ダイムラーはダイムラーの名前で車を出さないのですか？

Question

スマートにメルセデスのマークがあったり、マイバッハがメルセデスになったり、、、
傘下などの仕組みがわかりにくいのでわかりやすいように教えていただきたいです( 'ω')

Answer 1

ダイムラーがダイムラーという名前で車を売らないのは、イギリスにあるデイムラーとの混同を避けているからだと思います。 ダイムラーとデイムラーはドイツ語と英語で読み方が違うだけで、アルファベットのスペルはまったく同じです。だから非常にまぎらわしい。

デイムラーはイギリス最古の自動車メーカーで(現在はジャガーがブランドとして保有)、創業まもない頃のダイムラー車をイギリスで組み立てることから始まった会社です。そして、その最初の得意客はイギリスの王室でした。以来少なくとも1960年代初頭まで、王室の御料車を手掛けていたはずです。

創業からまもなくデイムラーはオリジナルの車を造るようになったので、ダイムラーとの関係は切れます。このときに名前を返すようにダイムラー側は言うこともできたと思うんですが、デイムラーの背後にいるイギリス王室や、同様にデイムラーの顧客になっていた上流貴族にたてつくような行動を取るのは、まだ新興メーカーのダイムラーにとっては危険過ぎたのだと思います。下手をすれば、「ドイツの田舎っぺが"王室御用達"にケチを付けるのか？」となる。今では考えられない話ですが、イギリスが文字通りの大英帝国だった頃ですからね。加えてメルセデスというブランドを展開するようになったこともあり、わざわざダイムラーという名前で車を売る必要がなくなったのだと思います。

スマートはもともと、スイスの時計メーカーのスウォッチの自動車部門という格好で始まりました。といってもスウォッチは自動車に関しては素人だったので、同じようなコミューターの構想を持っていたダイムラーとコラボすることで初めて構想が形になったわけです。それをダイムラーが引き継いで今に至っているわけ。

マイバッハはダイムラーのエンジン技師だったウィルヘルム・マイバッハが戦前の一時期独立してやっていた自動車と船舶エンジンの会社で、創業まもなく戦争になってしまったので満足な活躍ができなかったんですね。で、戦後まもなくダイムラーに吸収されてしまう。それが近年、ライバルのBMWやVWがロールスロイスやベントレーを次々と買収してラインナップに加えたので、それに対する対抗意識からこの名跡を博物館から引っ張り出してロールスロイスの対抗馬に据えた。でもあんまりうまく行かずに、今はメルセデス各車の豪華版のグレード名になったわけです。

質問者からのお礼コメント

なるほど！
GMがGMの名前で車出さないようなことと一緒だと思っていましたが、そういう訳では無いんですね。
ありがとうございましたm(＊_ _)m
昔のマイバッハはサスが柔らかすぎるらしいですね。

マイバッハ選ぶのならロールスロイス...ってなりそう( ˙-˙ )（笑）

Answer 2

1883年、カール･ベンツがベンツ社を創立

1900年、ゴッドリープ･ダイムラーとヴィリヘルム･マイバッハがダイムラー･モトーレン･ゲゼルシャフト社を設立

「メルセデス」は、命名された1899年当時、ダイムラー車のディーラーを経営していたオーストリア＝ハンガリー帝国の領事、ユダヤ系ドイツ人のエミール・イェリネックの娘の名前から採られた。
「ダイムラー」という硬い響きを持つブランドネームを避け、当時流行していたスペイン風の響きを持つ名前をあえて選んだといわれており、スペイン語では『慈悲深い人』という意味である。
「メルセデス」ブランドは非常に有名になったこともあり、ダイムラー・モトーレンは1902年「メルセデス」を商標登録した。

1926年、上記2社が合併してダイムラー･ベンツへ社名変更

1998年、米･クライスラー社を吸収合併しダイムラー･クライスラーへ社名変更

2007年、クライスラーと合併を解消しダイムラーへ社名変更

●メルセデス･ベンツ･カーズ (AMG、マイバッハ、メルセデンス･ベンツ)
●ダイムラー･カーズ (スマート)
●メルセデス･ベンツ･トラックス (フレイトライナー、スターリングトラックス、ウニモグ、三菱ふそうトラック･バス等)
●メルセデス･ベンツ･バスズ
●ダイムラー･ファイナンシャル･サービス (銀行)
などへの部門(ブランド)分けをした。

Answer 3

日産がルノーのマークを付けていないのと同じです