自動車部品の大手サプライヤーであるマレリと、自動車向けライダー(LiDAR、Light Detection And Ranging)でやはり大手のヘサイ(Hesai)グループは、マレリのヘッドライトデザインにヘサイのライダー技術を統合するための協力を発表した。
この提携により、ヘサイの新型ATXライダーがマレリの自動車照明ソリューションに組み込まれ、車両の安全性を高めつつ、外観や空力特性に影響を与えることなく、手頃なコストで、物体検出をできるようになると期待される。
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ATXライダーは、自動車用に設計されたコンパクトでカスタマイズ可能な長距離センサーだ。従来の製品と比較して体積を約60%削減し、ヘッドライトとの合体が容易になった。
マレリの自動車照明&センシング事業のAPAC責任者ピーター・カオは、「ヘサイのライダー技術と私たちのヘッドライトデザインの専門知識とを組み合わせることで、車両の安全性、スタイリングの質を高め、車両のオプション管理を簡素化するソリューションを共創できる」と述べている。
ヘサイの共同創設者兼CEOであるデビッド・リーは、「このヘッドライト・ライダー統合によって、自動車メーカーが車両デザインを犠牲にすることなく、幅広いモデルの車両安全性を向上させるためのライダー技術を搭載できるようになる」と強調した。
マレリの新型ヘッドライトデザインとヘサイのライダーとの統合は、以下のような重要な利点を提供する。
安全性向上:ライダーをヘッドライト内に配置することで、道路と周囲の環境を最適にカバーし、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転機能のための優れた物体検出と測距を実現する。マレリの新型ヘッドライトデザインは、コスト効率の良い車種と高級車モデルに対応する2種類のオプションがある。
シームレスな統合:ATXライダーのコンパクトなデザインにより、車両のスリークな外観と空力特性を維持しながら、ヘッドライトユニット内への効率的な統合が可能だ。これは材料コストの節約にも寄与する。
性能向上:ライダーをヘッドライト内に配置することで、運用中のセンサーを清潔に保つことができ、さまざまな天候条件でセンサー性能を最大化する。
マレリは4月25日から5月4日まで開催される北京オートショー2024(北京モーターショー2024)で、新型ヘッドライトコンセプトとヘサイライダー統合のデモンストレーションを行なう。
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みんなのコメント
最近の欧州車、ライダーセンサーの位置のせいで、上下幅が大きい日本のナンバーは、ちょっと上にずれて付けてたりするしな。