件費が高いですからね。そして、東欧やアジア製の輸入車がバジェット(安物)カーとして売られています。GMも従来のオペル/ボグゾールの下に、韓国製の廉価ブランドであるシボレー(旧･大宇)を置いています。サーブが現地で高級車のように見られている背景には、そういう事情もあるわけです。

質問者からのお礼コメント

なるほど！詳しい回答ありがとうございます。サーブ、ビュイック共に、私の中では「やや高級かな？」という曖昧な認識でしたので、質問してみました。