アウディ のみんなの質問

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今のドイツ車はアウディを除き4WD(AWD)が多い印象です。
メルセデスもBMWも別に4WDじゃなくてもいいようなセダンにも4WDが多い印象です。何故なのでしょうか?

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回答一覧 (6件)

  • 最初に結論申し上げると、アウディ・クワトロに対抗するためですね。その経緯含めてご説明しますね。少し長くなりますが、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。知っている内容ばかりでしたら申し訳ありません。

    ■オフロードのための4WD

    昔、4WDというのは悪路を走行するためのもので、通常は二輪駆動で走り、オフロード等を走る緊急時のみ手動で四駆に切り替える「パートタイム式4WD」が普通でした。トラックシャーシの軍用車やジープ等のクロカンが一般的でしたね。乗用型量産4WDは1972年のスバルレオーネが世界初でしたが、これもオフロードの走破性を高めることを前提としていました。

    ■オンロードのための4WD

    しかし、1980年に変化が起こります。アウディ・クワトロの登場です。アウディ・クワトロが他の四駆と違っていたのは、オンロード性能を高める4WDだったことです。常時4輪に駆動配分して走る「センターデフ式フルタイム4WD」として登場し、四駆に切り替えるという発想ではなかったのですね。勿論オフロード性能も高いです。ラリーでの活躍も当然のこと、アウディ・クワトロユーザーが最も優越感を得たのが雪道と雨の高速道路でした。

    ■ドイツブランド内の下剋上

    1980年代は、200km/h超で鼻歌で巡行できるのはドイツのメーカーくらいで、これはアウトバーン育てた高速安定性能でもありました。特にメルセデス・ベンツは、世界最高性能という自負があり、「最善か無か」というスローガンまで掲げていたほどです。

    <アウディの躍進>
    当時のアウディは、現在のフォルクスワーゲンやオペルのような存在で、明らかにメルセデスより格下の普通のFFメーカー。しかし、雨の高速道路ではメルセデスがアウディ・クワトロの後塵を拝するわけです。多くのドイツのドライバーがアウディに一目を置くようになっていきます。といってもメルセデス・ベンツのユーザーがアウディに乗り換えるには、内装は安っぽく、音もうるさく、高級車の要件を満たせません。そこでアウディは内外装のクオリティを含め高めていきます。アウディはクワトロを武器に、運動性能や内外装の質感を磨いていき、1990年代後半にはプレミアムブランドに成長していきます。

    <メルセデスの凋落>
    その最中、1990年半ばあたりからメルセデスはコストダウンに走ります。その間にアウディはドイツ御三家へと成長していきました。
    しかし、この後にメルセデスは本腰を入れて4MATICの開発に取り組んでいきます。それまではEクラス(ミディアムクラス)のみでしたが、2000年代に入るとCクラスやSクラスにも4MATICの採用が広がります。こうした流れはBMWも同様です。結果、今ではほぼ全ラインナップに四駆モデルが拡大していきました。

    <ハイパワーの時代に突入>
    そうこうしているうちに、ドイツ車を中心に500馬力級のハイパワーエンジンの採用が進みます。そのパワーを受け止めるには四駆が理想的ですし、ハイパワー車を全天候で普通に扱えるようにするためにも4WDが最適なわけですね。

    <4WSにも波及>
    一方で、4WDは、FRモデルに比べて前輪のステアリングが切れません。FRモデル時代の小回りできるという利点を失いました。結果、最近では4WSの採用も進んでいます。

    ■アウディが四駆で先行できた理由

    ドイツメーカーに4WDが広がった切欠はアウディが原因でしたが、アウディが乗用型4WDで先行できたのには理由があります。
    アウディは元々はFFメーカーです。通常、FFというのはエンジン横置です。ところがアウディはFFなのにエンジン縦置だったのです。前輪駆動なので前輪は合理的に駆動しながら、エンジン縦置なのでFRのようにトランスミッションからそのまま後輪までプロペラシャフトを伸ばせば、シンプルに本格的な4WDが完成するのです。
    実は、世界初の乗用型4WDをリリースした日本のスバルもエンジン縦置のFFはメーカーです。この2メーカーが乗用型4WDで世界をリードしたのは、エンジン縦置FFメーカーであったことが大きなアドバンテージになったのですね。

    今では、アウディはワーゲンと共有してエンジン横置のクワトロ(A3系以下やTT)も出しており、元々エンジン縦置FRのメルセデスやBMWも、エンジン横置のFFや4WDを出していますね。

    ■後輪偏重トルクやトルクベクタリング

    <BMW>
    BMWについては、四駆をxDriveと呼んでいます。現在エンジン縦置FRベースの四駆モデルは、通常はほぼFRで走行し、必要なときだけ前輪がサポートするトルクスプリット型になっています。これは日産GT-R等に搭載される「アテーサE-TS」が先駆となった技術ですが、FRのハンドリング良さとテールスライドして進まないFRの欠点を4WDで補う、FRと4WDのいいところ取りの四駆システムです。BMWはFRに強い拘りを持っていて、エンジン縦置の四駆モデルは、この方式にしています。

    <アウディの対策>
    アウディ(A4以上)はエンジン縦置といっても、FRよりもエンジンの搭載位置は前になります。FFのためドライブシャフトがトランスミッションの付根あたりから出ていたためです。そのためフロントヘビーでありコーナーでステアリングを切っても重たい頭が直進しようとして膨らむアンダーステアになりやすいです。これを解消するため、後輪偏重トルクとし、さらにエンジンの搭載位置を後方にずらし、さらにトルク(orブレーキ)ベクタリングによって旋回性能を高めるなどの、様々なアンダーステア解消策を入れ込んでいます。
    もはや1980年代のように、4WDがアウディの特権ではなくなり、コーナリング性能まで含むとメルセデスやBMWに負けてしまうからですね。

    これからはEVの時代なるとすると、各メーカー仕切り直しですね。基本は後輪駆動と四駆の二択になっていくだろうと思います。

    長くなります失礼いたしました。
    ご不明な点などございましたら追加でご質問いただけましたら幸いです。

  • 多少車重を犠牲にしても、オンデマンド式4WDは走行性能に優れる
    FRだと空転しにくくなったりオーバーステア防いでくれたり、FFだとアンダーステア出にくくなったり
    公道走る上で安全性能高めたり走行性能上げたりできるので、Audiクワトロのヒットに倣って各社採用しています。
    EV化されれば前後モーター搭載車などは低コストで4WD化しやすいので、今の時代にもあってますね。

  • 「高速度をより安定して走行する」ためです。
    5月に久々にドイツに行って、車借りてアウトバーン使いました。
    こっちの90キロが、120から130キロくらいの感覚です。
    追い越し車線だと、ハイパワー車が200キロくらいで走り抜けていきます。

    そういうシーンで使う車となると、やはり4WD搭載が良いということです。

  • なぜ「アウディを除き」なんでしょうか?むしろ4輪駆動がアウディの売りですよ。MモデルやAMGモデルは昔は後輪駆動でしたが、最近は4輪駆動が増えてきました。その方が0-100km/hの数値が上げられますから、カタログ値でアウディに負けないための対策です。

  • ドイツ車の4WD (AWD)のコンセプトは悪路、雪道では有りません。
    高速安定走行です。
    車両の性能も上がり、スピードも出やすくなったからかな??

  • AWD(フルタイム4駆)の先駆者はアウディクワトロです。

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