現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 次期型登場でもまだまだ現役!トヨタ「カローラフィールダー」の魅力とは

ここから本文です

次期型登場でもまだまだ現役!トヨタ「カローラフィールダー」の魅力とは

掲載 10
次期型登場でもまだまだ現役!トヨタ「カローラフィールダー」の魅力とは

■パーソナルユースに重きをおいた国産ステーションワゴン

 トヨタの代表的車種である「カローラ」は、1966年の発売開始以来多くの派生モデルが登場しています。

トヨタが新型「カローラパトカー」初公開! 車高を上げたオフロード仕様で発表!

 そのなかでも、ステーションワゴンモデルである「カローラフィールダー」は、2019年9月に後継車である「カローラツーリング」が登場した後も販売され続けている、「新旧併売モデル」です。

 そんなカローラツーリングにはどういった魅力があるのでしょうか。

 カローラのステーションワゴンモデルは、1982年の4代目カローラからラインナップされていますが、「カローラフィールダー」という名称が与えられたのは、2000年の9代目カローラからです。

 フィールダーは、「フィールド(Field)」と「人(ーer)」を組み合わせた造語で、「フィールドに出て遊ぶ人のためのクルマ」という意味が込められているように、登場した当初はパーソナルユースが意識されたモデルでした。

 一方、SUV全盛となった昨今では、アクティブ層の選択肢がステーションワゴンからSUVへと変化したことで、カローラフィールダーは法人向け車両としての性格を強めていくことになります。

 また、現在では珍しくなった5ナンバーサイズのワゴンという点も、法人にとってはありがたい点といえます。

 複数車両を管理する法人では、一定の積載量はありつつもコンパクトなボディサイズのクルマが求められる傾向があります。

 また5ナンバーサイズを想定した駐車スペースしかない場合も少なくありません。

 このように、おもに法人からの需要があることが、カローラフィールダーは新型車であるカローラツーリングの登場後も併売される理由のひとつです。

 そのため、現在のカローラフィールダーのグレード展開はそれほど多くありません。

 ラインナップには大きく分けて、パーソナルユースも想定されているハイブリッド車と、法人向けのガソリン車の2グレードあり、ガソリン車では5MTとCVTから選ぶことが可能です。また、ガソリン車のCVT仕様のみ4WDが用意されています。

 CVT仕様とMT仕様どれぞれに搭載されているのは1.5リッターのガソリンエンジンですが、MT仕様には「シエンタ」などに使用されているものが、CVT仕様には型式の異なるエンジンが用いられています。

 燃費性能は、WLTCモードでハイブリッド車が27.8km/Lと、新型モデルであるカローラツーリングの24.4km/Lから29km/Lに匹敵するものとなっています。

 ガソリン車は、MT仕様が17.2km/L、CVT仕様が15.6km(4WD仕様は19.8km/L)と、こちらも現行モデルと遜色のないレベルです。

 一方、内外装のデザインや運転支援機能に関しては、やはり古さが感じられることは否めません。

 カローラツーリングの登場以降、カローラフィールダーは法人向け車両としての性格を強めたことで、エクステリアもインテリアも、必要最低限の加飾・装備にとどめられており、ボディカラーやインテリアデザインのバリエーションもほとんどありません。

 運転支援機能についても、ミリ波レーダーではなく、レーザーレーダーを採用していることから、追従式のアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)は備わっていません。

 ただ、「トヨタセーフティセンス」は全車標準装備となっており、さらに2021年9月の仕様変更ではプリクラッシュセーフティシステムが歩行者(昼)検知機能付衝突回避支援タイプのものへとアップグレードされているなど、可能な限り進化が図られています。

 価格は、エントリーモデルであるガソリン車のMT仕様が170万9400円、CVT仕様が182万9300円(4WD仕様は197万3400円)、ハイブリッド車が229万2400円です。

 装備が制限されている分、カローラツーリングと比べてもかなり割安になっているのが特徴といえます。

※ ※ ※

 新型モデルのカローラツーリングが登場した現在では、最新機能の搭載が少ないカローラフィールダーを選ぶという人は少ないかもしれません。

 しかし、5ナンバーサイズのコンパクトさに加えて、優れた燃費性能、使い勝手の良さ、そしてコストパフォーマンスの良さを合わせ持っていることから、主に法人向け車両として、まだまだ需要があるといえそうです。

こんな記事も読まれています

DATSUN「フェアレディ」再起動!!【VOL.49】
DATSUN「フェアレディ」再起動!!【VOL.49】
グーネット
ノリス、赤旗での順位巻き戻しルールにモヤモヤ「フェアじゃないように感じる」接触で後退のサインツJr.にとっては救いの手
ノリス、赤旗での順位巻き戻しルールにモヤモヤ「フェアじゃないように感じる」接触で後退のサインツJr.にとっては救いの手
motorsport.com 日本版
[サウンド制御術・実践講座]音量バランスを整えて「クロスオーバー」を総仕上げ!
[サウンド制御術・実践講座]音量バランスを整えて「クロスオーバー」を総仕上げ!
レスポンス
縁石使えぬレッドブル、苦境脱出のヒントはRBにあり? 旧パーツ使う兄弟から活路を見いだせるか
縁石使えぬレッドブル、苦境脱出のヒントはRBにあり? 旧パーツ使う兄弟から活路を見いだせるか
motorsport.com 日本版
セナカラーのピアストリが予選2番手「ミスをしなければ、ポールを獲ることも可能だった」マクラーレン/F1モナコGP
セナカラーのピアストリが予選2番手「ミスをしなければ、ポールを獲ることも可能だった」マクラーレン/F1モナコGP
AUTOSPORT web
テスラ「モデルS Plaid」の尋常ではない速さの秘密とは? 全日本電気自動車グランプリでの劇的優勝をレポートします
テスラ「モデルS Plaid」の尋常ではない速さの秘密とは? 全日本電気自動車グランプリでの劇的優勝をレポートします
Auto Messe Web
メルセデス・ベンツ日本が「認定中古車プログラム」のサービスをグレードUP。走行距離無制限で保証期間を2年とし、BEV充電サービスを6か月間無料に
メルセデス・ベンツ日本が「認定中古車プログラム」のサービスをグレードUP。走行距離無制限で保証期間を2年とし、BEV充電サービスを6か月間無料に
Webモーターマガジン
【F1分析】今年のモナコGPはまさに頭脳戦。角田裕毅とRBの、後方の”隙間”をコントロールする戦術を検証する
【F1分析】今年のモナコGPはまさに頭脳戦。角田裕毅とRBの、後方の”隙間”をコントロールする戦術を検証する
motorsport.com 日本版
50年前に生まれた四角いワゴンがいま話題! 昭和レトロブームと共に「ボルボ240エステート」の人気が急上昇中だった
50年前に生まれた四角いワゴンがいま話題! 昭和レトロブームと共に「ボルボ240エステート」の人気が急上昇中だった
WEB CARTOP
【MotoGP】超絶追い上げで連続表彰台も「あんまり誇れない」とマルケス不満。タイトル奪還への必須条件は、予選の改善?
【MotoGP】超絶追い上げで連続表彰台も「あんまり誇れない」とマルケス不満。タイトル奪還への必須条件は、予選の改善?
motorsport.com 日本版
【フォーミュラEシーズン10】第12戦中国・上海 後半好調のダ・コスタが今季2勝目を飾り、ヒューズ、ナトが初表彰台を獲得
【フォーミュラEシーズン10】第12戦中国・上海 後半好調のダ・コスタが今季2勝目を飾り、ヒューズ、ナトが初表彰台を獲得
Auto Prove
「日産・ホンダ・三菱・スバル」お願いします! ファンからふつふつと湧き上がるメーカーへの声!!
「日産・ホンダ・三菱・スバル」お願いします! ファンからふつふつと湧き上がるメーカーへの声!!
WEB CARTOP
國井勇輝、開幕2連勝「チーム100勝目は自分が獲ると自信を持って走った」/2024全日本ロード第3戦SUGO ST1000 決勝
國井勇輝、開幕2連勝「チーム100勝目は自分が獲ると自信を持って走った」/2024全日本ロード第3戦SUGO ST1000 決勝
AUTOSPORT web
【ポイントランキング】2024年FIA F2第5戦レース1終了時点/ARTグランプリがランキング最下位に
【ポイントランキング】2024年FIA F2第5戦レース1終了時点/ARTグランプリがランキング最下位に
AUTOSPORT web
提供超っ早!食べても食べても減らない!? 博多でまず食べたい「最速のバスターミナルグルメ」とは
提供超っ早!食べても食べても減らない!? 博多でまず食べたい「最速のバスターミナルグルメ」とは
乗りものニュース
日産、「クリッパートラック」発売 一部改良した「NT100クリッパー」を車名変更
日産、「クリッパートラック」発売 一部改良した「NT100クリッパー」を車名変更
日刊自動車新聞
甲府とは違う…ナゾの「山梨県山梨市」ってどこ? 実は今がアツい「交通超便利エリア」になりそうな街だった!
甲府とは違う…ナゾの「山梨県山梨市」ってどこ? 実は今がアツい「交通超便利エリア」になりそうな街だった!
くるまのニュース
昔ながらの素朴な味に癒される 夜の東名高速「港北PA」で「ワンタンメン」を堪能
昔ながらの素朴な味に癒される 夜の東名高速「港北PA」で「ワンタンメン」を堪能
バイクのニュース

みんなのコメント

10件
  • 営業やレンタカー用だとは思いますが小回り聞いてそれなりに荷物も乗って5ナンバー(車幅が日本の道路にちょうど良い)、それでいて古臭くはない。
    元フィールダー乗りとしてはなかなか良い車でした。
    24万キロ走って大きな故障もありませんでした。
  • カローラは5ナンバーでいいのです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

175.8202.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.8240.9万円

中古車を検索
カローラフィールダーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

175.8202.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.8240.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村